サンディエゴやロサンゼルスから日帰りで行ける!
サンディエゴから北東に約1時間、ロサンゼルスからは南東に2時間半ほど車で向かったところに位置するジュリアン(Julian)。そんな山間にある小さな町は、サンディエゴやロサンゼルスから日帰りで行けると、地元民に人気の観光地となっています。
土日のお昼時には、町のあちこちのお店に行列ができるほど! 現在でもなお、アメリカ独特のレトロな雰囲気が残っていて、町を歩いているだけでも楽しいです。
レトロな町並みから感じるのは、ゴールドラッシュの歴史
そんなジュリアンは、かつて炭鉱で栄えた町でした。1870年、元奴隷のフレッド・コールマンがこの地で金を発見し、翌年にジュリアンタウンは設立されました。そこからジュリアンのゴールドラッシュは始まり、約60の鉱山から約500万ドルもの金が採掘されました。しかし、約10年間でゴールドラッシュは幕を閉じ、鉱業は次第に衰退。そこで、ジュリアンの住民たちは鉱業から農業に移行し、試行錯誤の末にリンゴを育てやすい土地であることに気づきます。
以来、毎年夏の終わりには、町中の農園に真っ赤なリンゴが実り、アップルパイやリンゴ狩りなどで観光客が集まっていきました。ジュリアンはゴールドラッシュで栄えたレトロな町並みを残しつつ、現在もゴーストタウン化することなく活気ある町として存続しています。写真のタウンホールでは、ゴールドラッシュの金鉱跡地を見学するツアーに申し込みができます。
一番人気のジュリアンパイカンパニー
アップルパイのお店が町のいたるところにあるジュリアンですが、なかでも一番人気のお店が「ジュリアンパイカンパニー」です。
お店はテラス席を挟んで2棟あり、お土産が買えるショップとイートインができるショップになっています。お店の外観もレトロで可愛らしく、思わずシャッターを切りたくなりますね。
お店の扉を開けると、リンゴとバターの香りがふわっと鼻をくすぐります。レジの横には、たくさんのアップルパイが並んでいて、シナモン香るオリジナル味、砂糖を一切使っていないもの、キャラメル味などなど。また、アップルパイ以外にもチェリーパイやピーカンナッツのパイなどもありました。
イートインでオリジナルのアップルパイを頼み、アイスクリームのトッピングをお願いしました。バニラとシナモンの2種類のアイスクリーム。ひと切れが手のひらより大きなアップルパイで、アイスクリームもアメリカンサイズ!
リンゴがゴロゴロ入っています。食べてみると、オリジナルでもあまり砂糖が多くないのか、甘過ぎずに酸味が残っているアップルパイでした。
冷たいアイスが温かいアップルパイで少し溶け、甘いアイスとさわやかなアップルパイのハーモニーは絶品でした。お値段はアイスのトッピングも含めて、9.16ドル(税込)(日本円で約1,400円)ですが、一人で食べるには十分すぎる大きさなので大満足でした。
町歩きだけでも楽しめる
ジュリアンは小さい町のため、徒歩で見て回れます。町の中心の通りの両脇にお土産ショップが並び、アーケードになっていました。お店の外装が日本ではなかなか見かけないようなカラフルな色使いでかわいい! あちこち写真を撮ってしまいます。
アーケード町にあるハチミツや紅茶などが販売されているショップは人気店で、観光客で賑わっていました。
雑貨を販売しているショップが多く、見ていて飽きることがありません。お土産だけではなく、キッチン雑貨やキャンドル、ガーデニング用品、絵本にバス用品などなど! ショッピングだけでも楽しめるほど可愛いお店で溢れていました。
休日に少し早起きして、さわやかな青空の下で絶品アップルパイを食べる。レトロで可愛い町を歩きながらショッピングして、炭鉱の歴史にも触れる。こんなビーチではないカリフォルニアの休日の楽しみ方もいいですよね。
カリフォルニアにある小さな町、ジュリアン。ぜひ足を運んでみてくださいね。
住所:2225 Main Street,Julian,CA,USA
TEL:760-765-2449
営業時間:9:00〜17:00
定休日:なし
アクセス:サンディエゴから車で約1時間、ロサンゼルスから車で2時間30分
駐車場:店舗前の路上に数十台分あり
URL:https://www.julianpie.com/
※2024年7月20日のレート(1ドル=157.50円)です。
[photo by sorano]