平渓天燈祭(天燈節)とは?
平渓天燈祭(天燈節)とは、願い事を書いた天燈を夜空に一斉に飛ばす幻想的な体験ができるお祭りです。新年に向けて吉兆や邪気払いの意味があり、台湾の人々に受け継がれてきた行事だそう。
1回に200個近いランタンが飛ぶ景色は圧巻で、18時頃から20時半ごろまで打ち上げが続きます。ランタン祭りが開催されるのは、台北から東、新北市平渓(ピンシー)郷の小さな山里。ここの夜空に舞う天燈を見に、毎年、数万もの人たちが集まるといわれています。
参加無料!でも参加チケットは争奪戦!
このランタン祭り(平渓天燈祭)は、無料で参加できる一方で朝のチケット争奪戦だけはハードルです! 旅行代理店では、【確約】などのものもありますが、早起きさえできれば難しくありません。
台北にホテルを取り、朝6:30前には出発し「動物園駅」を目指しましょう。「動物園駅」から平渓天燈祭会場まではバスが出ています。バスは朝9時から発車するのですが、30分前には長蛇の列でした。列は2種類あり、立ちでもいい人と座りたい人で分かれています。1時間の道のりですが、争奪戦に勝ちたければ、立ちを選びましょう。
所在地 文山区 台北市 台湾 116
平渓に着くと、案内板に沿って2km近く歩きます。すると、チケットを待つ列が……。どの時間帯を選ぶかがポイントです。おすすめは日没後の第4・5ターム。あまり遅いと帰りが遅くなるのでご注意を。参考として、私たちは8:30に動物園駅のバス停に着き、200人ほど後ろだとチケットがなくなっていたので、もう少し早めに行けるといいかもしれません。
待っている間は何をする?
平渓天燈祭は、台湾観光ではおなじみの十分の近くで開催されます。そこで、待っている間に十分観光へ。十分老街は平渓天燈祭だけではなく、普段からランタン飛ばしができることで有名な場所。仮に平渓天燈祭のチケットを手に入れられなくても、ここでランタン飛ばしを楽しめます。しかも飛ばす場所は線路の上! 日本ではできない経験です。
ランタンの色には意味があり……
- オレンジ…財宝
- 黄色…仕事
- 赤…結婚
- 白…健康
- 藍色…希望
という意味も。ぜひ、願いに合わせて色を選んでみましょう。
十分老街では、電車が建物スレスレを走っていきます。スタンドバイミー的な写真を撮ったり、カラフルな平渓線と写真を撮ってインスタ映えも叶えてくれる街です。
所在地 No. 81號, Shifen St, Pingxi District, New Taipei City, 台湾 226
出店でスクーターを借りれば、台湾のナイアガラと呼ばれる「十份瀑布」という滝も楽しむことができます。
所在地 226 台湾 New Taipei City, Pingxi District, 乾坑10號
営業時間 9:00-16:30
お祭りも楽しもう!
朝早くから整理券をゲットした後、時間も空くので近くの観光地に行くのもよし、台北に戻るもよしですが、ランタン祭りが始まる前には十分に戻ってきましょう。その理由は3つ。
- 屋台の買い食いが楽しい
- とても混むから早めに会場へ
- 会場では自分が参加する以外のランタン飛ばしの写真を撮ることができる
屋台では、日本ではなかなか見られない可愛い綿あめを買うなどして過ごせば、気分は子どもに戻ったよう。屋台グルメを頬張りながら、広がるランタンの景色はとても美しいです。
会場で他のタームの打ち上げも見よう!
整理券をゲットした回だけでなく、他の回の様子も見てみましょう! ランタン祭りのランタンもタームによって色が異なり、オレンジ色のランタンは温かみがあふれ、青のランタンは少しクールな感じと夜空を彩っていきます。またどんなペースで打ち上げているか、どの場所であげてみたいかの偵察にもなります。
そして打ち上げる瞬間
そして、いざ自分たちが飛ばす番。ランタンが置いてあるところに向かい、ペンを渡されてそれぞれ願い事を書いていくのですが時間が本当にない!! あらかじめ考えておくことのがおすすめです。そして、係員が1つ1つ火をつけていき、かけ声に合わせて飛ばします。視界に収まらないほどのランタンが飛んでいき、あのアニメの主人公になった気分になれます。飛ばした後はあっさり終了しますが、打ち上がる瞬間は本当に美しく、夢のような景色は忘れられません。
絶景に参加できる平渓天燈祭。ここでおさらいです。
- 朝は8:30前には、動物園前駅からバスに乗りましょう
- 平渓天燈祭のチケットは日没後の時間を選ぶ
- 十分でもランタンは飛ばせる!!
- 平渓天燈祭では、自分が参加する前のランタン飛ばしを観覧
2025年は2月8日(土)と2月12日(水)に開催予定です。旅行代理店だけでなく個人手配でも楽しめるのでぜひ週末旅や弾丸旅にいかがでしょうか?
©︎Keiko Morota