山陰ジオパーク
鳥取県が発祥!観光におすすめのスポットも
白バラ牛乳
白バラ牛乳を使用したソフトクリーム
鳥取県の酪農を代表するブランド「白バラ牛乳」は、大山乳業農業協同組合によって製造されています。1946年に鳥取県内の酪農家たちが立ち上げた伯耆酪農組合を前身とし、生産から処理、販売まで一貫して行う全国でも珍しい酪農専門農協として知られています。
地元では、子どもの頃から親しんだ味として「ソウルドリンク」と呼ばれるほど愛されており、今も鳥取の食文化に欠かせない存在です。
大山乳業農業協同組合では工場見学を行っており、実際に牛乳・ヨーグルトが作られる過程を見学可能です。また、直売所「カウィーのみるく館」では、見たことのない白バラ商品に出会える可能性も。ぜひ訪れてみてくださいね。
牛骨ラーメン
牛骨ラーメン ※画像はイメージです。
鳥取県のソウルフードとして知られる「牛骨ラーメン」。その発祥は、米子市の老舗「満洲味(ますみ)」にあります。創業は1946年。1951年には地元紙・日本海新聞に「中華そば」の広告を掲載し、地域にその名を広めました。
当時から、牛骨と豚骨を合わせた独自のスープを使用していたといいます。満洲に滞在していた創業者が、肉屋が捨てていた牛骨で出汁を取る工夫を学び、それをヒントに生まれたのが牛骨ラーメンの原型だそうです。
「満洲味」の牛骨ラーメンは、深みのあるコクと香ばしさを感じるスープに、もちもちとしたストレート麺が絶妙に絡みます。一度は味わっておきたい一杯です。
トライアスロン
トライアスロン ※画像はイメージです。
日本で初めてトライアスロンが開催されたのは、1981年、米子市の皆生温泉で行われた「皆生トライアスロン大会」だといわれています。
地元有志が中心となって企画・運営したこの大会は、スイム・バイク・ランを通じて「鉄人レース」として注目を集めました。
この皆生大会の成功をきっかけに、全国各地でトライアスロン大会が次々と誕生。1989年の暫定国内統一団体の日本トライアスロン委員会(JTU)の設立へとつながり、現在では日本各地で数多くのトライアスロンやデュアスロン大会が開催されています。
皆生温泉は今も「日本トライアスロン発祥の地」として、今なお多くのアスリートの憧れを集めています。「全日本トライアスロン発祥記念碑」とブロンズ像にも注目です。
漫画『ゲゲゲの鬼太郎』(水木しげる)
JR境港駅
1922年に生を受けた、漫画『ゲゲゲの鬼太郎』の作者として知られる水木しげる氏は、境港市で育ちました。同氏は、太平洋戦争時、激戦地であるラバウルに出征し、爆撃を受け左腕を失います。そのため、復員後は紙芝居画家となり、その後、貸本漫画家に転向。
2007年には、『のんのんばあとオレ』で「アングレーム国際漫画祭」最優秀コミック賞を受賞し、2010年には、文化功労者に選定され、鳥取県名誉県民顕彰を受賞しました。
現在、境港市には「水木しげるロード」や「水木しげる記念館」が整備され、街全体が妖怪の世界観を伝える聖地として多くのファンに親しまれています。
サンドボード
鳥取砂丘
サンドボードは、西オーストラリアから広まったといわれる、砂の斜面を専用ボードで滑り降りる新しいスポーツ。これが日本で普及したのは、鳥取砂丘がきっかけとされる説が有力です。
鳥取砂丘では、日本で唯一、サンドボードの定常的レッスンが受けられます。斜度30度の急勾配は迫力満点! 海を見ながら砂の斜面を滑り降りるのは爽快で、一度体験するとはまってしまうかもしれませんよ。
神話「因幡の白うさぎ」
白兎神社
鳥取県は、日本神話「因幡の白うさぎ」の舞台として知られています。神話に登場する白うさぎが大国主命と八上姫の縁を取り持ったとされることから、県内にはゆかりの地が点在。
八上姫を祀る「賣沼神社」では、縁結びや子宝など物語にちなんだご利益があるほか、白うさぎを祀る「白兎神社」、神話の舞台となったと伝わる「白兎海岸」などがあります。
なかでも、白兎神社は、日本で初めてのラブストーリー発祥の地として認定され、縁結びの聖地として多くの参拝者が訪れています。
鳥取は自然と挑戦が育んだ始まりの地
雄大な自然と人々の挑戦心が息づく鳥取県。ここでは、地元酪農家の想いから生まれた「白バラ牛乳」や、戦後に誕生した「牛骨ラーメン」、日本初のトライアスロン大会「皆生トライアスロン」など、暮らしと文化を彩る始まりが今も受け継がれています。小さな情熱が地域を動かし、全国へと広がっていった鳥取を訪れれば、その原点に出会えるはずです。
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