~人生に旅心を~
阿部 真人
1本の木に会いに行く【31】日比谷公園・松本楼のテラスに佇む「首賭けイチョウ」<東京>
東京都心のオアシス、日比谷公園。老舗レストラン松本楼の庭に「首賭けイチョウ」という奇妙な名前が付いた樹齢400年のイチョウの木があります。かつての大名屋敷跡に作られた日本で初めての洋風公園。秋の散歩にはもってこいの園内を歩き、「首賭けイチョウ」に会いました。
1本の木に会いに行く【30】阿蘇の巨木・太古の息吹を感じる「高森殿の杉」<熊本県>
高森殿は「たかもりどん」と読みます。殿を「どん」と呼ぶのは南九州の方言。阿蘇の牧場脇の森にひっそりと佇む巨木は、人類が地球上に登場する以前にタイムスリップしたような印象でした。最近では恋愛成就のパワースポットになっていると聞きます。ともかく不思議な巨木です。
1本の木に会いに行く【29】薬照寺の大カツラ そして日本とミャンマー<新潟県>
日本有数のコメどころ、新潟県南魚沼市の田園を見渡す丘に建つ薬照寺。その境内に樹齢2000年ともいわれる大きなカツラの木があります。緑の葉が豊かに生い茂る巨樹の高さは30m。このカツラは美しい巨木であるだけでなく、かつての日本の戦争、そしてミャンマーのいまを考えさせる木なんです。
1本の木に会いに行く【28】支笏湖”巨木の森” 知られざる森の歴史<北海道>
大自然がたっぷり残された北海道。札幌から1時間半ほどの支笏湖にも手付かずの自然が残されています。その一角に“巨木の森”と呼ばれる森があると聞きました。いったいどんな風景で、どんな巨木が残っているのか訪ねてみました。
【連載】1本の木に会いに行く〜観察してみると、いろんなものが見えてくる〜
何気なく通り過ぎる街なかの、あるいはお寺や神社、山道での1本の木。ふだん誰も注意を向けないような1本の木を観察してみると、いろんなものが見えてきます。パワースポットにある神聖な木、日本最古の木、伝説を持つ木など、さまざまなストーリーを持つ木を訪ねる旅に出かけてみませんか?
1本の木に会いに行く【27】原発事故から10年 富岡町・夜ノ森桜並木<福島県>
東日本大震災、そして原発事故から10年。福島県富岡町の「夜の森地区」では1500本あまりの桜の並木が今も春になると美しい花を咲かせるといいます。しかし、そのほとんどは帰宅困難地域にあり、いまだ立ち入りが規制されているのです。10年を期に夜の森桜並木を訪ねました。
1本の木に会いに行く【26】新宿御苑と江戸の名残の大ケヤキ<東京>
人びとが憩う都心のオアシス・新宿御苑。春は園内あちこちで桜が咲き乱れ、花見客でにぎわいます。しかしこの広大な公園は江戸時代、幕府に仕える内藤家の屋敷だったことを知る人は少ないかもしれません。そして戦災を経て江戸の昔から残っているのは、樹齢400年の大きなケヤキだけなのです。
1本の木に会いに行く【25】樹齢2000年 日本三大桜・山高神代桜<山梨県>
日本三大桜のひとつ、山梨県北杜市の山高神代桜。樹齢2000年といわれる一本桜です。老いてもなお可憐な花を咲かせる姿は思わず手を合わせたくなるといいます。その神々しい桜に会いに行きました。
1本の木に会いに行く【24】風にそよぐ伝説の一本桜 “わに塚の桜”<山梨県>
今回は山梨県韮崎市の高台で風にそよぐ一本桜“わに塚の桜”を訪ねました。遠く富士山や八ヶ岳を望む、伝説の桜でもあります。気持ちのいい天気のなか、すくすくと育ち、満開の花を咲かせる桜でした。
1本の木に会いに行く【23】高麗神社・しだれ桜と古代史ロマン<埼玉県>
まもなく桜の季節。埼玉県日高市に古代の歴史に思いを馳せる一本桜があるといいます。飛鳥時代の日本にやって来た朝鮮半島“高句麗”の王族。その末裔がいまも神社を守っているというのです。春の柔らかい日差しの中、歴史ロマンに触れてみました。