岡山県の南東部に位置する備前市日生(ひなせ)。波が穏やかで、周囲の島々から豊かな養分が流れ出すことから、カキの生産が盛んな岡山県のなかでも一大産地です。この日生には、新鮮なカキを使ったお好み焼き「カキオコ」というご当地B級グルメがあり、シーズンになると県外からも多くの人が訪れることでも有名。
今回は、わざわざ旅してまで食べたくなる、究極のB級グルメ「カキオコ」の魅力をお伝えしましょう。
カキオコへ出会う旅
JR赤穂線の日生駅。岡山駅から約50分で到着。駅の前には穏やかな海が広がり、小豆島行きのフェリーも停まっていました。港町の雰囲気に早くもワクワク。
日生の街を歩いていると「カキオコ」の看板やのぼりがとにかく目に入ってきます。昭和40年代に始まったと言われるカキオコですが、現在では20軒以上ものお店があるようです。
漁港にやってきました。心地いい潮風とのんびりした雰囲気がたまりません!
今回訪問したのは「安良田(あらた)」。日生の数あるお好み焼き店のなかでも一番の老舗だそう。
お昼時とあって店内はほぼ満員。運良く鉄板席に座れました。目の前で次々とおいしそうなカキオコが焼かれていきます。
麺入りの「カキモダン」を注文。一般的にカキはキャベツと生地の上にのせて焼くようなのですが、こちらでは一度カキを鉄板で軽く焼くスタイル。こうするとカキが香ばしく仕上がるのだとか。
安良田では大粒のカキを約10粒(200g)も使うらしく、生地の上にはあふれんばかりにトッピングされています。このカキは朝採れたばかりのものだそう。ますます期待が高まります!
待ちに待ったカキオコの登場! ふんわりと焼かれた生地に、尋常でないほどのカキが詰まっていました。カキ特有のえぐみや臭みは全くありません! 「海のミルク」と呼ばれる理由が心底実感できるほど濃厚。身もプリプリで柔らかく、東京で食べるものとは一線を画するおいしさでした。
超新鮮なカキを大胆にお好み焼きにするとは、なんという贅沢すぎるB級グルメでしょう! カキ好きの筆者としてはこの町に引っ越したいくらいです(笑)。
心行くまで堪能したい、オイスタータウン日生
カキオコで有名な日生ですが、瀬戸内の豊富な海の幸も味わえます。日生町漁協の魚市場として親しまれる「五味の市」は新鮮な魚介類が格安で販売され、一般の人も購入できます。もちろんカキもありますよ!
果物や野菜、お惣菜を売る屋台などもたくさん並びます。
カキ好きとしてはやっぱりハズせないカキフライ! 揚げても身がふっくら柔らかく、幸せのおいしさ。
五味の市の向かいにある「海の駅しおじ」ではバーベキューコーナーがあり、五味の市で購入したカキや魚介類を炭火で焼いて食べることもできます(1テーブル1500円)。地元で採れた新鮮な素材を味わえるとは、最高の地産地消!
日生町は岡山駅から日帰りで訪れられますが、海の幸が堪能できる旅館や民宿もあるのでゆっくりと滞在もできますよ。カキのシーズンは11月〜4月上旬なので、ご注意ください!
[安良田]
[五味の市]
[All Photos by Nao]
Nao ライター
メーカー、ITベンチャー勤務を経てフリーランスに。
学生時代から旅を続け、渡航国は現在50カ国。
特技は陸路国境越え。グルメレポート翌日に大学の最先端研究を取材したり、ロシア州知事にインタビューしたり。幅広い対応力とフットワークの軽さが自慢。日本ソムリエ協会認定資格ワインエキスパート保有。
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