公共交通機関のストライキ
日本では考えられないほど、フランスはストライキの多い国です。公共交通機関が止まるケースは「治安維持」の場合もありますが、多くの場合は職員たちのストライキによるものです。治安維持というのは、暴動などが起きた場合に混乱を防ぐため。筆者が暮らしている南仏のトゥールーズでは昨年11月に市内で暴動が起きて、その際にメトロの運行が数時間に渡り中断。外出先だったため、足止めされて非常に困りました。
ストライキでメトロが止まるのは、日常茶飯事です。観光都市をまわる際にはメトロのほか、バスやシティバイク、タクシーなど、さまざまな交通手段を念頭に入れておいたほうがよいかもしれません。
また、5月1日やクリスマス期間にフランス国内を旅行する際には注意が必要です。例えば南仏に関して言うと、今年の5月1日のメーデーには、ボルドーもマルセイユもトゥールーズもニースも、公共交通機関はすべて動いていませんでした。これは今年に限らず、毎年のことなのだとか。12月25日のクリスマスにも交通機関のダイヤ数が少なくなるため、これらの期間に旅行を計画する際には注意してくださいね。
フランス国鉄「SNCF」の遅延
定刻通りに慣れているわたしたちにとって、フランスの交通機関は頭が痛いもの。定刻通りに列車が動いているか、やきもきしてしまいます。限られた日数での旅行なのだから、スムーズに移動したいですよね。フランス国内や大陸続きのヨーロッパの移動に便利な「SNCF」ですが、遅れることもしばしば。「予定していた場所へ行くことができなかった」と、後悔しないためにも、時間には余裕を持って行動するようにしましょう。
比較的治安のよいフランスですが、国内と比べると気をつけるポイントはたくさんありそうですね。
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