【現地ルポ】在住者が教える、ザグレブを訪れたら体験したい９つのこと

掲載日: Aug 26th, 2015

古きよきヨーロッパの薫りと、どこかノスタルジックな雰囲気が漂う独特の街、ザグレブ。首都と言っても小ぢんまりとした街なので、主な観光スポットは半日もあれば徒歩でものんびり、十分に回り切ることができます。そのため「ザグレブはあまり見所がない。時間を持て余す」「ザグレブは半日でじゅうぶん。長くても1日まで」なんて言われることがありますが、とんでもありません！小さくても、ザグレブにはたくさんの楽しみ方があります。

そこで今回は多くの観光客が見落としがちな観光スポットや、ザグレブならではの楽しみ方をお伝えします。

「世界一短いケーブルカー」に乗る

「世界一短い」と噂される、全長わずか66mのケーブルカー「ウスピニャチャ」。その乗車時間は片道なんと30秒！ケーブルカーのすぐ横には階段があり、徒歩でも3分もあれば上りきれる距離なので、見るだけで乗らないという人も多いですが、せっかくザグレブに来るのだから記念に乗ってみてください。

「ヨーロッパ一美しい墓地」を訪れる

ザグレブの隠れた観光スポットといえばミロゴイ墓地。「墓地を観光！？」と驚くかもしれませんが、その美しさは「ヨーロッパ一」とも称えられており、噂を聞きつけた観光客も足を運びます。青々と茂るツタが絡まる回廊は、まるで宮殿のような美しさ。秋になるとツタが赤く色づき、一層美しさが増します。

「失恋博物館」で人生や愛について考える

世界が注目するユニークな博物館も、ここザグレブに存在します。その名は「失恋博物館（Museum of Broken Relationships）」。この博物館には、失恋や死別など様々な理由でひとつの恋の終わりを経験した人からの寄贈品（恋人との思い出の品々）がエピソード付きで展示されています。きっと、人生について、恋について、様々なことを考えさせてくれる印象深い旅の思い出となることでしょう。

自転車ツアーに参加する

「普通の観光じゃ物足りない！」「もっとザグレブをディープに知りたい」そんな方には、現地ガイド付きのツアーがおすすめ。でも、徒歩観光だとやはり移動できる範囲や時間に限界があります。そこで一押ししたいのが、自転車でザグレブを回るツアー！

町の主要観光スポットはもちろん、ガイドブックには乗っていないような穴場スポット、現地ガイドおすすめのカフェやお店も案内してもらえると、最近人気急上昇中です。普通のウォーキングツアー、ただ単に定番スポットを回るツアーでは満足できないという方はぜひ！

ロトルシュチャック塔から町を一望する

ロトルシュチャック塔からの眺め (C) Mami Kosakai

正午きっかりに街中に響き渡る大砲の音や、塔の足元からの眺めが良いことで知られるロトルシュチャック塔ですが、意外にも塔の上に登れると知っている人はあまり多くありません。塔のてっぺんは、文字通り町を360度見渡せる絶景ポイント！おすすめは夕暮れ時。ゆっくりと夕日に染まるザグレブの町を眺めながら、旅情に浸ってみてはいかがでしょうか。

ドラツ市場を散策する

ザグレブの中心地、イェラチッチ広場のすぐ裏手に広がるドラツ市場。「ザグレブの胃袋」とも呼ばれるこの市場には野菜や果物など食品はもちろん、ちょっとした生活雑貨や観光客向けのお土産グッズにいたるまで、ありとあらゆるものが揃います。プチプライスなので、ばらまき土産探しにもぴったりです。

お気に入りのカフェで一息つく

クロアチア人にとって人生に欠かせない大切なもの。それはカフェでゆっくりとコーヒーを片手に友達と語り合う時間。そんな時間をこよなく愛するクロアチアでは、街角の至ることろにカフェが点在します。特にザグレブはカフェの数が多く、街中は真昼間からカフェでおしゃべりに興じる人たちで賑わいます。そんな光景に、初めてこの町を訪れる外国人の多くが「ザグレブの人たちときたら、一体いつ仕事をしているんだ！？」と驚くほど。お洒落なカフェを見つけたら、ザグレブっ子に混ざって、午後のゆったりとしたひとときを楽しみましょう。

ナイトライフを楽しむ

比較的アルコールが安く手に入るクロアチア。クロアチアから程近い、西欧諸国の人々の中には、お酒とパーティーを心行くまで楽しむために、わざわざザグレブまで来る人もいるほどです。クラブで飲んで踊るのも楽しいですが、街中のバーやビアホールで友達と語り合いながら飲むのもおすすめ。また、ザグレブでしか飲めない地ビールもたくさん存在します。ビール好きの方は要チェックですよ！

サッカー観戦する

「クロアチアに興味を持ったのは、サッカーがきっかけだった」。そんな方も多いのではないでしょうか。サッカーをこよなく愛するクロアチアの人たち。ザグレブの人たちは特に「ディナモ・ザグレブ」と呼ばれるサッカークラブを愛してやまず、町にはディナモ･ザグレブとサッカークロアチア代表のホームスタジアムであるスタディオン・マクシミールが位置します。「クロアチアでサッカーを観戦してみたい！」という方はぜひ！

以上いかがでしたか？
「やっぱり半日ではとても足りない！」と思っていただけましたでしょうか？

ザグレブはじっくりと滞在してみて、はじめてその本当の魅力が感じられる街です。その真の魅力に気づいた時、ザグレブはきっと忘れられない街となることでしょう。

[Photo by Shutterstock.com]