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悩みや迷いのある女性必見!立山で3年に1度行われる擬死再生の儀式

Posted by: 坂本正敬
掲載日: Sep 28th, 2015. 更新日: Dec 9th, 2015
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自然を相手に仕事をしている人であれば共感できると思いますが、海や山に対して自然な形で畏敬の念を覚える感覚が人間には備わっています。

富山県の立山も少し前までは山岳信仰の聖地として多くの信者が命がけで足を運んだ霊山でした。そのふもとの村、芦峅寺(あしくらじ)で行われてきた女性救済の宗教儀式が、サントリー地域文化賞を受けて注目を集めています。

白装束に目隠しで死を体験・・・立山で3年に1度行われる宗教儀式【布橋灌頂会】
(C) 立山町観光協会

そこで今回は、富山県立山町で今も3年に1度行われている擬死再生の宗教儀式、布橋灌頂会(ぬのばしかんじょうえ)の魅力を紹介したいと思います。


女人禁制の立山に入山できなかった女性を救う宗教儀式

白装束に目隠しで死を体験・・・立山で3年に1度行われる宗教儀式【布橋灌頂会】

冒頭でも触れた通り、富山県の立山は古くから山岳信仰の拠点として、多くの信者を迎え入れていました。弥陀ヶ原(みだがはら)や地獄谷を代表するように、この世とは思えない独特な景観が多いために、あの世と同一視された霊山だったそうです。

立山入山は死を意味し、死を経て罪を清め生まれ変わって下山する、そのプロセスが当時の信者には非常に重要だったとか。しかし、女人禁制の立山は女性の入山を厳しく制限していたため、女性の信者は救われる術を持てません。

そこで立山の入り口である芦峅寺で行われた女性のための宗教儀式が、布橋灌頂会になります。

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
1979年東京生まれ、埼玉育ち、富山県在住。成城大学文芸学部芸術学科卒。国内外の媒体に日本語と英語で執筆を行う。北陸3県を舞台にしたウェブメディア『HOKUROKU』の創刊編集長も務める。 https://hokuroku.media/


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