旅行に出掛けると、いろいろなトラブルが発生します。トラブルもある意味で旅の魅力の1つですが、飛行機に乗り遅れるというトラブルだけは願い下げたいものです。
とはいえ、いくら「乗り遅れないようにしよう」と思っても、交通渋滞や急な体調の変化、パスポートの紛失などが発生し、乗り遅れてしまうリスクは誰にでもあります・・・。
そこで今回はJALやANA、SKYMARK AIRLINES、AIR DOなど各航空会社の公式ホームページ情報を参考に、飛行機に乗り遅れた場合の対処法をまとめました。
1:航空会社から正規のチケットを買った場合
飛行機に乗り遅れるといっても、「遅れる!」と思った時点で、
(1)既に飛行機が出発してしまっているケース
(2)飛行機は出発していないが空港に間に合わないというケース
があるかと思います。その違いで対処法も変わってくるのですが、より救いのある(2)のケースを先に考えます。
航空会社から正規チケットを買っていれば、原則としてチケットを買った場所(ANAのカウンターならANAカウンター、ANAの公式ホームページならANAの公式ホームページ記載のコールセンターなど)に急いで連絡を入れてください。
出発前であれば、航空会社によっては後発便に振り替えてもらえる可能性がありますし、払い戻しは基本的に手数料0円で対応してもらえます。深刻な(1)のケースでも、正規の料金で購入したチケットであれば安い手数料で払い戻しをしてくれる航空会社がほとんどです。
例えばJALの国内線の場合、出発後でも目的地の距離に応じて、数千円程度の手数料で払い戻しをしてくれます。まずは自分がチケットを入手した場所に連絡を入れて指示を仰いでください。
ちなみに連絡を後回しにしてフライト後10日など一定の期間を無駄に経過させてしまうと、払い戻しすら受け付けてもらえなくなる場合もあります。注意してください。
2:航空会社の正規の割引チケットを買った場合
次は航空会社が販売する各種の正規割引チケットを買った場合を考えます。基本的な考え方として、
・正規チケット→正規の割引チケット→第3者から買った格安チケット
の順で、乗り遅れた後の対処の選択肢が減っていくと考えてください。その意味で航空会社が販売する正規割引チケットは、正規価格のチケットと比べて条件がやや厳しくなります。
例えばJALの場合、搭乗予定便の出発前後に関係なく、チケット料金の50%など高いキャンセル手数料が発生します。AIR DOの早期割引チケットであるAIR DOスペシャル28(28日前の予約)の場合は、飛行機が出発してしまった後のキャンセル料が、ほぼ100%となっています。つまり、チケット代全額ですね。航空会社によって条件が違いますので、いずれにせよ「遅れた」と思ったらできるだけ早くチケット購入場所に連絡を入れてください。
3:第3者から買った格安チケットの場合
乗り遅れると最もやっかいなチケットは、旅行代理店から購入する格安航空チケットになります。格安航空チケットは海外旅行を身近にしてくれる極めてありがたい存在なのですが、いろいろな理由があってこその格安料金になっています。
(1)既に飛行機が出発してしまっているケース(2)飛行機は出発していないが空港に間に合わないケースに関係なく、乗り遅れたら基本的に払い戻しはできないと考えてください。
仮に払い戻しを受け付けてくれたとしても、チケット料金の100%がキャンセル手数料になっている場合がほとんどです。ただ(2)であれば、一部の航空会社で後発便に振り替えが可能な場合もあるようです。駄目もとで構いませんので、チケットを購入した旅行代理店に連絡を入れて、対応を仰いでみてください。
以上、飛行機に乗り遅れた場合の対処法をまとめました。とにかく遅れると分かった時点で、チケット購入場所に連絡を入れて対応を仰ぐ、これが鉄則です。万が一の際に、頭に入れておいてくださいね。
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