世界にはいろいろな国旗があります。アジア諸国の国旗や、日本と関係の深い国、あるいはスポーツの国際大会で活躍する国などの旗は、デザインを見れば「○○国だ」とある程度分かると思いますが、実際は分からない国の方が多いですよね?
ただ、幾つかの特徴的なデザインのルールを知っておけば、日本人にそれほどなじみのない国も、国旗を見るだけでその国の大まかな成りたちが理解できるようになります。
そこで今回は外務省などの情報を参考に、幾つか覚えておくと便利な国旗の共通デザインをまとめます。
1:三日月と星
世界中の国旗を見渡すと、三日月に星を描いた国旗が多くあると分かります。例えばアジアでも、
・シンガポール
・パキスタン
・マレーシア
・モルディブ
・ウズベキスタン
などが挙げられます。世界的に見れば、
・トルコ
・アゼルバイジャン
・トルクメニスタン
・アルジェリア
・コモロ
・チュニジア
・モーリタリア
などが挙げられますが、こうした国に共通する点は何だと思いますか?
答えはイスラム教を国教とする国です。三日月と星はイスラム教を象徴するモチーフだと言いますので、ぱっと国旗を見たときに三日月と星があれば、イスラム教の国なのだなと分かりますよね。
2:南十字
次のモチーフは南十字です。南十字とは主に南半球で見られる美しい十字を描く星座になりますが、この南十字を国旗に使用している国があります。具体的には、
・オーストラリア
・サモア
・ニュージーランド
・パプアニューギニア
・ソロモン諸島
・ブラジル
・ミクロネシア連邦
です。ブラジルはよく見ると、中央に描かれた青い円の中に南十字が描かれていますね。
共通点は全て南十字が見える南半球にある国家です。南十字のデザインを見たら、南半球にある国家の国旗だと考えればいいのですね。
3:スカンジナビアクロス
北欧の諸国は似たような国旗が多いですよね? 具体的には、
・アイスランド
・スウェーデン
・デンマーク
・ノルウェー
・フィンランド
になりますが、これらの国旗にはスカンジナビアクロスという共通のモチーフが使われています。
世界最古の国旗とも言われるデンマークの国旗が基となっており、かつてデンマークに統治されたり連合を形成したりと関係の深かった北欧諸国の国々が国旗にスカンジナビアクロスを採用したとか。少し左に寄った十字を国旗に見付けたら、デンマークを中心とした北欧諸国だと考えればいいのですね。
以上、知っておくだけで国家の大まかな歴史や立ち位置、場所などが見えてくる国旗のモチーフをまとめました。海外旅行の際に国旗の意味を調べる習慣を身に付けると、その国が大事にしている価値観などが見えてきて、より楽しめるかもしれませんね。
[世界の国旗 – 外務省]
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