日本の地方と言えば、その地ならではの食事や景色など、魅力的で独自の文化がたくさん集まる場所。そんな、全国にある様々な地方の中でも「芸術」が町全体のシンボルとなった場所をご存知でしょうか。
それは北陸地方の日本海に位置する雪の町、新潟県に存在します。
新潟県にある芸術の里「越後妻有」
(C) facebook/越後妻有 大地の芸術祭の里(十日町市・津南町)

新潟県にある十日町市と津南町からなる「越後妻有(えちごつまり)」という地域は、世界的にも“アートの町”と言われるほどの芸術の場所です。
(C) facebook/越後妻有 大地の芸術祭の里(十日町市・津南町)
信濃川を中心とした6つのエリアに合計200作品以上のアート作品が大自然と共に点在されており、合計760平方kmもの広大な地域がまるごと「芸術の里」となっています。
(C) facebook/越後妻有 大地の芸術祭の里(十日町市・津南町)

“人間は自然に内包される”という理念の元、昔から厳しい環境の中で米作りを通して営んできた生活のあり方を、今度は人と自然が調和する「アート」という形で、2000年より新しい町の取り組みとしてスタートしました。
(C) facebook/越後妻有 大地の芸術祭の里(十日町市・津南町)

この芸術の里「越後妻有(えちごつまり)」では、3年に一度「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」という祭典が開催されます。
地域にある様々なアート作品、およそ3年間の集大成をこの祭典では発表することを目的としており、その世界最大級の国際芸術祭は、毎回かなりの賑わいを見せています。海外からも多くの観光客が訪れ、国内外問わず、その新しい町のあり方について、多くの地域に影響を与えているのです。
(C) facebook/越後妻有 大地の芸術祭の里(十日町市・津南町)

(C) facebook/越後妻有 大地の芸術祭の里(十日町市・津南町)

(C) facebook/越後妻有 大地の芸術祭の里(十日町市・津南町)

この3年ごとに開催される「大地の芸術祭」、2015年の開催は既に終了してしまいましたが、この「町全体が芸術の場所」という点は変わらず、通年を通して様々なアートに触れるイベントを開催しています。
また、廃校になった学校を海外アーティストの手によって宿泊施設としてオープンしたり、地域の至るところにアート作品が点在していたりと、いつ訪れても人と自然が見事に調和した姿を楽しめるようになっています。
(C) facebook/越後妻有 大地の芸術祭の里(十日町市・津南町)

「越後妻有(えちごつまり)」へのアクセスは、東京から電車でおよそ2時間、車でおよそ3時間ほどの場所にあります。
6つのエリアにはそれぞれ地域に合わせた美味しい食事、そして宿泊施設も充実しているので、日帰りや1泊、2泊など、予定に合わせて旅のプランを立て、芸術の町を楽しむことができます。
(C) facebook/越後妻有 大地の芸術祭の里(十日町市・津南町)

いかがでしたか? 日本全国の中でも珍しい芸術が集まる場所「越後妻有(えちごつまり)」。新潟の美しい風景と芸術を一度に鑑賞する旅は、またいつもとは違った旅になりそうですね。