イングランド&スコットランドのお城といえば、重厚で独特なたたずまいが印象的です。ドイツなど、ほかのヨーロッパ諸国とは一味違う雰囲気を持っていて、そこがまた惹きつけられるポイントでもあります。お城を眺めているだけで、歴史の重みを感じることも。今回はそんなイングランド&スコットランドの美しいお城を歴史と一緒にご紹介していきます。
イギリス王室の夏の休暇先になっているスコットランドの「バルモラル城」
スコットランド・アバディーンシャーにある「バルモラル城」。ヴィクトリア女王の王配アルバートにより購入され、現在もイギリス王室の夏の避暑地として利用されているそうです。
こちらの建物は、サー・ウィリアム・ドラモンドの自宅として1390年に建てられたことが始まりです。その後、何度か売却されて、現在に至りますが、その優美で凛とした佇まいが何とも印象的。
65,000エーカーもある広大な敷地にあるお城・・・こんなところでバケーションを過ごしてみたいですよね。
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スコットランドで一番美しいお城の称号を持つ「アイリーン・ドナン城」
スペイン軍によって守備されたスコットランド西部のアイリーン・ドナン城は、1719年、イギリス政府艦隊の攻撃に陥落し、その後、1932年になって再建されます。
いかにもハイランドっぽい景色の中、湖畔に佇むこのお城の美しさは群を抜いていて、訪れる人の心をとらえて離しません。満潮時と干潮時でお城の雰囲気が変わるのも、魅力のひとつ。
アイリーン・ドナンというのは、ゲール語で「ドナンの島」という意味だそう。一度見たらきっと忘れられないお城となるでしょう。
ウェールズ遠征の拠点となり、数々の試練を耐え抜いた「コンウィ城」
イギリスのウェールズ北部の都市コンウィにあるお城です。13世紀にイングランド王エドワード1世が築きました。ウェールズ遠征の拠点となり、数々の襲撃を耐え抜いた歴史を持ち、現在は世界遺産に登録されています。
このお城はわずか4年半で作られたそうで、やや作り方が荒い感じがしなくもないです。映画『天空の城ラピュタ』でシータが捕われ、幽閉されたお城のモデルにもなっていると言われています。
悠然と佇むコンウィ城の夜景。この地方の歴史に想いを馳せながら、ずっと眺めていたくなります。
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イングランド南東部のカントリーサイドにある中世のお城「ボディアム城」
14世紀に建設されたボディアム城は四方を堀に囲まれているのが印象的なお城。1385年に100年戦争でフランスの侵攻から領土を守るために建てられました。
木製の落とし格子は当時のまま残されていて、イギリスでは「英国で最も中世の雰囲気を伝える城のひとつ」と言われている古城です。
長い歴史を持つこのお城には、ぜひ一度訪れてみたいものですね。
女王エリザベス2世が週末を過ごす場所「ウィンザー城」
美しい並木道が印象的な「ウィンザー城」は、イギリス王室が所有していて、エリザベス2世が週末を過ごす場所としても有名です。イングランドの都市ウィンザーにあり、ロンドンから日帰りで十分行ける距離のため、毎日多くの観光客で賑わっています。
ウィンザー城はウィリアム1世によって軍事的用途の城として建てられました。1350年には、エドワード3世によって一部を残して取り壊され、新しいものに再建されましたが、その後も何度も増築、改修され、今に至ります。
ロンドンを訪れた際には、少し足を延ばしてこちらのお城も訪ねてみたいですね。
[Photos by Shutterstock.com]
Ayami ライター
フリーライター。劇団員、OL、WEB編集ライターを経て、フリーランスになる。辛い食べ物、東南アジアが大好き。旅するように生きるのが人生の目標。
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