秋田県の横手市には、450年もの間受け継がれている「雪まつり」という行事があります。期間中、街には大小さまざまなかまくらが無数に作られ、中に明かりが灯されると雪国ならではの幻想的な世界が広がります。
(C) facebook/横手市役所
古きよき日本の情緒あふれるお祭り
雪国の寒さは格別ですが、かまくらの中はぽかぽかとあたたか。雪まつりでは、かまくらの中に水神さまを祀り、そのそばで子どもたちが甘酒やお餅を焼いて、「入ってたんせ」とお客さんをもてなします。
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もともとは、子どもの無事と健やかな成長を祈る行事が由来なのだそうで、今でも祭りの主役は子どもたちです。小さな手でお餅を焼いているのを見ると、まるでおままごと遊びをしているようでもあり、その楽しそうな姿に、ほっこり心が和まされます。
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無数に並ぶ小さなかまくらに目を奪われる!
雪まつりの見どころとして、川原や小学校の校庭に作られるミニかまくらも見逃せません。無数に並ぶ小さなかまくら、その中に灯されたろうそくの光がゆらめく光景は、知られざる雪国の絶景といえるでしょう。
(C) facebook/横手市役所
この小さなかまくらは、地元の小中学生などの手によって、ひとつひとつ願いを込めて作られたもの。そこには一体どんな思いが託されているのでしょうか。じっと佇んで見ていると、まるできらめく星のじゅうたんを前にしているかのよう。時を忘れて、いつまでも眺めていたくなります。
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かまくらの作り方、知ってる?
かまくらは日本独自の風習であり、昭和初期に初めて日本のかまくらを目にした外国人は、その美しさに感嘆の声をあげたそうです。日本ではすっかりお馴染みのかまくらですが、作り方を知っているという人は、雪国以外では少ないかもしれません。
横手市観光協会では、かまくらの作り方を公開していますので、この機会にマスターしておきましょう!
1.地面にかまくらのサイズの円を書き、足でしっかり踏み固めながら雪を約3メートルの高さになるまで積んでいく。
2.縦1.3メートル、横0.7メートルを目安に印をつけ、入口から中を掘る。
3.中の空間を掘り終えたら、壁となる部分を滑らかにして完成。
昔話の世界に飛び込んだような、雪国の情緒あふれる横手の雪まつり。開催期間は2月13日~16日までとなっています。詳しい情報はこちらをご覧ください。