少し前の話ですが、工場夜景がブームになりましたね。ツアー旅行が組まれたり、写真集が出たりと大変な盛り上がりでしたが、実は今でも根強い人気があります。
例えば下の2枚の写真は、工場夜景の聖地と言われる三重県の四日市と神奈川県の川崎市の夜景。やはり美しいですよね。
そこで今回は工場夜景の日にちなんで、知る人ぞ知る工場夜景の有名スポット、新潟県の糸魚川(いといがわ)の夜景を紹介します。
併せて工場夜景の写真を提供してくれた写真家のdaiさんに、撮影のポイントも教えてもらいました。ぜひともチェックしてみてくださいね。
明星セメントの糸魚川工場
北陸自動車道で北陸や新潟の西部を旅行した人であれば、高速道路から見える糸魚川の工場の美しさに思わず目を奪われた経験があるかと思います。
糸魚川はフォッサマグナ(本州の東日本と西日本を分ける巨大な断層)や、切り立った絶壁が日本海に落ち込んでいる親不知(おやしらず)で有名。
ドライバーにとってはちょっと神経を使うエリアですが、その糸魚川を東西に横切る北陸自動車道沿いに、巨大な工場が次々と現れます。
実はこれらの工場は、知る人ぞ知る工場夜景の人気スポット。そのうちの1つが、明星セメント株式会社の糸魚川工場になります。
糸魚川I.C.を降りて国道148号線に入れば、すぐの場所にあります。北陸など日本海側を旅行する際には、カメラを持って出掛けてみてください。
デンカの青海工場
同じ糸魚川に、デンカ株式会社の青梅工場もあります。こちらの夜景も高速道路から見られますが、実際に撮影したい場合はインターチェンジから日本海沿いの国道8号に入り、西に進んで港町の交差点を左折してください。
ぐるりと円を描く陸橋を通って線路を渡り、しばらく直進して北陸自動車道の下をくぐれば、巨大な工場にぶつかります。
広すぎてベストなアングル探しがなかなか大変だと聞きますが、こちらも糸魚川で有名な工場夜景スポット。ぜひとも訪れてみてくださいね。
せっかく新潟県の糸魚川まで来たのならば、お隣の富山県の工場夜景のスポットにも繰り出してみたいです。例えば上の写真は高岡市の中越パルプ高岡能町工場。他には富山市の日産化学富山工場も有名ですよ。
以上、新潟県の糸魚川の工場夜景についてまとめました。今回の記事に写真を提供してくれた写真家daiさんに、工場夜景を上手に撮る撮影・現像のポイントを聞いてみました。
・光、蒸留塔や配管などを上手に構図に取り込んでみる
・朝夕の日の入り後、日の出前ぐらいの薄暗い時間帯に撮影する
・RAW(画像データの保存方法の一種)で撮影し、ホワイトバランス、彩度、コントラストなどを調整してから現像する
といったテクニックを教えてくれました。先に紹介した富山県の中越パルプ高岡能町工場などはまさに水辺にありますので、上手に取りやすいかも。
daiさんによれば、季節的には空気が澄んでいる冬が最もおすすめだといいます。早速この冬のうちに出掛けてみては?
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