
アメリカと日本は、まったくの別世界ではありません。経済的にも文化的にも、似通った部分が数多くあります。けれども(だからこそ)、細かな違いもたくさんあります。アメリカ人が日本を訪れて驚いたということを10まとめてみました。
1:マクドナルドのメニューが美味しい

マクドナルドといえば、申し訳ないですがジャンクフードの代名詞ではないでしょうか。ところが日本のオリジナルメニュー、てりやきマックバーガーや月見バーガーは、ジャンクらしからぬ美味しさだとアメリカ人に好評です。「自国ではマクドナルドへ行くことなどないのに、日本だとなぜか通ってしまう」という人もいるくらいです。
2:スタバがお洒落
本国の店舗を凌ぐ飲食チェーンは、マクドナルドだけではありません。スターバックスコーヒーもそのひとつです。本国にもお洒落なお店はありますが、「コーヒーさえ飲めればOK」という簡易なインテリアのものが多い印象です。特に創業の地であるシアトルには有難みが薄れるほどスタバが乱立しており、お洒落もへったくれもありません。
それと比較すると、コンセプトストアが多く平均的に小ぎれいな日本のスタバは、アメリカ人にとってカルチャーショックのようです。
3:洗濯物を外に干す

アメリカ人は、洗濯物を外に干す習慣がほとんどありません。全て乾燥機で済ませます。外に干すと景観を壊すから、スマートじゃないから、天候が不安定だから・・・と理由はいろいろありますが、一番の理由は「干すのが面倒くさいから」ではないかと個人的には睨んでいます。
対して日本人は、多少の面倒はいとわず洗濯物は外に干しますよね。シーツからパンツまで丁寧にしわを伸ばし、洗濯ばさみで止めて。その行為がアメリカ人にはとても不思議だそうです。
4:干した洗濯物を「お日様の香りがする」といって喜ぶ

そう、たとえ面倒でも、自宅に大きな乾燥機が備え付けられていたとしても、日本人は洗濯物を外に干すのではないでしょうか。なぜなら、日光に当てたほうが気持ちいいからです。よく晴れた日の午後洗濯物を取り込むと、お日様の香りがふわりと香ってなんとも幸福な気分になりますよね。
その「お日様の香り」を、洗濯物を外に干す習慣がないアメリカ人は嗅ぎ分けることができないそうです。「日光に匂いなどないだろう」と。代わりに彼らは、乾燥機から出し立てのほかほか温かい洗濯物を気持ちいいと感じるそうです。
5:虫の鳴き声を鑑賞する

概念がなければ、それを認知することもなかなかできません。前述の「お日様の香り」を嗅ぎ分けられないのと同様に、蝉や秋の虫の鳴き声も、アメリカ人には判別しがたいようです。
日本人は古くから「蝉しぐれ」や「虫の音」といって虫の鳴き声を愛でてきました。その習慣を持たないアメリカ人には、虫が出す不快音を「声」と呼んで鑑賞する日本の文化が不思議でたまらないそうです。
6:UberやAirbnbなどの便利なサービスが浸透していない

ネット先進国のアメリカでは、数多くのサービスがネットに成り代わっています。町の書店がAmazonに、レンタルビデオ店がNetflixに変わってしまったのは、アメリカほどではありませんが日本でも同様です。
ただ、気軽にタクシーを頼めるUber、宿泊施設を利用できるAirbnbなどは、日本ではそこまで浸透していないのではないでしょうか。様々な協会、法律、ルールの制約があることも一因でしょうが「単純に便利なほうを選ぶ」という性質が、日本人には少ないからである気がします。
合理的なアメリカ人は、「便利なほうが絶対いいのに、なぜあえて古いほうにこだわるの?」と驚くようです。
7:「システムエンジニア」が多すぎる

様々な物事がIT化を遂げたアメリカでは、IT関係の職に従事する人が数多くいます。仕事は細かく分業化され、それぞれの分野にプロフェッショナルが存在します。対して日本では、IT関係の職業人はすべて「システムエンジニア」とひとくくりにされることが多いのではないでしょうか。「え、君もSE?」「その仕事までSE?」とアメリカ人は驚くようです。
文系出身の学生が知識ゼロからエンジニアになれることも、アメリカではなかなか珍しいそうです。

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Misako Treutel ライター/翻訳業
1986年生まれ。大学では英米文学・英語学を専攻していたが、授業そっちのけで留学、国際インターンシップ、旅に明け暮れる。大学卒業後は出版社に入社し、約80点書籍を制作。2015年に退社し、現在は米国シアトル在住。
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