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フランス生まれではなかった!? 「クロワッサン」の豆知識
朝食時には、甘いものを好む人が多いフランス。塩味派にとっては、ちょっとキビシイかも!? 今回は、ほんのり甘めの「フランスの朝ごはん」をご紹介します。
フランスの朝食といえば、タルティーヌ!
昼食時のサンドイッチに、夜はメインの料理と共にいただくバゲット。もちろん、朝食としても大変ポピュラーです。朝食時にはバゲットを縦半分に切って、バターとジャム、はちみつ、あるいはチョコレートスプレッドなどを塗って食べる「タルティーヌ」が、コーヒーやオレンジジュースと共に食卓に並びます。
サクッと食べられる、朝食用ビスケットにラスク
食物繊維やビタミンなどが摂れる朝食用ビスケット、食パンやブリオッシュなどのパンで作った「ラスク」なども手軽に食べられることから、人気の高いアイテムです。後者はプレーンタイプのものから、チョコチップやドライフルーツ入りのもの、穀物配合のものに至るまで、かなりのラインナップ。
「クロワッサン」は毎日食べない?
フランスの朝食を彷彿とさせる、クロワッサンにチョコ入りの「パン・オ・ショコラ」、コーヒーにオレンジジュース。こんな朝食が毎日食べられたら最高ですよね。でも実際のところ、現地の人たちがクロワッサンやパン・オ・ショコラを食べるのは、時間に余裕のある週末やバカンス中など。とはいえ、10〜11時頃までに現地のカフェに足を運べば、必ず食べられるメニューです。
ところで、フランスにはバター入りの「ブール」と、そうでない「ナチュール」、2つのタイプのクロワッサンが存在するのをご存知でしょうか?
デザート感覚で楽しむ朝ごはん「ヴィエノワズリー」
クロワッサン生地にカスタードクリームとあんずを焼き込んだ菓子パン。パリのベーカリーカフェにて (C) sweetsholic
甘めの朝食を好む人が多いフランス。ヴィエノワズリーと呼ばれる菓子パンも充実しています。ベーカリーに足を運ぶと、ヴィエノワズリーを代表するクロワッサンやパン・オ・ショコラに加えて、アーモンドクリームとアーモンドスライスをトッピングして焼き上げた「クロワッサン・オ・ザマンド」、クロワッサン生地にカスタードクリームとレーズンを加えて渦巻き状に焼き上げた「パン・オ・レザン」、卵とバターたっぷりのリッチな「ブリオッシュ」、ブリオッシュ生地にカスタードクリームとチョコチップを焼き込んだ「ブリオッシュ・スイス」に、バターロールのようにほんのり甘くて柔らかめの「パン・オ・レ」など、目移りしてしまいそうです。
写真は手前から、ブリオッシュ生地にカスタードクリームとチョコチップを焼き込んだ「ブリオッシュ・スイス」、パイ生地にアーモンドクリームを挟んでアーモンドをトッピングした「ジェズィット」。後者はヴィエノワズリーと並んで売られていることの多い焼菓子。甘すぎず、ボリュームたっぷりなので朝食にもいい感じです。
クロワッサン生地にカスタードクリームとチョコチップを焼き込んだ「トルザド・ショコラ(Torsade Chocolat)」もオススメです。焼き立ての、とろんとしたカスタードと温かいチョコのハーモニーは悶絶級のおいしさ! こちらもどちらかというと、お菓子っぽい印象なので甘党の方はぜひ。
このほか、ほかの欧米諸国と同じくシリアルも人気があります。また、朝食時にはヨーグルトが食卓に並ぶことも。今回ご紹介したパン類は、扱っている菓子パンは多少異なる可能性がありますが、たいてい現地のベーカリーで購入できます。
フランスを訪れたなら、滞在先のホテルのフロントデスクで「近辺にある評判のベーカリー」を尋ねてみると、きっとおいしい朝食にありつけるはずですよ。
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