「シアトル旅行といえば、スタバ1号店」。そう思う方が多いのではないでしょうか。確かに人気のスポットで、世界各地から観光客が訪れます。しかし有名さ故に連日大行列ができており、店内も狭く、あまりゆっくり過ごすことはできません。
もしゆったりとコーヒーを飲みたいのなら、1号店よりもいいお店がたくさんあります。知る人ぞ知るスターバックス・コーヒーのおすすめ店舗を5つ紹介します。

1号店のすぐ近く。日本人アーティストの作品が描かれた1st & Marion店

行列必至の1号店から、わずか4ブロック。この店舗は1号店ほど混雑していません。
ガラス窓一面に、日本人アーティストのショウゴ・オオタ氏によるイラストが描かれているのが印象的です。

もし運よく西側の席を確保できれば、シアトル一の観光地、パイク・プレイス・マーケットとその向こうに広がるエリオット湾を見下ろすことができるでしょう。

ちなみに1号店のロゴ（緑色ではなく、茶色のマーメイドです）が掲げてありますが、1号店はここではないのでご注意ください。

ビル40階からの眺めが圧巻！コロンビアセンター店

シアトルで一番眺めのいいスタバといっても過言ではないのが、このコロンビアセンター店です。高層ビル・コロンビアセンターの40階に位置する、雰囲気のいい店舗です。
ビルの合間からはエリオット湾、そしてはるか遠くに雪を抱く山脈が臨めます。この見事な眺望が、いつものコーヒーを美味しく感じさせてくれます。

コロンビアセンターの営業時間に準じるため、土日は休業です。また場所柄ビジネスパーソンがミーティングに使用していることが多いので、観光客がどやどや大挙して訪れるとちょっぴり迷惑かもしれません。

実験的なデザインがお洒落な15th Ave店

話題の店が集まる最先端エリア、キャピトルヒル。このエリアにちょっと変わった内装のスタバがあります。
廃材を利用したり温室のようなテラス席があったり。この店舗は、スタバが「エコ」をテーマに新規ブランドを立ち上げようとした際のパイロット店でした。そのため、他の店舗にはない実験的なインテリアが見られるのです。
店内には、このエリアを象徴するようなお洒落な人たちがたくさん。ぴりっと背筋が引き締まり、仕事や読書がはかどります。

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湖のほとりでまったりできるグリーンレイク店

シアトルのダウンタウンから北に、バスで約30分。豊かな木々に囲まれたグリーンレイクは、シアトル人たちの癒しスポットです。
この湖の脇に、グリーンレイク店があります。お店のテラス席からちょっぴり湖を臨むことができます。

テラスでゆったり時間を過ごしてもいいのですが、シアトル人たちに倣い、コーヒー片手に湖の周りを散歩してみてはいかがでしょう。旅人ではなく、住人になったかのような気分が味わえます。

お酒も飲めるバラード店

日本でもすでにスタートしていますが、アメリカのスタバは2015年の夏から一部店舗でアルコール販売を開始しました。シアトルでは9つの店舗でお酒を飲むことができます。
中でもバラード店は、周りにこだわりの書店、雑貨店、カップケーキ店、ドーナッツ店などが並ぶ楽しいエリアにあり、おすすめです。
アメリカでは、21歳未満の人がパブやバーに入店することはできません。グループのうち一人でも21歳未満の人がいたら、全員でお店に入ることができないのです。その点スタバなら大丈夫。お酒の人はお酒、コーヒーの人はコーヒーと、仲間全員で楽しい時間を過ごせます。

日本人にとっても身近な存在である、スターバックス・コーヒー。異国の地であのマーメイドロゴを見ると、住み慣れた場所に帰ってきたようでほっとしませんか。シアトルの街には、このほかにもたっぷりスタバが散らばっています。ぜひあなただけのお気に入り店舗を見つけてみてください。

訪れた際は、「海外のスタバではお客の名前をわざと間違えて書くってホント？」の検証もお忘れなく（笑）。

[All photos by Misako Treutel]

トゥルーテル美紗子

Misako Treutel ライター／翻訳業

1986年生まれ。大学では英米文学・英語学を専攻していたが、授業そっちのけで留学、国際インターンシップ、旅に明け暮れる。大学卒業後は出版社に入社し、約80点書籍を制作。2015年に退社し、現在は米国シアトル在住。