この連載では、47か国制覇した旅マニアの筆者がお伝えする、一人旅をもっと楽しむコツをご紹介したいと思います。
フランス植民地として成立したカナダ東部のケベック州。モントリオールはフランス系カナダ人が住民の大半を占め、中世のような旧市街、華やかなお店、素朴な街並みが織りなし、北米ながらもフランスのような雰囲気が漂います。
今回は、気軽にぶらぶらと一人旅するのにピッタリなモントリオールをご紹介しましょう。
一人旅にうれしい、リーズナブルでお洒落なB&B
チェーン系大型ホテルが多い北米ですが、モントリオールはヨーロッパにあるような個人経営のB＆Bが充実。オーナーのセンスが光る、個性あふれる宿は一度は泊まってみたいもの。
B＆B「Au Coeur Urbain」。外観は古い邸宅ですが、内装は新しくモダンな雰囲気。
特筆すべきは朝食。オーナー奥様の手作りで、どのお料理も繊細で絶品！ 時期にもよりますが、一人一泊約1万円とリーズナブルなのもうれしい。
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素朴な雰囲気が心地いい、リトルイタリー
ローマの下町のようなリトルイタリー。ニューヨークにあるリトルイタリーは都会的で観光客も多く賑やかですが、こちらは地元住民がほとんどで素朴な雰囲気。懐かしいイタリアを感じるレストランやお店が並びます。
ローマの下町にありそうな「Cafe Italia」。今時のカフェにはない蛍光灯がなぜか居心地のよさを感じます。
リトルイタリーで一番美味しいカフェとも言われるだけに、コーヒーの味は秀逸！ くつろぎの一杯に。
地元のお客さんに大人気のフライドチキン店「Dinette Triple Crown」。
奥深いスパイスが絶妙なフライドチキン。ファーストフードとは一味違う、家庭的なおいしさを堪能できます。
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食材や雑貨を見るだけでも楽しい市場
モントリオール市民の台所「Jean－Talon Market」。
お肉、チーズ、野菜や果物などありとあらゆる食材や雑貨が並び、見ているだけでも楽しい気分に。
フレンチテイストなクレープのお店も。
シンプルながらも奥深いおいしさのクレープ。焦げたブラウンシュガーの香りがたまりません！
一人旅でも気軽に楽しめるビストロ
モントリオールは家庭的なビストロが多いので、一人旅の夕ご飯も困ることはありません。モントリオール在住友人オススメの「Au Petit Extra」。
フィレステーキの赤ワインソース。カリッと揚がったフレンチフライも絶品。
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NYとは一味違う、モントリオールベーグルは必食
モントリオールにはユダヤ移民が多く、ベーグルショップが充実。こちらは老舗店の一つ「Fairmount Bagel」。
ニューヨークベーグルよりも小さめで、穴がやや大きいモントリオールのベーグル。蜂蜜を入れたお湯で茹でるのでほんのり甘いのも特徴。もっちり香ばしい食感は病みつきのおいしさ！
パリのような趣ある旧市街
暗めの街灯が映える、重厚感ある石畳の旧市街。まるでパリにいるような気分にも。
優雅さや素朴さが織りなすモントリオール。北米を旅する時は、まるでフランスにいるような気分にもなれる街も訪れてみてはいかがでしょうか？
[All Photos by Nao]
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PROFILE
Nao ライター
メーカー、ITベンチャー勤務を経てフリーランスに。
学生時代から旅を続け、渡航国は現在50カ国。
特技は陸路国境越え。グルメレポート翌日に大学の最先端研究を取材したり、ロシア州知事にインタビューしたり。幅広い対応力とフットワークの軽さが自慢。日本ソムリエ協会認定資格ワインエキスパート保有。
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