アメリカの大統領選は、ご存知の通りトランプ氏が勝利を収めました。当日は世界中が大混乱? 阿鼻叫喚? したものの、少しずつ落ち着きが戻りつつあるようです。
トランプ氏の勝因を分析したニュース記事の幾つかにおいて、「アメリカンドリーム」というフレーズが頻出していました。
国名+名詞
ふと考えました。国名と名詞を合わせると特殊な意味になる単語って他に何があるだろう?
有名どころでは「フレンチキス」「ロシアンルーレット」などでしょうか。どちらの言葉も、フランス人のロマンチックさ、ロシア人の冷厳さという、ステレオタイプではあるものの、それぞれのお国柄の印象になんとなく合致するような絶妙な組み合わせの言葉だと思います。
新しい言葉を考えた
国と単語を合わせれば、その国の文化と国民性を単純明快に紹介できて面白いのではないか? と思いましたので、メルボルンに在住10年、現在はソロモン諸島に住んでいる筆者が、ちょっとこの2国で考えてみました。
オーストラリアンシューズ
裸足のオージー (C)Toki Tamagawa
裸足のことです。家の敷地内ならいざ知らず、どこまでも裸足、いやこの見えない靴で出かけるのがオージー流。メルボルンは、市内を横切るヤラ川を境にして南北が分断されます。北側はアーティストやヒッピー、南側は伝統的な裕福層というのがざっくりとした棲み分け方。この靴を履いている人への遭遇率は、市北部へ行くとぐんと上がるでしょう。
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ソロモンリップスティック
(C)Toki Tamagawa
ビートルナッツの噛みすぎで色素沈着した唇のことです。お色は鮮やかなオレンジ! カップに口をつけても色移りしませんよ!
ちなみに嗜好品としてのビートルナッツは、ソロモン諸島だけでなく太平洋の国々でも共通の文化なので、「サウスパシフィックリップスティック」でもいいかもしれません。長いですね。健康にも、当然外見にも良くない物なので、おすすめはしません。
ちなみに
フレンチキスほどの知名度はないものの、現地ではよく使われる言葉を紹介します。意味が分かりますか? 回答は最後に載せています。
1. Melbourne weather
2. Queenslander
3. Tasmanian devil
4. Island time
皆さんの国や街では、どんな言葉が作れそうですか?
【回答】
1.「朝は大雨で昼は快晴」「日中35度で夜は19度」など、予測不可能なメルボルンの天気を表した言葉。一日で四季が巡ると言われています。
2. クイーンズランド州で非常にポピュラーな建築様式。この高床式が亜熱帯気候に適しているのです。
3. タスマニア州に生息する肉食有袋類。
4. 南の島に住む人達の時間の感覚を指す言葉。現実の時間より少しばかり遅いですが、気にせずのんびりいきましょう。
[Photos by Toki Tamagawa & shutterstock.com]