【台湾】お土産探しに恋愛祈願、楽しさいっぱいの台北の下町「迪化街」散歩

台北101や中正記念堂といったお約束の観光スポットもいいけれど、下町を歩いて昔ながらの台北の雰囲気を感じてみませんか。

なかでもおすすめなのが、台北で最も古い問屋街、迪化街（ディーホアジエ）。歴史的な街並みのあいだにおしゃれなリノベーションスポットが潜んでいて、宝探し気分で歩きたくなる街です。

清朝からの繁華街で下町の活気を感じる

迪化街は、清朝末期に栄えた歴史ある繁華街。19世紀中ごろに、貿易に携わる商店街が形成され始めました。20世紀初頭の日本統治時代には、台湾全土から、お茶、漢方薬、布地などを扱う商店が集まり、台湾屈指の商業地区となったのです。

当時の雰囲気を今に伝える歴史的建造物が並ぶ通りに、乾物や漢方などのお店が軒を連ね、下町らしい庶民的なエネルギーに満ちています。

乾物を山盛りに詰めた袋が店先を占拠。こんな光景に、「異国に来たんだなあ」という興奮を覚えます。

靴下などを売っていた露店のそばには犬。こんな何でもありのごちゃ混ぜ感もまた、迪化街の魅力なのです。

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恋愛パワースポット「霞海城隍廟」にお参り

迪化街散策で見逃せないのが、「霞海城隍廟」。知らないと、特に注目せず通り過ぎてしまうような小さな廟ですが、実は「愛の廟」として知られる台北屈指の恋愛パワースポットなのです。

良縁の神様として名高い「月下老人」に願いを託す人が、朝から晩までひっきりなしに訪れます。真ん中の長いひげを生やした小さな像が月下老人。左手に婚姻簿、右手に杖を持ち、男女を婚姻に導くといわれています。

日本語の参拝方法の説明書きもあるので、恋愛運アップを願う人は、台湾式の参拝に挑戦してみてはいかがでしょうか。

お茶やドライフルーツをおみやげに

乾物のお店が充実している迪化街は、お茶やドライフルーツなどのおみやげ探しにぴったり。お茶は、台湾茶はもちろん、ローズティーやミックスフルーツティーまで、バリエーション豊富。購入するお店やお茶の種類にもよりますが、100グラム50元前後からと、お手頃価格で購入できます。

ドライフルーツなら、やはり台湾産のマンゴーがおすすめ。台湾マンゴーにもいくつかの種類があるので、試食をして自分好みのマンゴーを見つけてみましょう。

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おしゃれカフェでひと休み

近年、迪化街には、古い建物を改装したおしゃれカフェが増加中。庶民の活気溢れる古い街並みと、洗練されたモダンなスポットとの対比が面白いんです。

迪化街にあるおしゃれカフェのひとつが、紅茶専門店「ASW TEA HOUSE」。100年前に建てられたビルの中にあるクラシックな空間で、台湾のお茶や、台湾のフルーツを使用したお茶菓子などが楽しめます。

写真は「オスカー・ワイルド スコーンセット」。スコーンはプレーンに加え、マンゴースコーンかパイナップルスコーンを選択。特製チーズクリームと、台湾の季節の実りのジャムと一緒にいただきます。

にぎやかな下町にありながら、別世界のように落ち着いた空間で、上質なリラックスタイムが過ごせますよ。

ニューフェイスの雑貨ショップも見逃せない

迪化街には、ハイセンスな雑貨ショップも点在しています。バッグやポーチなどの布製品やインテリア雑貨のお店、ブックショップなど、「こんなところにこんなお店が！」と驚くような、意外な場所にあるおしゃれなショップを発見するのが迪化街散策の醍醐味です。

伝統的な街並みに、モダンなカフェやショップといった新たな魅力が加わった迪化街。古さと新しさが共存するこの街は、訪れる人を独特の世界へと引き込むワンダーランドなのです。

[All Photos by Haruna Akamatsu]

PROFILE

春奈

Haruna ライター

和歌山出身、上智大学外国語学部英語学科卒。2度の会社員経験を経て、現在はフリーランスのライター・コラムニスト・広報として活動中。旅をこよなく愛し、アジア・ヨーロッパを中心に渡航歴は約60ヵ国。特に「旧市街」や「歴史地区」とよばれる古い街並みに目がない。半年間のアジア横断旅行と2年半のドイツ在住経験あり。現在はドイツ人夫とともに瀬戸内の島在住。

和歌山出身、上智大学外国語学部英語学科卒。2度の会社員経験を経て、現在はフリーランスのライター・コラムニスト・広報として活動中。旅をこよなく愛し、アジア・ヨーロッパを中心に渡航歴は約60ヵ国。特に「旧市街」や「歴史地区」とよばれる古い街並みに目がない。半年間のアジア横断旅行と2年半のドイツ在住経験あり。現在はドイツ人夫とともに瀬戸内の島在住。