文字通り、台湾中部に位置する都市・台中。近年、台中では、古い建物を改装し、おしゃれスポットに変身させたリノベーションスポットがブームとなっています。
いま知りたい、レトロ可愛い台中で注目の4つのリノベーションスポットをご紹介します。
宮原眼科(ゴンユエンイエンコー)
台中の主要観光スポットにもなるほど人気を集めているスイーツショップが「宮原眼科(ゴンユエンイエンコー)」。台中の人気スイーツ店「日出」が、病院として使われていた建物を改装してオープンしました。
ヨーロッパの図書館を思わせる非日常空間に、チョコレートやパイナップルケーキ、クッキー、お茶などが、まるで美術品のようにディスプレイされています。
可愛くて芸術的なパッケージには思わず一目ぼれしてしまうかも。素材にこだわって作られたお菓子の数々は、もちろん味も外しません。
適度な酸味がきいたパイナップルケーキは、果肉感満点で、パイナップル本来のおいしさがつまった逸品です。パッケージの美しさとあいまって、必ず喜ばれる台湾みやげになること間違いなし。元眼科のレトロな建物も必見!台湾で大人気のお洒落スイーツ行列店「宮原眼科」でも紹介していますよ。
審計新村(シェンジーシンチュン)
1969年に建てられた公務員宿舎を改装し、2015年に誕生したクリエイター村が、「審計新村(シェンジーシンチュン)」。若いクリエイターの店が20件ほど集まっています。ここにある鉄筋コンクリートとレンガの建物は、戦後台湾における重要な公共建築物なのだとか。
建物のそばにある階段をのぼって上を歩けることから、フォトスポットとしても人気が高く、写真撮影のために多くの若者が集まっています。
靴や陶器、レザーグッズなど、さまざまなオリジナル雑貨を売るお店が集結。手づくりのぬくもりが感じられる、個性的なクリエイターズアイテムを手に入れてみてはいかがでしょう。
(次のページに続く)
綠光計畫(リューグアンジーホア)
台中水道局宿舎だった建物を改装し、ショップやカフェが集まる複合施設としてオープンしたのが「綠光計畫(リューグアンジーホア)」。「綠光」の名の通り、街なかでありながら自然を身近に感じられる緑あふれるスポットです。
古い建物を大胆にデザインしたショップが多く、ノスタルジーとモダンなアート感覚が共存。歩くだけで感性を刺激され、「この先には何が待っているんだろう」と、ワクワクしっぱなしでです。
スイーツなどの食べ物をモチーフにしたハンドメイドの雑貨ショップ「小食手感空間」や、台湾の文化や自然をイメージしたプリントが魅力のテキスタイルショップ「印花楽」など、女子のハートをくすぐるお店が充実。友人や家族のための、ユニークなおみやげ探しにもおすすめです。
忠信市場(ジョンシンシーチャン)
台中で穴場の休憩スポットが「忠信市場(ジョンシンシーチャン)」。もともとは、1960年に開設された市場で、半ば廃墟のようになっていたところに、カフェやショップがオープンして話題になりました。
生活臭漂う下町の風景と、おしゃれなカフェやショップとの対比が面白い、異世界に迷い込んだような独特の空気が流れる不思議空間。平日は静かですが、若手アーティストのギャラリーやアンティークショップが開かれる週末は活気に包まれます。
忠信市場内のキュートなカフェ、「1987廚房工作室」。一見小さなお店ですが、中2階にお座敷、2階にもゆったりとくつろげる客席があります。
素朴な雰囲気を残しつつも、ヒップな感覚で仕上げた空間で、手作りのケーキやドリンクを楽しんで。
古さと新しさを融合させた台中のリノベーションスポットは、楽しくて、なつかしくて、新しい。
古い建物を、若者に支持されるファッショナブルスポットへと生まれ変わらせた台中の新しい街づくりは、守ること、そして変えてゆくことの大切さを教えてくれたような気がします。
[All Photos by Haruna Akamatsu]