【TABIZINE自由研究部】パリジェンヌの考察<1>今なぜパリジェンヌなのか?

Posted by: 北川菜々子

掲載日: Feb 19th, 2017

【TABIZINE自由研究部】調べる、考える、まとめる、伝える。
夏休みの自由研究のように、心惹かれることについて、じっくり調べてみる。考えて、試行錯誤し、また考えて、まとめて、発表する。TABIZINEにもそんな場がほしいと思い【TABIZINE自由研究部】を発足しました。部員ライターそれぞれが興味あるテーマについて自由に不定期連載します。

今回は、パリ在住TABIZINEライター、北川菜々子の自由研究「パリジェンヌの考察」をお届けいたします。

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パリジェンヌのイメージ

Tabizine自由研究部 パリジェンヌの考察1 今なぜパリジェンヌなのか?

あなたはパリジェンヌにどのようなイメージを持っていますか。個性的でおしゃれな女性、シンプルな生き方をする女性、独自のライフスタイルを確立した女性。ニューヨーカーがキャリアウーマンの代表格なら、パリジェンヌは人生の達人のようなイメージでしょうか。

雑誌を広げれば、「パリジェンヌのライフスタイル」が紹介されています。パリジェンヌのファッション、部屋、愛用コスメ、恋愛など、パリジェンヌは女性のお手本のような存在として取り上げられていますね。

アメリカでも、日本でベストセラーになったの「フランス人は10着しか服をもたない」を筆頭に、パリジェンヌのHow to本が続々ベストセラーになっているそうです。一昔前、アメリカのドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」が流行り、世界的にニューヨーカーが憧れの的になったように、今パリジェンヌに熱い視線が送られています。

パリジェンヌは近年突如として現れた新しい女性像ではありません。女性を解放したと言われるココ・シャネルに代表されるようなイメージから始まり、60年代の映画で活躍したカトリーヌ・ドゥヌーブやジャンヌ・モローなど、いつの時代もパリジェンヌのアイコン的女性は活躍しています。

しかし、今ほどパリジェンヌがメディアで取り上げられていることはなかったと思います。なぜ今、パリジェンヌが女性のお手本のように崇められているのでしょうか。

価値観の変遷の中で

Tabizine自由研究部 パリジェンヌの考察1 今なぜパリジェンヌなのか?

以前、人生の中で大切なことといえば、「仕事」と考えられていたように、女性の理想像=キャリアウーマンという時代がありました。女性が社会進出すること、キャリアを築くことがカッコイイことという考えが日本人の女性の間で流行っていましたね。

しかし、近年ではスローライフやロハスと呼ばれるような新たな生活様式が象徴するように、必ずしも仕事が人生の全てではなくて、生活をいかに充実させるかという、ライフスタイルにも重きを置くようになりました。キャリアウーマンだけが素晴らしいのではない。キャリアを求めずとも、生活を楽しむことに重点を置く新しい女性像が受け入れられるようになりました。ライフスタイルの選択股が増えたように思います。

そういった風潮の中で、流行に左右されずに独自のライフスタイルを築いてきたパリジェンヌに今スポットが当てられているのではないかと考えます。

(次のページに続く)

パリジェンヌの姿とは ?

Tabizine自由研究部 パリジェンヌの考察1 今なぜパリジェンヌなのか?

しかし、メディアで紹介され

ているパリジェンヌって本当の姿なのでしょうか。花の都パリに住み、お洒落で素敵な容姿の上に大人な振る舞いや考え方をするパリジェンヌたち。それは作り上げられたイメージなのでしょうか。

そこで、この連載では、リアルなパリジェンヌの姿を知るために、パリジェンヌとは一体どのような人たちなのかという考察を様々な角度からおこなってみたいと思います。

次回はパリジェンヌの定義について考えてみたいと思います。

[All Photos by shutterstock.com]

PROFILE

北川菜々子

Nanako Kitagawa ライター

2007年よりフランス在住。パリ第八大学大学院を卒業。専攻は文化コミュニケーション。趣味は映画、読書、写真、雑貨、料理、街歩き、カフェ巡り。初めて訪れたその日からすっかりパリの街に魅了され、今日も旅をするようにパリの街を歩き回る。

2007年よりフランス在住。パリ第八大学大学院を卒業。専攻は文化コミュニケーション。趣味は映画、読書、写真、雑貨、料理、街歩き、カフェ巡り。初めて訪れたその日からすっかりパリの街に魅了され、今日も旅をするようにパリの街を歩き回る。

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