ドイツの首都ベルリンは、歴史的な観光名所が沢山ある観光都市。近年では、アートやIT、音楽などあらゆる分野の最先端を行く街として世界中の若者からも熱い注目を浴びています。けれど悲しいことに、観光客が増えればスリなどの軽犯罪も増えるもの。そんな状況を重く見たベルリン警察が、「スリに注意する場所」という治安情報をフェイスブックでシェアしてくれるようになりました。情報は毎月月初の更新なので、2月上旬に発表された最新情報の一部をご紹介したいと思います。
ベルリンでスリに注意する場所その1:ポツダム広場周辺
ベルリン警察が最初に名前を挙げたのが、ベルリン中心部ミッテ区の繁華街である「ポツダム広場」(Potsdamer Platz)。複合商業施設ソニーセンター(Sony Center)もポツダム広場に位置し、この広場を訪れる人は1日7万人とも言われているそう。そんなに人があふれていたら、自然と他人との距離も近くなり、スリに狙われやすくなりそうですね。このポツダム広場からすぐ近くのフリードリヒ通り(Friedrich straße)と、そこから徒歩30分ほどの場所にある、テレビ塔で有名なアレクサンダー・プラッツ(Alexanderplatz)も同様に注意が必要な場所と名前が挙げられています。
ベルリンでスリに注意する場所その2:コットブッサー・トーア周辺
ポツダム広場よりもやや南に位置するコットブッサー・トーア(Kottbusser Tor)とその周辺も注意が必要です。この地域は観光名所というよりも、いわゆる「夜遊びエリア」。クラブやバーが林立しているので、観光客のみならず地元の若者もナイトライフを楽しむ場所なのだとか。くれぐれも「楽しくお酒を飲んでいたら、貴重品を取られた」ということが無いようにしたいですね。コットブッサー・トーアと並んで、周辺のワルシャワ通り(Warschauer Straße)とヘルマン・プラッツ(Hermannplatz)もベルリン警察は名前を挙げています。
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ベルリンでスリに注意する場所その3:クアフュルステンダム周辺
クアフュルステンダム(Kurfürstendamm)は、略して「クーダム」(Ku’damm)とも呼ばれる全長3.5kmのショッピング・ストリート。老舗デパート、高級ブティック、レストランなどが立ち並び、ぶらぶら歩きながらのウィンドーショッピングに最適のエリアでもあります。ただし、お買い物に夢中になっている人を狙ったスリも多発しているようなので、お土産を買うお金を取られないように注意したいですね。
その他にもベルリン警察は、歩行者専用空間のあるヴィルマースドルファー通り (Wilmersdorfer Straße)や南西部のシュロス通り(Schloßstraße)、西の郊外シュパンダウ(Spandau)などの名前を挙げています。
ちなみにドイツ語で警察は「POLIZEI」、発音は「ポリツァイ」。ベルリン警察のホームページでは、スリの犯人がどのような手口を使うか(例:道を尋ねるふりをして地図を広げて近づき、地図で隠しながら貴重品を盗む)という典型例をリスト化しています(PDFでのドイツ語表記のみ)。警察が積極的に情報発信を行ってくれているのは心強いです。
ベルリン旅行の前には念のため、ベルリン警察のフェイスブックなどで治安情報を確認するといいのではないでしょうか。危険は事前に察知して、楽しい旅にしたいですね。
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