パリを旅する恋人たちは必ず訪れたい、パリで人気の「愛の聖地」

Posted by: 北川菜々子

掲載日: Mar 14th, 2017

恋人たちの街パリに「愛の聖地」があるのはご存知でしょうか。恋人同士でパリに来たなら訪れて欲しい、愛の聖地をご紹介します。

ジュテームの壁

恋人たち必見、パリの愛の聖地を巡る

フランス語のJe t’aime/ジュテームとは「愛しています」を意味する、恋人たちが囁く言葉。ロマンチックな響きのあるこのフレーズは、フランス語の代名詞になっているほどです。そんなフランス語の美しい言葉である「ジュテーム」の壁はご存知でしょうか。パリのモンマルトルにはLe mur des je t’aime/愛していますの壁と呼ばれる愛の聖地があるのです。

恋人たち必見、パリの愛の聖地を巡る

壁一面に世界中の「愛してます」を意味する言葉で埋め尽くされているのです。300以上の言語で「愛してます」が書かれているのだとか。この愛していますの壁は、「世界中の恋人たちが訪れる場所になれば」という願いのもと、アーティスト、フレデリック・バロン(Frédéric Baron)さんとクレール・キト(Claire KITO)によって、製作されました。

そんなロマンチックなジュテームの壁には連日、恋人たちで賑わいをみせています。壁の前で写真を撮る恋人たち。中には、この壁の前でキスをしながらセルフィーするカップルも。この壁の前で告白をしたり、愛を確認しあったりしているのです。

セーヌ川の愛の南京錠

恋人たち必見、パリの愛の聖地を巡る

セーヌ川といえば、パリの中でもロマンチックな場所の一つです。そんなセーヌ川に掛かる橋に南京錠がかけられているのを見かけます。これは恋人たちの願掛けのようなもの。南京錠に名前を書き、橋にかけます。そして鍵を掛けます。その鍵をセーヌ川に投げると恋人たちが永遠に結ばれると言われているのです。

恋人たち必見、パリの愛の聖地を巡る

この恋人たちの永遠の愛を誓う恋人たちの行為は、2008年頃から流行し始めたのだそう。最初はルーブル美術館の前の橋、ポンデザールに南京錠が掛けられるようになりました。しかし、南京錠の重みで橋の一部が崩壊してしまうという事態に。2014年にポンデザールの愛の南京錠が撤去されました。70万個、その重さは45トン! 愛が重すぎて崩壊したと皮肉られたほど、フランスでは話題になりました。

現在は安全性の問題から「橋に南京錠を掛けないように」と呼びかけています。橋にはこんな看板が掛けられています、「この橋はあなたの愛の重さに耐えきれません」。フランス人らしいユーモアですね。

セーヌ川でセルフィーを

恋人たち必見、パリの愛の聖地を巡る

パリ市は愛の南京錠を掛ける代わりに、橋で自撮りをして、‪#LoveWithoutLocksのタグをつけて、SNS上で投稿するように呼びかけています。

それでも南京錠を掛ける人は絶ちません。また橋の看板には「愛は重いものだ」という落書きもされるほど。恋人たちはセーヌ川というロマンチックな場所で、永遠の愛を誓いたいということでしょうか。しかし、安全面や景観の問題もあるので、くれぐれもセーヌ川の橋に南京錠を掛けるのはやめるようにしましょうね。

[lesjetaime]
[AFPBB NEWS]
[le Monde.fr]
[All photos by Nanako Kitagawa]

PROFILE

北川菜々子

Nanako Kitagawa ライター

2007年よりフランス在住。パリ第八大学大学院を卒業。専攻は文化コミュニケーション。趣味は映画、読書、写真、雑貨、料理、街歩き、カフェ巡り。初めて訪れたその日からすっかりパリの街に魅了され、今日も旅をするようにパリの街を歩き回る。

2007年よりフランス在住。パリ第八大学大学院を卒業。専攻は文化コミュニケーション。趣味は映画、読書、写真、雑貨、料理、街歩き、カフェ巡り。初めて訪れたその日からすっかりパリの街に魅了され、今日も旅をするようにパリの街を歩き回る。

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