東京から日帰りで楽しめる旅。今回は東京の羽田空港発、石川県ののと里山空港着で、能登半島を楽しむ日帰り旅行を紹介します。
海岸線沿いの絶景から、パワースポット、恋愛成就の観光名所から能登のグルメまで、1日であれこれ満喫できてしまう旅路。さすがに全部は回り切れませんが、「どこか日帰りでリフレッシュしたい」という人は、気分に合わせて旅先を選んでみてください。
まずは羽田からのと里山空港へ
最初の移動は飛行機。東京方面から北陸へは北陸新幹線の移動も可能ですが、少なくとも能登半島への先端へは、飛行機の方が圧倒的に便利。
北陸新幹線で石川県の金沢に出ても、金沢から能登の先端は150km近く離れています。日帰り旅行で移動するには遠すぎる位置関係にありますから、能登半島の先端近くにあるのと里山空港まで一気に空路で羽田から移動した方が絶対に便利です。
ちなみに運賃は、通常期で片道料金24,890円(※消費税、航空保険特別料金、国内線旅客施設使用料を含む)になります。
のと里山空港を拠点に行きたい場所をチョイスして、自動車で回るというイメージですね。
パターン1:のと里山空港から輪島&棚田を目指す
のと里山空港への始発便は、08:55羽田発→09:50能登着。
空港に降り立ったらレンタカーを借りて、各地を目指してください。空港付近には日産レンタカー、トヨタレンタカーなど一通りそろっています。
能登にはいろいろと行先がありますが、その有力な候補の1つが輪島。輪島と言えば輪島塗、朝市が有名で、柚餅子(ゆべし)なども知られていますね。
輪島まで行ったら、国道249号線に乗って湾岸沿いのドライブも楽しめます。半島沿いの湾岸通りには、2,000枚近くの小水田が密集する白米千枚田もありますし、海による浸食でできた洞門や奇岩が連なる曽々木海岸など、とにかく絶景に次ぐ絶景が連続しています。
能登半島国定公園に指定される美しい海岸線のドライブを心行くまで満喫してください。
パターン2:半島の先端にある灯台&渚100選の鉢ヶ崎を目指す
空港から珠洲道路(のとスターライン)を使って、一気に半島の先端近くまで行ってしまうルートもあります。
例えば主要な観光地の1つが、渚100選の鉢ヶ崎。石川県内はもちろん北陸でも随一と言われる透明度のビーチがあります。海水浴場としても整備されていますので、泳ぐまではいかなくても足を浸して海水浴を楽しみたいですね。
珠洲から北上して、能登半島の先端にある禄剛埼という灯台を目指すルートも楽しいです。
途中には日本海一帯の守護神として、北前船の船乗りたちにも大切にされてきた須須神社があります。パワースポットとしても有名で、縁結びのご利益もあると言われています。
パターン3:珠洲&恋愛成就のスポット見附島へ
珠洲から北上するのではなく、国道249号線を南下して軍艦島とも呼ばれる見附島を目指すルートも面白いです。
見附島の迫力は圧巻で、浜辺から見ると軍艦にも見える島が浮かんでいます。浜辺には鐘が用意されていて、鳴らすと恋愛が成就すると言われています。
恋愛で言えば、見附島から連なる海岸は恋路海岸と言われています。ロマンティックな風景の連続するエリアですから、カップルで日帰り旅行を楽しむ際に立ち寄りたいですね。
再び、のと里山空港へ
(C)Masayoshi Sakamoto
のと里山空港は空港全体が道の駅になっています。日帰り旅行の最後は空港で、お土産も購入できます。
能登のお土産と言えば、過去記事「金沢・能登の旅行帰りに!旅のプロが太鼓判【能登の鉄板お土産】4つ」でも紹介した通り、『能登のいも』、『能登輪島米物語』、『能登ミルクジェラート』などが有名。
帰路の飛行機を待つ間に、空港内でぶらぶらしながら買い物を楽しみたいですね。ちなみに帰路の最終便は、 16:45能登発→17:50羽田着になります。
グルメに関しては、能登牛や新鮮な魚介類が有名。少し時間的にタイトになりますので、できれば1泊、無理なら弾丸日帰りで、あれこれ満喫してみてくださいね。
[写真提供:石川県観光連盟]
Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(
https://hokuroku.media/ )創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。
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