海外旅行はもちろんのこと、国内旅行でもお世話になる空港。いろいろな人が集まり、いろいろな目的があり、いろいろな思いを乗せて旅たちの一瞬を彩る “出発地”。そんな空港の中から1度聞いたら忘れられない、強烈なインパクトをもったおもしろネーミング空港を勝手にランキング!
第5位:たんちょう釧路空港
~地域の希少&有名な動植物名が生かされたネーミング~
日本にはどのくらい空港があるか知っていますか? 日本には100を超える空港があり、非公共用のヘリポートなども含めると、その数なんと200以上! そんな空港の中には、航空機の運航上使用される正式名称とは別に、知名度向上や利用促進などのPR目的の「愛称」が正式採用されている、おもしろネーミング空港がたくさんあるんです。
そんなインパクト大のネーミングから、第5位に輝いたのが北海道にある「たんちょう釧路空港」。正式名称である「釧路空港」に「たんちょう」を付けただけといえばそれまでなのですが・・・ ラムサール条約の指定湿地にも登録されている釧路湿原を有し、特別天然記念物の丹頂鶴の名を冠した空港というわけです。ほら、空港のエントランスにもしっかりと丹頂鶴のブジェが。
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このように、そのエリアに生息する動植物名が生かされたネーミングとしては、長崎県の「対馬やまねこ空港」ちょっとかわいらしい、兵庫県の「コウノトリ但馬空港」縁起がよさそう、宮崎県の「宮崎ブーゲンビリア空港」などがあります。
第4位:徳島阿波おどり空港
~地域の名物&風物が生かされたネーミング~
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動植物名ではなく、その地域の名物や風物、観光資源などを生かしたネーミングで第4位にランクインしたのが、徳島県の「徳島阿波おどり空港」。“踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らな損々”と唄われる全国区の知名度を誇る「阿波おどり」を名称に取り入れることで、何となくその土地のイメージが湧き、わかりやすいですよね。
そのほかにも、出雲大社のお膝下で、縁結びの神としても崇敬されていることが由縁の島根県の「出雲縁結び空港」、静岡県の「富士山静岡空港」などがあります。
第3位:富山きときと空港
~方言を生かしたネーミング~
いよいよ第3位です! 富山県の「富山きときと空港」は、全国初にして唯一の方言を取り入れたネーミング。“きときと”とは、富山弁で“新鮮”という意味で、富山湾で水揚げされる寒ブリやホタルイカ、白エビなど、海の幸のおいしさが伝わってくる地域の美しさを感じるようなネーミング。畳語(繰り返し言葉)や擬音語のような音感、リズムと相まって、覚えやすくかわいらしい印象ももっています。
次は第2位です!
第2位:米子鬼太郎空港
~キャラクター&ゆかりの地を生かしたネーミング~
世界唯一の妖怪名を冠した空港として知られる鳥取県の「米子鬼太郎空港」。“鬼太郎”とはご存知のとおり「ゲゲゲの鬼太郎」のこと。空港のWebサイトでも、鬼太郎と目玉おやじが飛行機に乗って飛んでいます! 空港名に日本の妖怪を入れるとは、何ともあっぱれ!
空港内にも鬼太郎の銅像やステンドグラスなどの演出が。空港がある境港市は、漫画家・水木しげるさんの出身地ということが由縁。市内には漫画に登場する妖怪のブロンズ像が153体も並ぶ「水木しげるロード」などもあります。
第1位:鳥取砂丘コナン空港
~キャラクター&ゆかりの地を生かしたネーミング~
堂々の第1位に輝いたのは、これまた鳥取県の「鳥取砂丘コナン空港」。数ある空港の中から、鳥取県が1・2位独占とは、意外な展開!? しかも両方ともアニメキャラクターの名を冠した空港になるとは、まさにクールジャパン!
この名称は、鳥取県北栄町出身の漫画家・青山剛昌さんの人気作品「名探偵コナン」にちなんだもの。しかも空港の看板やサインボード、イラスト、等身大フィギアなど、名探偵コナンにちなんだ仕掛けが随所に。ほかの空港ではなかなか味わえないネーミングとマッチした演出が楽しめます。
実はこの2空港、数多くの漫画家を輩出する鳥取県が主体となり、地域活性化などを念頭に戦略的に決定されたネーミング。世界にアピールできる日本のアニメ! その強みを生かして世界に大きく羽ばたきたいですね。
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