寺崎COFFEEのラテ
旅先でおしゃれなカフェを見つけると、「ちょっと入ってみようか」といった気持ちに自然となりますよね。むしろ地元のおしゃれなカフェ巡りを旅の1つの目当てにしている人も居るはずです。
そこで今回は山梨県の玄関口である甲府にある素敵なカフェを紹介します。甲府周辺に在住する地元の方にあれこれ話を聞くと、多くの方がそろって口にしたカフェ。どこも甲府駅から徒歩で行ける距離ですから、次の山梨旅行ではちょっと立ち寄ってみてくださいね。
AKITO COFFEの店内
岩田屋珈琲
岩田屋珈琲の店内
最初は岩田屋珈琲。スペシャルティコーヒーと言って、上等なコーヒー豆の中でもさらに厳選した最上級の豆だけを使ってコーヒーを入れると評判のお店ですね。
店内にはテーブル席がなく、注文したコーヒーを待つための椅子が4席ほどあるだけの小さなコーヒースタンドといった感じのお店。ですが、入ってみるとサラリーマンや地元の方がウェイティング用の椅子に腰かけ、スマホ片手にコーヒーをすすっている姿が印象的でした。
豆の産地と品質にこだわり、焙煎(ばいせん)にもドリッパーにもこだわった、コーヒーマイスターの店主が入れるコーヒーを、あくまでも気軽に、日常の習慣の一部といった感じで楽しむ常連客の姿が、岩田屋珈琲の愛され方を物語っているようでした。
店内の壁に設けられた棚には、スペシャルティコーヒーの豆とドライフルーツが並んでいて、販売も行われています。店主が愛用する1つ穴のハリオ式ドリッパーも置いてありました。岩田屋珈琲の味が気に入ったら、豆と一緒にドリッパーも買って帰るといいかもしれませんね。
岩田屋珈琲の外観
AKITO COFFEE
AKITO COFFEEのラテ
次は甲府駅の北口にあるAKITO COFFEE。甲府駅の北口を出て、目の前の県道31号線を真っすぐ歩けば、間もなく左手に見えてくるという便利な立地にあります。ちょっと甲府駅で時間が空いたときは、足を延ばしてみるといいかもしれませんね。
こちらのカフェは平日の場合、朝7:30から開店しています。しかも東向きに店舗の開口部が設けられているため、フレッシュな空気の中、朝の太陽光を全身に浴びながらコーヒーを楽しめるという抜群の環境にあります。
1階にはレジを兼ねたカウンターがあり、パウンドケーキの販売も行われています。2階には12席ほどのカフェスペースがあり、筆者が入店したときには常連客が何かに納得したようにうなずきながら、コーヒーを口に含んでかみしめていました。
AKITO COFFEEの最大の魅力は、働く人のキラキラした表情。「本当に皆さん、コーヒーを愛して、仕事を楽しんでいるんだろうな」と思う、確信に満ちた顔で初来店の筆者を接客してくれました。
コーヒーのカフェインとスタッフの人柄のせいか、お店を出るころには眠気も旅の疲れも吹き飛んで、足取りも心も軽くなっていましたよ。
AKITO COFFEEの外観
住所 山梨県甲府市武田1-1-13
電話 055-254-3551
定休日 月曜日
営業時間 Weekday: 7:30—18:00 / Weekend: 10:00—18:00
寺崎COFFEE
寺崎COFFEEの店内
最後は甲府の中心部にある寺崎COFFEEになります。市街地のど真ん中にあるコーヒースタンドといった感じで、1階はスタンディングのカウンターのみ。2階は16席ほどのカフェスペースになっています。併設した建物には焙煎(ばいせん)所があり、時間帯によっては通りを歩くとコーヒーの香りが漂ってくるのだとか。
筆者の来店は、平日の朝8:30ごろでした。1階のカウンターにはスマートなオシャレ男子がコーヒーを片手に、店員と会話を楽しんでいました。2階に上がってみると、今度は富裕層のマダム2人が窓際の席で朝から話に花を咲かせています。
カフェラテとリンゴジュースを飲んでお店を出ると、カウンターの若い男性は既に立ち去っていて、今度は競馬新聞の似合いそうな中年男性が、通りに面したカウンターで何かを注文し、スタッフと軽口をたたいていました。客層が広く、地元の人に愛されている名店といった雰囲気が伝わってきますよね。
旅行者にとっても立地は抜群。平日は朝7:30からオープンしています。甲府に宿泊した日の翌朝早くに、徒歩でちょっと出かけてホテルに戻るといった使い方も素敵ですね。
寺崎COFFEEの外観
岩田屋珈琲のテイクアウトコーヒー
[All photos by Masayoshi Sakamoto]