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東京と京都に次ぐ人気で外国人殺到の倶知安町ってどこ?

ライター: 坂本正敬
更新日: Apr 27th, 2018

世界最大の旅行サイト「トリップアドバイザー」の人気観光地ランキング2017で第3位の北海道倶知安(くっちゃん)町。大阪や奈良をおさえてランクインした、外国人観光客に大人気の倶知安町の魅力を長期滞在経験者がご紹介します!

東京と京都に次ぐ人気で外国人殺到の倶知安町ってどこ? 羊蹄山

世界の旅人から評価される日本の観光地と言えば、どこを思い浮かべますか? 

東京や京都はもちろん、大阪、奈良など世界に誇れるような都市がきっと連想されるはず。その他には富士山、岐阜の飛騨高山なども高い評価を得ていると予想できますし、実際に世界最大の旅行サイト「トリップアドバイザー」の人気観光地ランキング2017でも、1位と2位が2年連続で東京(23区)と京都市、4位が大阪市で5位が奈良市となっています。

東京と京都に次ぐ人気で外国人殺到の倶知安町ってどこ?
東京や京都、大阪や奈良といった都市名は「どうせ、人気でしょう」とある程度予想がつきますが、とはいえ同ランキングにおいて3位に食い込んだ、人口1万5千人の小さな町の名前は、なかなか出てこないのではないでしょうか。ずばり、倶知安(くっちゃん)町ですね。

そこで今回は「え、クッチャンチョウ?」と首をかしげる人のために、取材で長期滞在した経験のある筆者が、同町の魅力をまとめてみました。

 


「くっちゃんちょう」ってどこ?

東京と京都に次ぐ人気で外国人殺到の倶知安町ってどこ?
そもそも倶知安町という自治体、どこにあるかご存じですか? 場所は北海道、札幌から見て西側に位置し、札幌から直線で結べば、定山渓や余市岳を超えた先にあります。「蝦夷富士」として一部に知られる羊蹄(ようてい)山のふもとに広がる町ですね。

アクセスに関しては札幌から定山渓を通過して中山峠を超える国道230号線がありますが、札幌から小樽、余市を経由して倶知安町に南下するドライブコースが一般的です。

「倶知安(くっちゃん)」という独特の町名は、『Kutchan Natural Wonderland』を見ると、やはりアイヌ(民族)の言葉で、「曲がりくねった川」を意味するクッシャニから来ているとの話です。呼び名の通り、航空写真を見ると曲がりくねった尻別川とその支流が確認でき、特に山間部では川の蛇行や急流が激しくなるため、夏にはラフティングの聖地としても人気を博しています。

 

最大の売りは世界を魅了するパウダースノー

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特別豪雪地域にも指定される倶知安町を世界的な人気観光地に押し上げた最大の要因は、標高1,308mのニセコアンヌプリの斜面を中心とするスノーリゾートと、山に降り積もるパウダースノーになります。特に東側斜面に位置するニセコマウンテンリゾート グラン・ヒラフ(旧ニセコ国際ひらふスキー場)は、ニセコアンヌプリに多く開発されているスキー場の中でも最大で、

<アンヌプリ全体の年間スキー客の約7割>(倶知安町のホームページより引用)

を占めるという世界的なスノーリゾートになります。実際、筆者も十年以上前に同地に取材で訪れ、ゲレンデに近い別荘地に建った巨大なコンドミニアムでオーベルジュを展開する外国人シェフに密着していた経験がありますが、その当時からオーストラリア人が大挙して訪れ、富裕層が次々と現地の別荘を購入している状態でした。中国、台湾、香港から訪れた富裕層の家族と、雪合戦をした思い出もあります。

当時、倶知安町の町中にある居酒屋の店主は、にわかに盛り上がる倶知安町のブームを「一過性のものだ」と語っていました。ですが、まさにその店内には、ビジネスのチャンスをつかみとろうとする日本人、および外国人の経営者も居て、「開拓者精神」に似た人々の意気込みや熱っぽさを感じた覚えもあります。

定期的にニセコでスキーを楽しんでいるという友人に聞くと、今となってはゲレンデ、その他周辺には外国人の姿しか見かけないほどの状態になったのだとか。その意味で、日本に居ながら異国情緒を楽しみたいという人にも向いているのではないかと教えてくれました。確かに当時から、コンビニエンスストアや飲食店の店内表示や看板などでも外国語表記が普通に見られたほどでした。今はもっと進んで、徹底されているみたいですね。

 

倶知安町周辺は温泉も充実している

東京と京都に次ぐ人気で外国人殺到の倶知安町ってどこ? 隣町ニセコ町の東山温泉

スノーリゾートやラフティングなど、アウトドアスポーツだけが倶知安町の売りではありません。スキー場のあるニセコアンヌプリから始まって、西にチセヌプリ、目国内岳、雷電山と続く連峰どれも火山(ニセコ火山群)で、北関東の那須岳などから東北、北海道に向かって長大に延びる那須火山帯の一角をなしています。

火山である以上、名湯、秘湯が多く、町内には倶知安温泉郷、ひらふ温泉郷、花園温泉郷などがあり、近隣にはニセコ昆布温泉、昆布川温泉、雷電温泉など有名温泉地が連なっています。こうした名湯、秘湯を思う存分楽しめる点も、倶知安町とその周辺の魅力と言えそうです。

 

倶知安町は食材の宝庫

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食材のおいしさも倶知安町の魅力です。農林水産省の情報を見ると、土地面積に対する畑の割合は、全国平均はもちろん、北海道全体の平均をも上回るほど。大規模な畑を持ち、農産物による売上高が大きい販売農家の割合も、全国平均はもちろん、北海道平均を超えていると分かります。

代表的な農作物である、羊蹄じゃがいものモチモチとした食感とおいしさは間違いなく一級品。その他の作物、例えばアスパラガス1つをとっても、すくすくと育った規格の大きさが見事で、その大きさには似つかわしくないギュッと身の詰まった食感と豊かな味わいがあります。コーンとバターでいためただけの料理に感動してしまった覚えもあります。

スキー場周辺のホテルはもちろん、JR函館本線の倶知安駅を中心に、理路整然と整備された倶知安町の町中にも、おいしい飲食店が数多く存在しています。こうした腕利きの料理人たちが、おいしい地元産の食材で作る料理も、間違いなく倶知安町の楽しみの1つに挙げられるはずです。

 

町のよりどころである羊蹄山の眺めは神秘的

東京と京都に次ぐ人気で外国人殺到の倶知安町ってどこ? 羊蹄山

倶知安町に訪れると、どこに居ても目に留まる眺めが、均整のとれた円すい状の羊蹄山(1,898m)になります。アイヌに山岳信仰があったのかは分かりませんが、滞在している期間中に眺めているだけでも、信仰に似た何かを感じてしまうほどの見事さでした。

倶知安町で別荘の設計を手掛ける建築家の取材をした経験もありますし、スキー場近くで別荘を保有する外国人のお宅にお邪魔した経験もありますが、同地では羊蹄山の山容を巨大な開口部から室内に大いに取り込み、借景として楽しむ建築スタイルが一般的になっているようです。

住民や長期滞在者は単に山を眺めるだけでなく、羊蹄山のわき水と地下水、ニセコアンヌプリの河川伏流水を使った飲料水を口にして生活しています。町民や滞在者の命を支える水源でもある羊蹄山ですから、その山容を滞在中は大いに楽しみたいですね。

 

以上、東京や京都に並び、大阪や奈良をしのいで人気を博す観光地、倶知安町を紹介しましたが、いかがでしたか? 倶知安町に向かうまでのドライブコースも、これからは新緑が鮮やかな色彩を楽しませてくれる時期です。早速

旅行の計画をしてみてはいかがですか?

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坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
1979年東京生まれ、埼玉育ち、富山県在住。成城大学文芸学部芸術学科卒。大手出版社のコラムや雑誌記事、日本政府観光局の米国向けサイトなどの執筆を手掛ける。All Aboutの黒部・立山、富山の観光ガイド。通訳案内士の勉強中。


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