日本は世界でも数少ない水道水が美味しく飲める国です。世界には日本の様に蛇口をひねって出て来る水道水を安全に飲めない国が多くあり、それらの国では現地の人でも水分補給にボトル入りの水を飲んでいます。
旅行先の水が日本のように安全で無い場合、飲み水にさえ気をつけていれば 大丈夫!と思っている方、実は気をつけるべきは飲料水だけではありません。水の安全性と関連して気をつけたい食事情もあるのです。海外旅行先で体調を崩さないために、水道水が安全では無い国で気をつけたい食事情についてご紹介します。
気を付けたい食事情1:生野菜のサラダ&カットフルーツ
食べ慣れない食事の多い海外で、サラダや果物は手に取りやすい選択肢の一つですが、水が安全でない国の生野菜やカットフルーツは生水を使用して処理されている場合があります。野菜や果物に残った水分に含まれた雑菌が体内に入ってしまうこともあるので、十分注意が必要です。野菜やフルーツなどは、自分で皮をむいて食べることができるもの以外は避けた方がいいでしょう。
気を付けたい食事情2:氷入りの飲み物
観光で歩き回ることの多い旅先での水分補給はとても重要です。暑い国や夏の時期は特に、冷たい飲み物は乾いた喉を潤し旅の疲れを癒してくれます。しかし飲み物に氷が入っている場合、その氷が生水から作られている可能性があります。せっかくペットボトルの水を買っても、生水で作られた氷を飲み物に混ぜてしまったら本末転倒。氷が欲しい場合には、ボトル入りの水を使って自分で作るようにしましょう。
気を付けたい食事情3:ファウンテンドリンク
レストランやファストフード店などで多く見られるファウンテンドリンク。これらの多くは飲み物のフレーバー原液を水で薄めています。ここで気になるのが原液を薄めるために使われている水で、お店によっては生水を使っていることもあります。フレーバーの味と混ざって気づきにくいですが、衛生状態の良くないレストランなどでは避けた方がよいでしょう。
気を付けたい食事情4:フレッシュジュース
南国独特のフルーツや日本では見かけない珍しいフルーツで作られたフレッシュジュースは、見た目も鮮やかでつい試してみたくなるものです。しかし生のフルーツをブレンドして作るフレッシュジュースの多くは、ジュースの水分量を調節するために水を加えることが多く、その水が安全な水だとは限りません。こちらもファウンテンドリンク同様、お店の衛生状態によっては注意が必要です。
生きていく上で欠かせない水。水道水が安全でない国で気を付けたいのは直接口にする飲み水だけに限らず、どこまで水の衛生に手が行き届いているかということです。飲み水は毎回ボトルを買っているから大丈夫!という方も、生水を使って調理されたものを口にすることで有害な微生物が体内に入り込んでしまう可能性があるので、海外で食事の際には十分気を付けてください。
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参照
[http://www.forth.go.jp/useful/infectious/very01.html]
[https://wwwnc.cdc.gov/travel/page/infographic-food-water-whats-safer]