旦那さまがフランス人なんて、なんだか素敵だわ~とうっとりしてしまいますが、結婚生活は現実の積み重ね。育った環境が違うもの同士が一緒に生活するのですから、日本人同士でもなんだかんだ衝突することがあるのは当たり前のことですよね。
その相手が外国人ともなると、育った環境はおろか、そもそもの文化が違うのですから、生活を始めてみて驚くことも沢山あります。今回はA子さんに、そんな驚きの真実を赤裸々に語っていただきました。第3弾をお届けします。
食事は食べる順番がある
フランス人を夫にもつA子さん。毎日の食事はどうしているのでしょうか。食べることって人間にとってものすごく大事なことなので、筆者の素朴なギモンをぶつけてみました。
フランス人夫は、食べるのに順序があって、毎回その通りに食事を取ります。
日本人は大まかに言うとごはんに味噌汁、おかずが食卓に並び、何種類かのおかずを食べつつ、ごはんと味噌汁を食べるという感じですよね。フランス人夫の食事は、アペリティフに始まり、サラダ、メイン、ごはん(またはポテト)、チーズ、パン(バケット)という流れなんだとか。
当然ながらA子さんは日本人。やっぱり和食が食べたい。なので普通に和食も作って食卓に並べます。
しかしフランス人夫は和食を美味しくなさそうに食べる・・・。せっかく作ったのに、そんなリアクションされるともう作りたくなくなります(涙)。
でも日本人にとって和食が落ち着くように、フランス人もきっと同じなんですよね。
日本に居ても、バゲットは欠かせない
日本人が必ずごはんを食べるように、フランス人夫にはバゲットが欠かせません。
常にバゲットを用意しないといけないので、非常に面倒くさいのだそう。しかも、バゲットなら何でもよいということはありません。フランス人夫が好きなバゲットは決まっているので、そのバゲットを買って用意しなければならないのです。
他に必ず用意するのはクスクスやポテトなど、じゃがいもを使ったもの。じゃがいもをよく食べます。
フランス人夫はポテトグラタンが好き。生クリームとにんにくを入れて煮た後に、オーブンで焼いて作ります。
そして、食卓にチーズがあるとうれしそう。やっぱりフランス人にはチーズは欠かせないものなんですね。
そんな感じで必ず順序通りに食事をするので、家族でごはんを食べはじめ、A子さんや子供たちみんなが食べ終わっても、フランス人夫は一人で延々と食べています。
どうしても食事に時間がかかり、一人だけ遅くなってしまうのです。その姿を見てA子さんは少し申し訳ない気分になってしまうのだそう。
飽きないの?季節の野菜を毎日食べる
フランス人は季節のものをとても大切にしていて、その季節の野菜を毎日食べます。いわゆる旬のものを食べるということですよね。日本人にもその習慣はありますが、驚くのが毎日毎日同じものを食べること。
例えば、夏であればいんげんやズッキーニ。フランス人夫の実家に帰ると、夏の間はそればかり食べます。同じようにフランス人を夫にもつママ友とは、これが必ず笑いの種になるのだとか。
A子さん曰く、フランスのズッキーニは大味で美味しくないそう。そして、フランス人は柔らかいのがお好みなのか、火を通しすぎている傾向があり、余計に美味しくないのです。
確かに、茹で野菜、蒸し野菜でも、野菜の食感や歯ごたえを大事にする日本人は、茹ですぎることはあんまりないですよね。でも、A子さんの義母は、そんなA子さんの好みを理解してくれており、A子さんのために別に用意してくれるというから、優しさを感じます。
どうやら、フランス人は硬いバゲットを食べるので、野菜は柔らかくするのがお決まりのよう。バゲットは、赤ちゃんにもおしゃぶり代わりに持たせることがあるというから、本当にフランス人には欠かせないものなんですね。
フランス人の食文化については、『フランスのパン屋の定休日は重ならない〜フランス人のパンへのこだわり7選〜』『ありえない!日本人がフランスの食文化で驚いたこと5選〜合挽きがない!?〜』などでも面白いエピソードがありますよ。
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Chika
都内在住、京都をこよなく愛する、コテコテの大阪人。飛行機好きが高じて航空会社のグランドスタッフとして勤務していた経験も。海があるところに行くと癒される。
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