その土地の文化を知る上でも欠かせないB級グルメ、旅をより一層味わい深いものにしてくれます。美食の宝庫「マカオ」を探求すべく、地元っ子に愛される ”庶民の味” を食い倒れてきました。リーズナブルで美味しいだけじゃない、ディープな魅力を覗いてみましょう。
【香辛料が、アジアン料理と出会った! ”カレー系”】
マカオには ”カレー味” の食べ物が多いんです、意外に思われますか? 歴史は遡ること大航海時代、ポルトガル船は様々な食文化を引き連れこの地に辿り着きました。その一つがインドのカレー文化です。”カレー” x ”アジアン料理”のコラボを楽しめるのも、マカオならでは。
「カレーおでん」
”おでん” に ”カレーソース” をたっぷりかけていただく「カレーおでん」は、マカオを代表するストリートフード。日本では冬の風物詩としておなじみの”おでん”ですが、マカオでは季節を問わず大人気。うだるような暑い夏、汗を吹き出しながら食べるのもまた乙というもの。マカオ半島を歩けば、あちらこちらに屋台やお店が並んでいるので見逃すことはないでしょう。
「カレー麺」
ライスヌードルと呼ばれるお米の粉で作った麺に、激辛カレースープをたっぷりかけたもの。「米粉(maifan)」と呼ばれる細いビーフンタイプや、「河粉(horfun)」という平打麺など、麺の太さをお好みで選べます。チキン・ポーク・魚のすり身団子などをトッピング、極めつけは特製 ”唐辛子オイル” をたっぷりかける。眠気も吹っ飛ぶ激辛ヌードルで一日をはじめる、エネルギッシュなマカオの朝にぴったりです。
「金城」
住所:雅廉訪大馬路爹利仙拿姑娘街16號 893 マカオ
営業時間:朝6:10-13:45
定休日:月曜
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【街歩きのお供としても最適 ”パン系”】
あまり知られていませんが、マカオには実力派の”パン”が勢揃い。はみ出るほど大きなステーキが挟まれたバーガーや、スイーツ系の甘いブレッドなど・・・。数百円でご馳走感を与えてくれる、食べ歩きグルメたち。
「ポークチョップバーガー」
マカオのB級グルメ王といえばこちら。分厚いバーガーにかぶりつけば、アツアツの肉汁が滴り落ちる・・・。グリルの仕方もソースの味も店それぞれで違うので、食べ比べしてみるも良いカモ。
マカオバーガーの具はポークチョップが有名ですが、実はバラエティに富んでいます。例えばビーフ・ラム・フィッシュ・卵焼きなど・・・バーガーだけ食べていても、飽きることがないんじゃないかと思うほど。侘び寂びを感じる名もなきバーガースタンドでテイクアウトしたところ、感動するほど激ウマ!レベルの高さに驚かされました。
「エッグタルト」
いつの世も甘い物は別腹。箱買いする女子が続出と言えば、焼きたてのエッグタルト。 名店「ロード・ストウズ・ベーカリー(Lord Stow’s Bakery)」をはじめ、マカオのパン屋には必ずある人気スイーツです。
ひとえにエッグタルトと言っても種類は様々、店ごとに味も異なります。例えば写真右の”ポルトガル風タルト”。これが一般的に「マカオ」式と呼ばれるもので、特徴は表面の”焼き目”。パイ生地にはバターが練り込まれています。
一方左が「香港式」。サクサクのクッキー生地につるっとしたフィリングで、イギリスから伝わったと言われています。中にはパイ生地のものもありますが、バターの代わりにラードが使われているそうですよ。
【レトロなマカオ喫茶でいただく ”麺系”】
”茶餐廳(チャーチャーンテーン)”と呼ばれる、広東式カフェレストランが数多く並ぶのは、香港カルチャーの影響。昭和の大衆食堂を思わせるような昔ながらの喫茶店で、焼きそばをすすりつつ、香港式ミルクティーをすする。これぞマカオの午後の過ごし方。
「滑蛋牛肉炒河粉」
河粉(horfun)という平打ち麺を、牛肉や野菜と共に炒めた料理。ニンニクが効いた香ばしい醤油味、ライスヌードルのつるっとしたのどごしは、高温の中華フライパンで素早く炒めるからこそ出せる味。「これ嫌いな人いないでしょ!?」と思わせるほど絶品です。
「馬慶康」
住所:澳門新橋俾利喇街65號A
「墨魚餅撈麵」
イカのすり身を揚げた ”かまぼこステーキ”を、モッチモチの焼きそばと一緒に頂きます。この料理はなんと言っても食感がポイント。ステーキも麺も驚愕の”弾力”、くせになる美味しさです。スイートチリソースはお好みでどうぞ。
「華軒美食」
住所:仁慕巷2C號樂斯大廈地下F舖
ディープなマカオを喰らう!安旨B級グルメ
食べ歩きに最適なストリートフードから、レトロ喫茶のメニューまで・・・財布に優しい極上B級グルメをめぐり、胃袋の限界に挑戦!これぞグルメシティ「マカオ」の美味しい楽しみ方というもの。次回「マカオの◯級グルメ」シリーズ最終回は、珍味 ”C級グルメ” にちょっぴり勇気を出してチャレンジ。 もっとディープなマカオへとご案内します、再见!
[All photos by Ai Kaneko]
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Ai Kaneko 暮らし旅ライター
【オーストラリア】役者として映画やミュージックPVなどに出演。現地撮影コーディネーターとしても様々な作品に携わる。【日本】TV番組制作や旅メディア運営を経験 【現在】「暮らすように旅して、旅するように暮らす」をモットーに、”暮らし旅ライター”としてフリーで活動中。
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