メンタルヘルス先進国アメリカに学ぶ、不安解消法3選

Posted by: Yoko Nixon

掲載日: Mar 12th, 2019

春は出会いと別れの季節。新たなチャレンジに期待が高まる一方、うまくいかなかったらどうしよう、失敗したらどうしようという不安な気持ちになることもありますよね。今回はメンタルヘルス先進国アメリカで実施されている心の健康の保ち方についてご紹介します。

春は出会いと別れの季節。これまでの環境を離れ新しい生活を始める方は、新たなチャレンジに期待が高まる一方、うまくいかなかったらどうしよう、失敗したらどうしようという不安な気持ちになることもありますよね。

心のケアをするために大事なことは一体どんなことなのでしょうか?今回はメンタルヘルス先進国アメリカで実施されている心の健康の保ち方についてご紹介します。

メンタルヘルスデーを作って自分のためだけの時間を過ごす

アメリカでは自らが設定する「メンタルヘルスデー」を理由に休むことがあります。日々のしがらみから離れて、自分だけの時間を過ごすことに集中することがメンタルヘルスデーの目的です。

自分がストレスを感じることは一切しない、ゆっくりとした時間を過ごすことが大事。メンタルヘルスデーを理由に休むことは会社や学校でも支持されており、「そんな理由で休むなんて」などという反応はアメリカではご法度です。有給を取るのは難しいという方は、休日を自分のメンタルヘルスデーと決めて過ごすこともできます。

第3者に相談をする

アメリカでは何かに思い悩んだとき、カウンセラーに相談するということがごく一般的に行われています。日本と比べて専門家のカウンセリングを受けることへの敷居が低く、恋人との関係がうまくいかない、ペットが死んでしまって元気が出ない、学校の成績が伸び悩んでいるなど、様々な理由で悩む人たちがカウンセラーの元を訪れます。その悩みに大小はなく、どんな内容であってもカウンセラーは訪れる人の声に耳を傾けてくれます。

一方日本ではまだまだカウンセリングを受けることへのハードルが高く、これ以上我慢ができなくなるまで待ってしまう、あるいは周りの目が気になってカウンセリングを受けることは恥ずかしいことと思ってしまう人が多いようです。カウンセラーでなくても、自分の中に溜め込んでしまう前に家族や気心の知れた友人に話を聞いてもらうことは心の健康を保つことにつながります。

マインドフルネスの実施

マインドフルネスとは「マインド=心」を満たす生き方をすること。日々の生活の中で積極的にマインドフルネスを追求していこうという動きが、近年様々なところで目に入るようになりました。
アメリカの大学で心理カウンセラーとして働く知人によると、誰でも簡単に始められるマインドフルネスのための活動は以下のような例があります。

呼吸を整える

イライラしていたり心配事があったりすると、気持ちが悪い方向に高まってしまい、普段ならしない失敗をしてしまったり、普段簡単にできることにつまずいてしまったりするものです。そんな時はお腹からゆっくり息を吸ってゆっくり息を吐いてみましょう。この呼吸法を数回行い、その間は呼吸をすることだけに集中します。

1つのことに集中する

一度にあれもこれも片付けようをせずに、目の前の1つのことに集中してタスクをこなすことで、より効率的に作業ができるようになるだけでなく余計なことを考えずに済むため、ストレスを軽減することができます。

小さいタスクを片付ける

難しい問題に直面すると、なかなか解決できないストレスで心は乱れてしまいます。そんな時食器を洗う、ゴミ出しをするなど、すぐに終わる作業を行うことも効果的。短時間で達成感を得られることで、出口の見えないイライラを和らげることができます。

五感を使う作業をする

五感を使う作業は、普段何気なく行なっていることにより深い意味合いを感じさせてくれます。身近な作業として始められるのは料理をすること。食材に何を使うかを考えるところから、調理中の香りや音、味を楽しむこともマインドフルネスにつながります。ゆっくり食事をする時間を作り、一口ずつ味わって食べることで、毎日ただ何となく食べている食事にも意味を感じることができるようになります。

1日の中で静かに過ごせる時間を作る

24時間情報が飛び交う現代、静かな時間は自ら生み出さないと簡単に作れなくなってきています。出勤前や寝る前の少しの時間を使って、静かな時間を作るということもマインドフルネスには効果的。難しいことは一切考えず、目を閉じて呼吸と心拍数だけを感じるメディテーション(瞑想)をする時間を生活の中に取り入れる事も心を落ち着ける方法として効果的です。

心の健康は他の人の目には映りにくい分、自らが積極的にケアをしていくことが重要です。「もっと頑張れば」や「あともう少し我慢すれば」という気持ちは、時に自身の心に大きな負担をかけてしまいます。体が疲れたら休むのと同様に、心が疲れたら休むというアメリカ流メンタルヘルスケアで、心穏やかな生活を始めてみませんか。

参考
[10 Little Things to Do With Mildful Awareness]
[PR TIMES]
[All Photos by shutterstock.com]

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PROFILE

Yoko Nixon

Yoko Nixon ライター

高校時代初めてアメリカのテキサス州に留学してから、縁あって大学もそのままテキサスへ。帰国後リーマントラベラーとして暇を見つけては世界各国を旅し、旅と写真の面白さにハマる。現在はアメリカのアーカンソー州在住。目先の目標はアメリカ全州を制覇することです!

高校時代初めてアメリカのテキサス州に留学してから、縁あって大学もそのままテキサスへ。帰国後リーマントラベラーとして暇を見つけては世界各国を旅し、旅と写真の面白さにハマる。現在はアメリカのアーカンソー州在住。目先の目標はアメリカ全州を制覇することです!

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