ソウルの二大韓屋村、北村と益善洞はどう違う?それぞれの楽しみ方も伝授

Posted by: 春奈

掲載日: Apr 11th, 2019

「韓屋村」とは、韓国の伝統家屋「韓屋(ハノク)」が立ち並ぶエリア。「ソウルの二大韓屋村」と呼ばれるのが、北村(プッチョン)と益善洞(イクソンドン)。単に韓屋村というと、どちらも似たようなものと思いがちですが、実は街並みも雰囲気もまったく違います。

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「韓屋村」とは、韓国の伝統家屋「韓屋(ハノク)」が立ち並ぶエリア。「ソウルの二大韓屋村」と呼ばれるのが、北村(プッチョン)と益善洞(イクソンドン)。単に韓屋村というと、どちらも似たようなものと思いがちですが、実は街並みも雰囲気もまったく違います。それぞれまったく異なるカラーをもつ二大韓屋村の特徴と、その楽しみ方をご紹介します。

ソウルの二大韓屋村、北村と益善洞

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ソウルの韓屋村として最大の規模を誇るのが、ソウルの中心部、景福宮と昌徳宮のあいだに広がる北村(プッチョン)エリア。坂の多い街並みに、朝鮮時代(1392~1910)に建てられたお屋敷が連なり、大都会ソウルにいながらにして、タイムスリップしたかのような気分を味わえるスポットです。

ソウル韓屋村

一方、北村エリアの南東、地下鉄鍾路(チョンノ)3街周辺に広がる益善洞(イクソンドン)は、近年商業開発が進んでいる韓屋村。ここに建つ韓屋は北村エリアより新しく、1920年代以降に建てられたものです。

北村:伝統的

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北村の特徴は、韓国の伝統を感じる落ち着いた雰囲気。現在もその多くが民家として使われている韓屋のあいだに、メドゥプ(ひも結び)や箔押しなど、韓国の伝統工芸を紹介する小さな博物館やギャラリーが点在。

歴史を感じさせる整った街並みが魅力で、エリアを代表する景観が楽しめる「北村八景」めぐりが有名です。街並み散策に加え、韓屋を利用した伝統茶カフェにも注目。

益善洞:ヒップ

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伝統的な雰囲気を醸し出す整った街並みに出会える北村に対し、益善洞は新旧が混在するカオスな雰囲気が特徴。古めかしい韓屋を改装したファッショナブルなカフェやレストランがある一方で、生活臭漂うディープな雰囲気漂う路地もあります。

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現在では景観保存条例が適用されていますが、大胆な古民家の改装が可能だったことから、壁面をガラス張りにした韓屋カフェなど、北村にはないタイプのトレンド感あふれるお店が多いのが特徴。ユニークな看板やデコレーション、ストリートアートも多く、写真好きの心をくすぐる風景が満載です。

北村:外国人に人気

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北村エリアを歩いてみると、外国人旅行者の姿が多いことに気付きます。日本のガイドブックでも大々的に取り上げられていますし、世界遺産の景福宮からすぐということもあり、「ソウル観光で外せないスポット」として各国の旅行者に認知されているようです。

今、ソウルでは、韓服をレンタルして、景福宮や北村を観光するのが人気。思い思いの韓服を身にまとって散策を楽しむ観光客の姿があちこちで見られます。

益善洞:韓国人に人気

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一方、益善洞に足を運んでみると、外国人旅行者の姿はごく少数で、訪れている人のほとんどが韓国人。特に10代後半~30代前半くらいの若者の姿が目立ちます。

益善洞は日本のガイドブックでも取り上げられるようになってきてはいますが、北村に比べると扱いが小さく、まだ各国の旅行者に浸透していないというのが実態のようです。韓国人をターゲットにした店が多いため、レストランもヨーロッパ料理や東南アジア料理が多数。ソウルの若者のトレンドを知るには、うってつけの場所です。

北村:日中にぎやか

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北村が賑わうのは、夕方17時ごろまで。観光地である以前に、地元の人々の生活の場なので、日中に比べ、夜の北村はとても静かです。韓屋村の中心部にはレストランなども少ないので、夜に北村に足を運ぶ旅行者はあまりいません。

益善洞:夜もにぎやか

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今ソウルで最もヒップな場所であり、人気のグルメスポットも多いことから、11時以降、益善洞には多くの人々が訪れます。北村と違うのは、益善洞の賑わいは夜も続き、平日は日中以上の混雑を見せることです。人気のカフェやレストランには行列ができていることもしばしば。

北村の楽しみ方

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北村では、美しく整えられた歴史的な街並みと、韓国の伝統文化を楽しみます。北村エリアは広いので、北村八景めぐりをするなら時間をたっぷりとって。休憩を含めず、一通り見て周るだけでも2時間~2時間半ほどかかります。

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それに加え、途中で伝統工芸の博物館を訪ねたり、「チャマシヌントゥル」など、韓国の伝統茶を楽しめるカフェでくつろいだりするのもいいでしょう。

チャマシヌントゥルの現地ルポは『【ソウル】北村の韓屋カフェ「チャマシヌントゥル」でほっこり伝統茶体験』でご紹介しています。

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北村には、ゲストハウスとして利用されている韓屋も多く、韓国ならではの体験ができる韓屋ゲストハウスに泊まれば、北村がさらに満喫できるはずです。

『世界一静かな観光地!?「北村韓屋村」でフォトジェニ散歩【韓国・ソウル】』もあわせてどうぞ。

益善洞の楽しみ方

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益善洞の韓屋村は、北村に比べるとずっと規模が小さく、起伏もないため、短時間でも気軽に出かけることができます。特にグルメと写真を目当てに訪れるのがおすすめ。

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行列のできるマンドゥ(韓国式餃子)専門店「昌華堂(チャンファダン)」もありますし、韓屋を斬新にリノベーションしたカフェ「SEOUL COFFEE」も要チェックです。

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空いているうちにたっぷり写真を撮るなら、11時よりも前が狙い目。その後、話題のお店でランチといきましょう。とこぢんまりしたエリアですが、ハイセンスなお店や個性的なお店が多いので、日中に一度訪れて、ディナーに再度訪れるというのもあり。伝統色の強い北村とは対照的な、カオスな魅力にハマってしまうかもしれません。

『ソウルで一番フォトジェニック、ヒップな韓屋村「イクソンドン」の魅力』もあわせてどうぞ。

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「ソウルの二大韓屋村」と言われながら、正反対といってもいいほどにカラーが異なる北村と益善洞。2つの街並みをはしごすれば、表情豊かな韓屋体験ができるはずです。

[All photos by Haruna]
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PROFILE

春奈

Haruna ライター

和歌山出身、上智大学外国語学部英語学科卒。2度の会社員経験を経て、現在はフリーランスのライター・コラムニスト・広報として活動中。旅をこよなく愛し、アジア・ヨーロッパを中心に渡航歴は約60ヵ国。特に「旧市街」や「歴史地区」とよばれる古い街並みに目がない。半年間のアジア横断旅行と2年半のドイツ在住経験あり。現在はドイツ人夫とともに瀬戸内の島在住。

和歌山出身、上智大学外国語学部英語学科卒。2度の会社員経験を経て、現在はフリーランスのライター・コラムニスト・広報として活動中。旅をこよなく愛し、アジア・ヨーロッパを中心に渡航歴は約60ヵ国。特に「旧市街」や「歴史地区」とよばれる古い街並みに目がない。半年間のアジア横断旅行と2年半のドイツ在住経験あり。現在はドイツ人夫とともに瀬戸内の島在住。

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