(C)Ai Kaneko
【豆知識】 台南フードは、なぜ甘いのか!?
台南の絶品グルメを頂く前にちょっとしたトリビアを一つ。台南フードと言えば全体的に”甘い”、これは台湾通の間ではよく知られるところ。しかしその理由はご存知でしょうか? その昔、砂糖は貴重な食材で「砂糖を使えることが豊かさの象徴」だったそうです。当時都であった台南には、お金持ちの商人も多く住んでいました。裕福であることを示すため、どんどん味付けが甘くなっていったのだと言われています。
台南グルメの代名詞「牛肉湯」
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台南を代表するご当地グルメ「牛肉湯」は、生の牛肉に熱々スープをかけた一杯。漁師の間で食されていた牛肉スープがルーツだと言われています。桃色のぷりぷりレア牛をいただけるのは、鮮度が抜群だからこそ。牛骨・玉ねぎ・漢方の出汁がたっぷりにじみ出たスープと共に楽しみます。このほんのりとした甘さ、朝からほっこりしますね。オリジナルスープを堪能したら、しょうがと豆板醤で味変しても最高です!
レアな台湾かけご飯「牛肉燥飯」
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「文章牛肉湯」からおすすめをもう一品。「牛肉燥飯」は、牛肉を醤油と香辛料で甘辛く煮込んだかけご飯。台湾のおふくろの味「魯肉飯」の、牛肉バージョンと言ったところ。台湾牛の産地が近い、台南逸品です。
食べて、めでたい!「滷麵」
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こちらも台南の伝統グルメ。「報喜菜(幸せを分かち合う一皿)」と言われており、結婚や誕生日など祝い事の際、ご近所に配られる習慣があるそうです。食べ終わったご近所さんは、「滷麵」が入っていた器の中にギフトを入れて返すんだとか。
白菜・ 大根・しいたけ・魚のつみれ・人参・きくらげ・パクチーと、具だくさん!とろみのあるスープはにんにくが効いた醤油ベース、優しい甘みがあります。味を引き締めてくれるのは黒酢、なんとも言えない絶妙なバランスです。
住所:700 台湾 Tainan City, West Central District, Section 3, Guohua St, 號號
Tel: +886 6 223 0033
変わらぬ味がそこにある!炭火焼き天ぷら「碳烤旗魚甜不辣」
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創建から100年以上経つ「西門市場」の一角に、ひっそりと佇む「碳烤旗魚甜不辣」。長年愛され続ける、台湾天ぷらの老舗屋台です。台湾天ぷらは、日本で言うところの”さつま揚げ”。通常、鯛のすり身を塩・こしょう・米酢・砂糖で味付け、それを水溶き片栗粉と混ぜ油で揚げれば完成。しかしこちらの屋台はちょっと特別、油で揚げた後炭火焼きしてるんです!
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焼き立てにかぶりつくと、カリッと気持ちのイイ食感。炭火焼きの芳ばしさが鼻の奥まで広がります。中はもちもち弾力がありしっかりとした食べごたえ。塩こしょうが効いていて、思わずビールが欲しくなる・・・飽きが来ないシンプルな美味しさです。茶目っ気たっぷりの店主が焼く台湾天ぷら、ぜひご賞味あれ!
住所:700台南市中西區國華街三段10號
超絶サクふわ!ネギパンケーキ「炸蛋蔥油餅」
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台湾各地で人気のお食事パンケーキ「炸蛋蔥油餅」。通常は鉄板焼きなのですが、台南で人気なのはディープフライ。小麦粉を水で溶かし、刻んだネギをたっぷりと投入、高温の油で一気に揚げます。生地にソースを塗り、半熟たまごを挟めば出来上がり。油をほどよく吸った生地は、信じられぬほどサクサクふわふわ!ソースはオリジナル・チリ・タイサワーチリと3種あり、筆者はオリジナルをチョイス。
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一口噛むと、ネギの香りがふわーっと口に広がります。次の瞬間中から卵の黄身がとろーり・・・てりやきのタレを甘くしたようなソースとも良く合います。ちなみに「卵は硬め」派の人は、店員さんに前もって伝えましょう。
住所:704台南市北區西門路四段193-209號
Tel:+886 986 200 661
グルメ天国「台南」に、”甘ウマ飯”あり!
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「スイーツが甘いのはわかる。けどご飯が甘いって正直どうよ?」と、台南を訪れる前は思ってた筆者。しかしそんな偏見を見事払拭してくれた台南フードに拍手喝采!さすが美食天国と言われるだけありますね。あなたもぜひ、台南を訪れてみてはいかがでしょう?
台南観光の際は、以下も要チェックです!
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