世界中から多くの観光客が集まる、東京の空の玄関口「羽田空港国際線ターミナル」。英国のSKYTRAX社が実施する2019年国際空港評価においては、３部門で世界第１位を受賞するなど、世界に一番近い場所で日本の文化を発信し続けています。今回は、羽田空港国際線ターミナルに来たら訪れたい、おすすめスポットを紹介します

江戸小路

羽田空港国際線ターミナル4階へ一歩足を踏み入れると、そこに広がるのは「江戸の街並み」。タイムスリップしたかのような風景に、わくわくが止まりません。立ち並ぶお店には、日本の文化と伝統の技がたっぷり詰め込まれています。さらに、建築方式を江戸建築に倣い、全て本物の無垢材を使用して、手カンナ等で仕上げる徹底ぶりです。

そんな令和の時代にある江戸では、多彩で万能なアイテムにも出会うことができます。江戸小路エリア内にあるお店をいくつか巡ってみましょう。

HANEDA Sports

アシックスのオリジナル商品を中心としたスポーツ用品店です。日本限定のアイテムやスポーツウェアは、海外へのお土産にも喜ばれます。この日も、海外からやって来た子どもたちが、グッズを購入していましたよ。

また、2020年にやってくる東京オリンピック・パラリンピックオフィシャル商品を手にすることもできます。

KIRI japan design store

厳選された日本製品のみを取り揃えたセレクトショップです。海外へのお土産はもちろん、上質な贈り物として大切な人へも。

昔から伝わる伝統工芸品は、ひとつひとつが丁寧に作られ、人の温かみを感じることができるものばかりです。全国各地から集まった、職人にしか作り出せない深い味わいを手にとって感じてみて。

Travel Pro-Shop トコー

「Travel Pro-Shop トコー」では、旅行に欠かせない便利なトラベルグッズを手に入れることができます。空港内で販売しているので、急に必要になった場面でも大活躍！商品の数も豊富なので、自分の欲しいにマッチした商品が見つかるかも。

海外旅行の経験が豊かなスタッフも在籍しているので、困ったことがあればサポートしてくれますよ。

まかないこすめ

100年以上前に金沢の金箔屋で働いていた女性たちが、肌に厳しい環境の中で試行錯誤しながら生み出したコスメ。それが「まかないこすめ」の始まりです。

手作りコスメの先駆けのように、女性たちの自由な発想と知恵が、自然由来成分を存分に活かした和コスメへの誕生に繋がりました。自分へのご褒美に、大切な人への贈り物にぴったりのお店です。

ルートートギャラリー

持ち運ぶだけで楽しくなるような工夫がいっぱいのトートバックブランドです。「ルーポケット」と呼ばれるのは、カンガルーのおなかをイメージしたサイドポケット。

カラフルなバックが印象的ですが、おしゃれなだけじゃなく機能面でも優れたバックばかりなので、海外旅行にも連れて行きたくなるような、活用しがいのあるトートバックです。

伊東屋　itoya

1904年銀座で創業した文房具専門店です。一歩先の新しい価値をコンセプトに、優れたデザイン性と日本の伝統に富んだ品々を手にすることができます。

この日、軒先では伊東屋が提案する新しいルームシューズ「ＭＥＲＩ」が実演販売されていました。北国で伝わるおばあちゃんの知恵から生まれたルームシューズは、一足一足丁寧にふかふかに編み上げられています。洗濯もできるので、清潔に永く使うことができますね。

改造社書店

羽田空港の中には本屋さんまであるんですよ。旅行先の情報収集にもぴったりの書籍や雑誌、ガイドブックなど目白押し。

おみやげに最適なギフトブックも取り扱っています。きっと素敵な本に出会えること間違いなし。

金子眼鏡店

ここで体感できるのは“ただのメガネ”ではなく、上質なアイウェアです。

こだわりの日本製眼鏡フレームを使用しているので、欧米をはじめアジア諸国でも人気が高く、世界に誇れる日本の職人が作り上げるアイウェアを手にすることができます。

面白てぃしゃつ屋

漢字や忍者などを描いた日本らしいTシャツが集結しています。

ダジャレと英語がミックスしたデザインや、和を全面に押し出したデザインも豊富なので、海外へのお土産や帰省する際のお土産としても使えますよ。

EXPASA Cafe 羽田

展望デッキの目の前にあるのが、ターミナル内唯一の展望カフェ「EXPASA Cafe 羽田」です。高速道路沿線でよく見かける「EXPASA」ですが、そのノウハウを活かした厳選の食材やスイーツを羽田空港で味わうことができます。

カウンター席の目の前には大きな窓！国外からやってくる沢山の飛行機を眺めながら、食事をとることができるのも空港ならでは。

また、全てのメニューを持ち帰ることができるので、天気のいい日には、展望デッキでピクニック気分を満喫することもできますよ。

お祭り広場

大迫力の赤い櫓と美しい提灯が広がるのは「お祭り広場」です。江戸の茶屋を彷彿させるような、一休みできるベンチと赤傘があります。

広場には、自分の夢や希望をしたためる木札の自動販売機も設置されているんですよ。1枚500円（税込み）で購入することができ、ペンが常設されたテーブルがあるので、その場で書くことができます。

世界中から集まってきた旅人たちの夢や希望は、同じように何かを夢見る自分に勇気を与えてくれます。世界は広いけど、みんながみんなの幸せを願っていることに気付かされます。

はねだ日本橋

あの「日本橋」が羽田空港の中にあるんです！江戸時代、旅の始発点として栄えた日本橋は、旅の架け橋の象徴であり、当時の江戸っ子にたいへん愛されていました。

それを、なんと当時の材料を使い、幅・長さとも当時の日本橋のおよそ半分のサイズで復元したのです！「はねだ日本橋」は現代の空の旅の始発点として、多くの旅人を見守っています。

また、日本橋の壁画は「江戸図屏風」と言い、国立歴史民俗博物館所蔵のレプリカです。伝統的な「陶板焼き」で作られており、江戸の名所と共に、当時の賑わいが表現されています。

フライトシュミレータ

羽田空港国際線内のマップにもフライトシュミレータの記載がない、知る人ぞ知る穴場スポットです。TIAT SKY ROADの近くに位置し、リアルな操縦体験ができるシュミレータが4台も設置されています。

本格的なシュミレータなのに、お値段はお手頃！座席が飛行機の動きと連動するモーション有りの場合が300円、モーションなしが200円です（約5分間のフライト）

子どもが遊ぶものかと思いきや、大人でも苦戦するコースが沢山あり筆者も操縦の難しさを体験しました。ニューヨーク、ロンドン、フランクフルトなど、憧れの国際線パイロット体験ができちゃいますよ！

展望デッキ

忘れちゃいけないのが、開放的な展望デッキです。4つの滑走路から海外へと離発着する航空機を間近に見ることができます。開放時間は24時間なので、日中と夜間ではまた違った雰囲気を楽しめますよ（天候や保安上の理由により閉鎖する場合あり）

筆者が訪れた日はあいにくの雨でしたが、屋根付きのベンチエリアには多くの人々の姿がありました。また、デッキ内にあるデジタルサイネージでは、航空機の尾翼サインや航空会社名などの情報が分かったり、空港内で見られる特別車両を学ぶことができますよ。

飛行機の乗り降り以外にも沢山の魅力が詰まった羽田空港国際線ターミナル。たまには、早めに訪れて空港内を散策してみてはいかがでしょうか？

[All photos by Mia]
Do not use images without permission.

羽田空港については、以下の記事も要チェックです！
『羽田空港国際線、江戸小路のレストラン全２６店舗一挙紹介！』
『旅の前に宇宙へトリップ！？羽田空港国際線ターミナルのプラネタリウムカフェ「スターリーカフェ」』

Mia

mia ライター

国際中継やLIVE撮影の仕事を経て、フリーライターに。音楽と旅が人生の舞台。忙しい日々に埋もれた「ワクワク」を掘り起こしてイラストと共にお届けします。旅の醍醐味は旅先で友だちを作ること。国際結婚を経て、ドイツへ移住（予定）元ディズニーキャスト。