世界のZ世代とは
Z世代と呼ばれるのは、16~24歳で、デジタルネイティブとして育った、スマホに強い世代です。ソーシャルメディアが生活に根差していて、1日のうち10時間以上もインターネットで情報収集をしているという説もあるほど。
日本でいえば、16~24歳は、高校1、2年生から社会人になりたての人が多い年代で、日本の人口の2割を超えています。この年代の若者が好むモノや人、コトが世の流行になるのは、ご存じの通りです。
アメリカではZ世代が人口の4分の1以上を占めていることもあり、「最も影響力がある購買層」と考えられていて、日本と同じくらいか、もしくはそれ以上に大きな影響を持つ世代と考えられているようです。
日本やアメリカ以外でのZ世代の人口はもっと多く、世界人口の32%を占めると言われています。
Z世代の旅行先の決め方
今回のBooking.comの調査で、Z世代は、ソーシャルメディアの写真でインスピレーションを受け、旅行先を決める人が多いという結果が出ました。
旅行の写真や投稿を見るのが好きな人は、世界のZ世代の54%、そして日本のZ世代の34%に上ります。
世界では、「#travel」(旅行)や「#inspo」(インスピレーション)といったハッシュタグが人気だそうです。
これらのハッシュタグは漠然としていますが、ネットで調べてみると、日本語では「#ドライブ日和」や「#ジェニサーチ」といったものがオススメとして上がってきました。また、ハッシュタグでなく、人気のアカウントでは、世界中を旅するトラベルインスタグラマーカップルの「@doyoutravel」と「@gypsea_lust」、インスタグラム上の旅写真が集められた「@earthpix」などがあります。
今回のBooking.comの調査結果では、ソーシャルメディアの中でも、インスタグラムを見ながら旅行先を考えるZ世代の女性が多く、世界で47%、日本では40%という結果に!
当然、「写真映えする場所に旅行がしたい」世界のZ世代は43%、日本のZ世代が38%と、ほぼそれに近い数値が出ています。
これがまさに「インスタ消費」でしょう。既に古臭い言葉になりつつありますが、「映え」のために行動することです。
Z世代はリアル重視
一方、「その瞬間瞬間を楽しむことを好む」世界のZ世代の回答者は57%、日本38%であり、旅行そのものを楽しむことは忘れていません。
「人々は旅行中にソーシャルメディアに気を取られすぎている」と感じているZ世代も世界で50%、日本38%います。
そもそも、Z世代は物より体験を重視する人々です。世界青年学生教育旅行連盟が行った2017年の調査(188の国と地域の5万7000人以上が対象)によれば、旅の動機も、「自分の知識を増やすため」(55%)、「自分自身を知るため」(51%)であり、「フレンドシップを築くため」(42%)に地元の人たちと関わりたいと考えている社交的な人たちが多くいました。旅にリラックスを求める人が目立つ、ひとつ上のミレニアル世代よりも、旅に目的意識を持っている印象です。
ちなみに、ニュー・ホライズンズIV( New Horizons IV)によると、そんなZ世代とミレニアル世代の旅行先で満足度が最も高かった国は、10点満点で、日本(9.2)、メキシコ(9.2)、インドネシア(9.2)でした。
買い物するのも、オンラインで調査し、実店舗で実際に商品を手にとって、場合によっては店員に質問して慎重に物を選ぶのがZ世代です。実は、地に足が付いた頼もしい世代なんですね。
(参照)
Booking.com
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