なぜ庄原が酪農の陰の立役者なのか?
酪農というと、北海道のイメージが強いかと思います。その北海道の酪農の発展をアシストしたのが庄原です。
明治33年、庄原の七塚原に日本初の国立種牛牧場がつくられました。そこではヨーロッパから牛を輸入し、品種改良したうえで北海道に送るという試験研究が行われていたんです。いまも県立畜産技術センターという形で、最先端の研究を続けています。
そんな役割を果たしていた土地があっただなんて今回初めて知りましたが、その事実に感銘を受けた地元の青年が北海道の有名チーズ工房で修業のあと庄原らしいチーズ作りに勤しんでいるのが「乳ぃ~ずの物語。(ちぃーずのものがたり)」です。無農薬・減農薬の野菜・米・果物づくりに取り組む株式会社敷信村農吉が運営しています。
七塚原にある「乳ぃ~ずの物語。」
店内に入ると、壁には表彰状がずらり!
このまるで飲み物のようなパッケージに入ったモッツァレラは、「Japan Cheese Award 2014(ジャパンチーズアワード2014)」で金賞、さらに「国際チーズコンクール2015」でも金賞を受賞し、「Japan Cheese Award 2018(ジャパンチーズアワード2018)」は銀賞という賞を獲りまくっている実力者です。
ハード系含む各種チーズが並ぶなか、「All Japan(オールジャパン) ナチュラルチーズコンテスト2017」で金賞を受賞した、薔薇の香りのデザートチーズ「薔薇のフロマージュ」が目を引きます。
今回は、一番人気であり、「Japan Cheese Award 2018(ジャパンチーズアワード2018)」で金賞を獲った「カチョカヴァロ プレーン」(1188円・税込)を購入。醤油漬けとも悩みましたが、七塚原高原のミルクを感じたくオーソドックスな方にしました。
カチョカヴァロ実食
カチョカヴァロは、その個性的な形が『馬の鞍』に例えられる、イタリア生まれのチーズです。こちらのチーズ工房では、紐をつけて吊るし、3週間以上熟成させています。
食べ方のおすすめカードをいただいたので、その通りに、厚めにカットして、オリーブオイルで焦げ目がつくまで焼きました。筆者の場合ひっくり返すのが上手でなかったので形は崩れたのですが、溶け出た部分がふつふつとなり、余計に食欲をそそります!
カットするときは、おもちを切っているみたいでしたが、焼くと中はモチモチに!そして表面はカリカリザクザク。ミルキーな香りが口いっぱいに広がり、至福のときでした。クセもないですし、万人受けする美味しさ。
オンラインショップもやっていますから、全国どこからでも手に入れることができます。
所在地:広島県庄原市一木町533-4
電話番号:0824-72-2062(土・日・祝のみ)/0824-72-7634(平日)
営業時間:11:00~17:00(土・日・祝のみ) ※年末年始、GW等除く
HP:https://www.nokitishop.jp/
[All photos by Shio Narumi]