意外と冷めてる!? フランス在住者が語るリアルなハロウィン事情とは

Posted by: sweetsholic

掲載日: Oct 26th, 2019

もうすぐハロウィン! 年を追うごとににぎやかさを増す日本のハロウィンですが、海外ではどうなの? ということで、今回はフランス在住者が、リアルなフランスのハロウィン事情をお届けします。


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昔はハロウィンの本場だった!?

当時のアイルランド、イギリス、フランス北部で暮らしていたケルト人。ハロウィンは、ケルト暦の1年の終わりを祝うお祭り「サーウィン祭」に起源をもつと言われています。今から2000年ほど前のことです。

ケルト人とは、当時のアイルランド、イギリス、フランス北部で暮らしていた人々です。ということは、フランスはハロウィンの本場なんじゃないの? と思われるかもしれませんが、現代のフランスのハロウィンは、アメリカやアイルランドと比べるとだいぶ静かです。

現代のフランス人、ハロウィンをどう過ごす?


(C) Laborant / Shutterstock.com 

イギリスやアイリッシュ系のパブで仮装イベントがあったり、一部の子どもたちが仮装したりはしますが、普段の日とほとんど変わりません。

フランスの地方都市では、本格的なハロウィンの装飾をしているお店や家は見かけませんし、ハロウィン仕様の雑貨やフードも見かけません。強いていえば、スーパーの店頭にさまざまな種類のかぼちゃが並ぶぐらい。

また、ハロウィンといえば、子どもたちがお菓子を求めて近所の人々を訪問する「トリック・オア・トリート」が有名ですよね。フランスの子どもたちが近所をまわったところ、ハロウィン用のお菓子が用意されていなかったなんて話も!

“フランス版ハロウィン”がある!?


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サーウィン祭(当時のハロウィン)は、ケルト人の祝祭であり、また精霊の供養と悪霊払いを目的としたものでもありました。キリスト教がもたらされると、カトリックの行事「諸聖人の日/Toussaint(トゥサン)」と合体した形に変化していきます。

トゥサンは、キリスト教の聖人を尊ぶ行事で、英語圏では「All Saints’ day(オール・セインツ・デイ)」と呼ばれるもの。この日は11月1日にあたり、フランスでは祝日になっています。

かつては前日の夜(ハロウィンの夜)から11月1日の「諸聖人の日」にかけて、教会へ足を運んでお祈りをするのが習わしだったそう。現代のフランスでは、故人を偲び、家族でお墓参りに出かける人も少なくありません。

少々ややこしいですが、諸聖人の日を含めたフランス版のハロウィンは、“聖人を尊ぶ日であり、ご先祖様を供養するお盆のような日でもある”ということです。

※ハロウィンの原型とされる「サーウィン祭」は数日間にわたって行われていたそうで、キリスト教の伝来以降もそれに合わせる形で11月1日は諸聖人の日、翌日は死者の日となっています。

他の国のハロウィン事情が気になる方は、「ニューヨークのハロウィンって、実際には何をやるの?どんな感じ?」や「世界ではどう祝う? リアル・ハロウィン豆知識」もあわせてご覧ください!

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sweetsholic ライター

海外を放浪しながら気ままな人生を謳歌しているフリーライター、パティシエ。世界で経験した文化や学んだお料理などをみなさまと共有できればと思っています。 世界の文化とスイーツ、地中海料理が大好き。寄稿媒体:Pouch、ANGIEなど

ブログ
https://ameblo.jp/ma-petite-chocolatine/

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