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由緒あるお屋敷で至高の懐石料理を味わう。金山王の旧邸宅「的山荘」【大分県】

Posted by: Nao
掲載日: Mar 11th, 2021.

大分県の中部に位置し、大分市や別府市のベッドタウンとして人気を集める日出町。江戸時代には日出藩の城下町として栄え、今なお往時を偲ばせる史跡が数多く残ります。町のシンボル的存在として知られるのが「的山荘」。今回は、風雅なお屋敷で至高の懐石料理を楽しめる料亭をご紹介します。

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的山荘 日本料理 和食


金山王が建てた、築100年を超えるお屋敷

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大正4年、馬上金山(現・杵築市山香町)の採掘で巨額の富を築いた富豪、成清博愛(なりきよひろえ)の邸宅として建てられた「的山荘」。別府湾を一望する約3,670坪の広大な敷地に、近代和風建築のお屋敷と風流な庭園が広がります。平成26年には国の重要文化財に指定。平成22年に日出町の所有となり、指定管理者のもと料亭として営業しています。

的山荘 庭園 無料

庭園は無料で見学することが可能。桟瓦葺の腕木門を入ると玄関前まで石畳の通路が続きます。樹齢100年を超える古木、県内外から集められた楓や山桃などの木々が茂り、情緒ある佇まいは格別です。

的山荘 大分
(C)的山荘

完成当時は247坪という広さを誇ったお屋敷。総工費は25万円(現在の約8億円)と記録されています。金鉱石の採取成功により富豪となった成清博愛ですが、採掘事業に失敗することも決して少なくなく、成功までの道のりは長かったよう。最後の望みをかけて馬上金山に入山する際、「山を的(あ)てたい」と願いを込めてつけた雅号「的山」を取って、後にこのお屋敷は「的山荘」と呼ばれるようになったのだとか。

的山荘 別府湾

海沿いは別府湾を泉水、高崎山を築山に見立てた借景の庭園。このエリアも自由に散策することができます。かつての栄華を語ってくれる情景は一見の価値あり。

歴史の息吹が感じられる、伝統美に満ちた料亭

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富豪の暮らしぶりを間近に感じたいときは、お屋敷を利用した料亭で食事をいただきましょう。ランチメニューは3,300円〜(税込)とリーズナブル。料亭の洗練された味わいや雰囲気を気軽に楽しめるのも魅力です。

的山荘 ランチ おすすめ

近代和風建築の日本家屋は約15室の部屋で構成。座敷飾りや欄間彫刻など、江戸時代以降の伝統美が随所に取り入れられ、歴史を重ねた趣に溢れます。

料理は大広間や個室で提供。大正時代の繊細な彫金が施されたランプや、光の加減で雲の模様が浮かび上がる襖など、美意識と匠の技がそこかしこに。

土地の恵みが凝縮した、珠玉の日本料理

的山荘 ランチ 食事
(C)的山荘

別府湾や豊後水道で水揚げされた海の幸など、滋味溢れる地元食材を巧みな懐石料理で表現。ランチ懐石は3,300円と5,500円の2種、ディナーコースは11,000円から用意されています。粋を凝らしたお屋敷で美酒美食を堪能する――。なんとも風流なひとときです。

城下かれい
(C)的山荘

春にぜひ味わっていただきたいのが、日出町の名物ともいえる「城下(しろした)かれい」のお造り。

別府湾内の淡水が湧出し栄養素が豊富な海域で育つマコガレイで、半透明な白身は柔らかく、淡白ながら旨味と甘みが際立つ上品なおいしさです。江戸時代には将軍に献上されており、庶民が食べることが禁じられたことから「殿様魚」とも呼ばれていたのだそう。

凛とした庭園や豪壮なお屋敷。大正時代の豪商の邸宅で、建物や文化の歴史に想いをはせながら優美な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

※価格はいずれも税込です

的山荘
住所:大分県速見郡日出町2663
電話番号:0977-72-2321
営業時間:ランチ11:30~14:00、 喫茶タイム14:00~17:00、 ディナー17:30分~22:00
※ランチ、ディナーは前日までの予約制
定休日:年中無休
URL:http://tekizanso.com/index.html

[Photos by Nao]

Nao

Nao ライター
メーカー、ITベンチャー勤務を経てフリーランスに。
学生時代から旅を続け、渡航国は現在50カ国。
特技は陸路国境越え。グルメレポート翌日に大学の最先端研究を取材したり、ロシア州知事にインタビューしたり。幅広い対応力とフットワークの軽さが自慢。日本ソムリエ協会認定資格ワインエキスパート保有。



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