
名脇役の「かしわ飯」 写真提供:(公社)福岡県観光連盟
福岡県のおいしいものとは?
九州の北に位置する福岡県は、九州及びアジアの玄関口。福岡空港と北九州空港の2か所から国内外に向けて就航、博多港をはじめとする複数の港があり、釜山(韓国)への定期航路もあります。エネルギッシュな祭り好きの県としても知られ、日本三大祇園祭に数えられる「博多祇園山笠」や「小倉祇園太鼓」、「戸畑祇園大山笠」、「川渡り神幸祭」、日本三大火祭りのひとつである「大善寺玉垂宮の鬼夜」などが催されます。日本一の店舗数の屋台で、ラーメン、焼き鳥、おでんなどを楽しみ、博多の鍋の代表「水たき」や福岡の郷土料理「もつ鍋」も味わいたいもの。
福岡県グルメはたくさんありますが、あなたがおさえておくべき美味とは。
福岡市ほか全域
海外で通用する人気「とんこつラーメン」

福岡グルメで多くの人が思い浮かべる「とんこつラーメン」。関東の醤油ラーメンでも、札幌系の味噌ラーメンでもない、白濁したインパクトのあるスープ。「一風堂」や「一蘭」など多くの店が海外進出する人気です。
固めの細麺に白濁したスープ「博多ラーメン」

写真提供:(公社)福岡県観光連盟
博多ラーメンの特徴は、ストレートの細麺と、トンコツを強火で長時間炊き、乳化させたこってりスープ。
魚市場で働く労働者に愛された「長浜ラーメン」

昭和30年(1955年)頃、博多漁港に面する福岡市長浜の屋台街で誕生。市場で働く労働者に短時間でラーメンを提供するため、茹で時間の短い極端に細い麺が生まれ、満腹になれる「替え玉」が始まりました。「元祖長浜屋」が発祥といわれています。
とんこつラーメン発祥の地「久留米ラーメン」

写真提供:公益財団法人 久留米観光コンベンション国際交流協会
「とんこつラーメン」の発祥は、実は久留米市。昭和12年(1937年)、うどん屋台を営む初代「南京千両」店主により、支那そば(醤油ラーメン)と長崎チャンポンをヒントに誕生。当時のスープは現在のように白濁しておらず、ほぼ透明で提供されていました。
その後、昭和22年(1947年)に屋台「三九」が、過って強火で長時間煮詰めてスープを白濁させてしまいましたが、味見をしたらまろやかで濃厚な味わいだったため、以降「とんこつラーメン」の主流になりました。
呼称は異なりますが、個々の店の進化により、博多・長浜・久留米ラーメンの違いは線引きがなくなってきたともいわれます。
■参照
福岡の豚骨ラーメン 世界が恋する豚骨ラーメンは九州・福岡で生まれた FUKUOKA NOW
久留米物語 とんこつラーメン発祥の地 久留米ラーメン ほとめきの街久留米
博多・長浜・久留米ラーメンの違いはどこにある?とんこつ80年の歴史を紐解くと驚きの連続だった メシ通
https://youtu.be/4nVAX3TJSG8
Feel the passion of “Tonkotsu Ramen” (とんこつラーメンの情熱を感じて)久留米シティプロモーション実行委員会
福岡県全般
真っ赤な色のホットなヤツ「辛子明太子」

写真提供:(公社)福岡県観光連盟
福岡土産の代名詞「辛子明太子」。嫌いな人はいないのではないでしょうか。ごはんのお供に、お酒のアテに、パスタにも、トーストにも合います。「辛子明太子」が冷蔵庫にいてくれると、それだけで幸せ。
見た目のインパクトに一目惚れ「元祖博多めんたい重」

海苔をちりばめたごはんの上に、ドーンとのった昆布巻き明太子。見た目のインパクトも強烈です。「めんたい重」にかけるたれの辛さは、それぞれ唐辛子の種類が異なる「基本」「小旨辛」「中旨辛」「大旨辛」の4種類から選べます。
プチプチ食感の「焼いわし明太」

(C)at press
脂がのった国産いわしの腹に、ピリ辛の明太子と数の子がたっぷり詰まっています。
たっぷりかけたい「めんたいマヨネーズ」

(C)at press
ディップにして野菜をモリモリ、トーストやサンドイッチにしても。
太宰府市
梅の枝と共に菅原道真公へ供された「梅ヶ枝餅」

写真提供:(公社)福岡県観光連盟
太宰府天満宮といえば、「梅ヶ枝餅」が思い浮かぶほど不動の名物土産。旅行者のみならず、福岡県民も梅ヶ枝餅と聞くと目の色が変わるほど、愛されています。
梅ヶ枝餅は菅原道真公ゆかりの和菓子。京から太宰府に左遷され罪人同様の生活を強いられていた菅原道真公を気の毒に思い、浄明尼という老女が、梅の枝にお餅を刺して窓越しに差し入れたといわれています。
参道沿いには、ずらりと並ぶ販売店。梅ヶ枝餅は、梅ヶ枝餅協同組合が商標登録しており、組合員(加盟店は35社)のみ「梅ヶ枝餅」という商品名で販売できるそうです。組合で基本的な材料や製法など決めていることにより味が守り抜かれ、販売価格も統一。

写真提供:(公社)福岡県観光連盟
もち米と福岡産のうるち米を配合した生地に、粒餡を包み、焼き上げた「梅ヶ枝餅」。出来立てのアツアツは、焼き色のついた皮がパリッとして美味。甘いものが苦手な男性でも、梅ヶ枝餅は別といわれるほど。冷凍品をお取り寄せもできますので、一度味わってみたいですね。
今回は、福岡県のご当地グルメの一部をご紹介しました。ご当地グルメには、各地の名産や文化が詰まっています。コロナ禍が落ち着きましたら、ぜひ旅の思い出に味わってください。通販で取り寄せできるお店もありますから、ご自宅で楽しむのも良いでしょう。
注意:2021年5月現在の情報になりますので、店内での飲食ほか詳細につきましては、直接店舗へお問い合わせください。
[Photos by Shutterstock.com]

sara-aoyama ライター
はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。
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