コーンウォールってどこ?
2021年6月にコロナパンデミック以降初めて、各国の首相や大統領が顔を合わせたG7サミットは、イングランド・コーンウォールで開催されました。砂浜を背景に各国の首相や大統領がソーシャルディスタンシングを保ちながらの記念撮影が記憶に新しいかと思います。では、このコーンウォールって、どこかご存じですか?
コーンウォールは、ロンドンからは電車で6時間、車でも最低5〜6時間はかかるイングランド最南西部に位置し、面積は埼玉県とほぼ同じぐらいのかなり広い地域です。
イングランド屈指のシーサイドリゾート地
コーンウォールは、海岸線が美しく、シーフードもおいしいため夏のリゾート地として絶大な人気があります。キッチン付きのコテージ、キャンプやグランピングなどで数日から2週間ほど滞在して、ウォーキング、乗馬、またサーフィンなどを楽しむという滞在型のホリデイがイギリス人には人気です。
コロナ禍以降、コーンウォールが大人気の移住先としても大注目
2020年からのコロナ禍で、海外旅行が難しくなったこと、またネット環境さえあれば在宅勤務が可能な人が増えたこともあり、イギリスでは、コーンウォールに別荘を持ちたい、もしくはロンドンなどのシティ暮らしをやめて移住したいという人が急増しています。そのため、コーンウォール地方の物件が大人気となっており、定番のロンドンを抑え、コーンウォールの物件が現在はもっとも検索されているそうです。
コーンウォールの魅力スポット
リゾート地として、また移住先としてイギリス人に大人気のコーンウォールのはずせない見どころとは?
芸術家の街、セント・アイブス
白塗りのコテージや石造りの小さなお店が連なり、砂浜のビーチが広がる小さな街セント・アイブスはコーンウォールを代表する絶対訪れたい海辺の街です。特に芸術家たちが移住先として選ぶことで知られているこの街は、とにかくどこをとっても絵になる風景です。
地の果て「ランズ・エンド」
「地の果て」というその名の通り、イングランド最西端にあたるLand’s end。イングランドがアメリカに一番近い場所という不思議な気持ちになる、けれどとても壮大な場所です。
イギリス版モンサンミッシェル、セント・マイケルズ・マウント
コーンウォール地方の南側には、修道院やお城があり、潮の満ち引きによっては島になるセント・マイケルズ・マウントという場所があります。引き潮の際には地続きになるため歩いて訪れることもでき、現在も修道院に約30人ほどが住んでいます。
コーンウォールで楽しめるご当地グルメ
コーンウォールならではのおいしい食べ物は?
地元で採れるシーフード
海岸線に囲まれるコーンウォールでは、なんといっても新鮮なシーフードが一番のごちそう!定番のフィッシュ&チップスも、そのクオリティはロンドンとは比べ物にならないはず!また、イギリス人はあまり食べない(調理の仕方を知らない)小魚や貝類、カニ、タコ、イカなども地元のお魚屋さんでは手に入れることができます!
コーニッシュパスティ
コーニッシュパスティは、その昔、坑内で働く人たちがお弁当のような感覚で食べるために、牛肉やジャガイモをパイ生地でくるんだことが発祥とされるコーンウォール地方の家庭料理です。日本人にとっては、肉じゃがをパイ生地で包んだ感じで、なつしくほっこりできる、でもおなかにずっしり来るボリューム満点の料理です。
G7サミットで知名度急上昇!コーンウォールの魅力
G7サミットの開催地として世界的に知名度が上がったコーンウォール。ドラマチックな海岸線、絵になる海辺の街、遠くにアメリカを感じることができる地の果てといった見どころはもちろん、絶品のシーフードなどグルメも楽しめるコーンウォール地方を「いつか行ってみたい旅行先」リストにぜひ付け加えてみてください。
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