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古城、ぶどう畑、スキーリゾート・・・「ツール・ド・フランス」でめぐるフランスの名所5選

Posted by: minacono
掲載日: Jul 8th, 2021.

フランスで毎年開催される自転車ロードレース「ツール・ド・フランス」。今年は初日の第1ステージで大規模なクラッシュが起きてしまい、ショッキングな始まりとなってしまいました。フランス全土を巡り、各地の美しい景色のなかで繰り広げられる壮大な自転車レースは、フランスで人気のスポーツです。この大会の紹介とともに、今年のレースが通過する名所を併せてご紹介します!

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ツール・ド・フランス1

(C) Frederic Legrand – COMEO / Shutterstock.com


ツール・ド・フランスとは?

毎年6月下旬から7月にかけて、フランスで開催される「ツール・ド・フランス」は、1903年に第1回が開催されて以来、1世紀以上の歴史を誇る世界屈指の自転車ロードレースです。

ツール・ド・フランス2

(C) Radu Razvan / Shutterstock.com

最終ゴールのパリを目指すコースは毎年更新され、約3,500キロメートルの距離を23日間かけて21ステージを走り抜けます。8人1組のチームが計22組で競い合い、1日約30~200キロメートルの道のりを走行。山岳地帯の険しい山道や、都市部の曲がり角が多い細い道など、各ステージに特徴的な難関が待ち受けます。

ツール・ド・フランス3

(C) LANAPhotography / Shutterstock.com

「ツール・ド・フランス」レースの見どころ

フランス各地を颯爽と駆け抜ける「ツール・ド・フランス」は、各所の美しい風景も見どころのひとつですが、レース中に繰り広げられる選手たちの駆け引きも見逃せません。

ツール・ド・フランス4

(C) Frederic Legrand – COMEO / Shutterstock.com

選手ひとりを勝たせるためにアシストに徹するチームメンバーの役割や、それに応えて勝負に出るエース選手の活躍など、レースの裏側に潜む選手やチームの物語も注目のポイントです。スター選手を輝かせるためにチームが一丸となってサポートするというロードレース特有のエスプリにも着目してみると、さらに興味が湧いてくるかもしれません。

ツール・ド・フランス5

(C) Radu Razvan / Shutterstock.com

日本で正月に人気の箱根駅伝のように、沿道で応援するファンもたくさん。選手たちが走りぬける1時間ほど前には、スポンサーのキャラバン車(宣伝カー)がコース上を走り、沿道にいるファンたちにギブアウェイを配るのが恒例となっています。

改造車が大きな音を響かせながら何台も連なり、試供品や記念品をバラまく行事は、地元の人や観光客にとって楽しみのひとつ。毎年コースが変わるのでツール・ド・フランスが通る年は、その町はにぎわいをみせることになります。

黄色いジャージと水玉のジャージ

「マイヨジョーヌ」という言葉を知っていますか?フランス語で「黄色いジャージ」という意味で、各ステージで総合トップになった選手が着用します。トップの選手ひとりだけが着ることが許される、選手にとって特別なジャージです。

ツール・ド・フランス7
(C) Frederic Legrand – COMEO / Shutterstock.com

一方、白地に赤い水玉があしらわれたジャージは、険しい山岳ステージを制覇した選手に贈られる「山岳賞」。ピレネーやアルプスなど名だたる山脈の険しいコースを勝ち抜いた栄光の証なのです。

ツール・ド・フランス8

(C) Radu Razvan / Shutterstock.com

誰に注目してレースを見ていいのかわからないという場合は、まずこのジャージを着ている人を見つけてみるのも一興です。

2021年ツール・ド・フランスのレースが通過する街

第1ステージのスタート地点【ブレスト】

フランス・ブレスト

今年のツール・ド・フランスの出発地点となったのは、フランス北西部のブルターニュ地方にある「ブレスト(Brest)」。フランス海軍最大の軍港があり、商業都市として栄えていますが、リアス式の荒々しくも美しい海岸線やのどかな牧草地など、自然豊かな景色も見どころです。

「パリブレスト」というケーキは日本でも有名ですが、これは自転車の車輪に見立てられたシュー菓子で、ツール・ド・フランスより前から開催されていた、パリとブレスト間を走る自転車レースにちなんでつくられたもの。ブレストは、自転車にゆかりがある地でもあるのです。

第6ステージのスタート地点【トゥール】

フランス・トゥール

フランス西部から東部のアルプスへ向かう中間地点となる「トゥール(Tours)」。日本人にも人気のロワール地域の古城めぐりの拠点となる小さな街で、16世紀には首都として栄えていました。歴史の風格を感じさせる中世の雰囲気が残る街をのんびり散歩したり、レンタル自転車で古城やぶどう畑などをめぐる旅も人気です。

第9ステージのゴール地点【ティーニュ】

フランス・ティーニュ

山岳ステージの見せ場となる第9ステージのゴール地点「ティーニュ(Tignes)」。スキーリゾートとして名高いアルプス北部のこの地域は、ツール・ド・フランスの難関ルートとして、たびたびコースに設定されています。

夏は、トレッキングや自転車などのアクティビティーが人気のほか、夏でもスキーを楽しみたい時は、グランデ・モット氷河でスキーができるそう。新鮮な山の空気を感じながら、健康的な滞在が送れます。

第12ステージのゴールと第13ステージのスタート地点【ニーム】

フランス・ニーム

アルプスとピレネー、2つの山岳コースの中間点となる南部の町「ニーム(Nimes)」。フランス最古のローマ都市として有名で、街には円形闘技場や古代神殿「メゾン・カレ」、マーニュの塔など、ローマ期に建設された歴史的遺構が見どころとなっています。歴史あるローマ競技場では、毎年夏に開催されるコンサートが大人気。

第20ステージのゴール地点【サン・テミリオン】

フランス・サンテミリオン

ボルドーワインの産地のひとつとして有名で、世界遺産にも登録されている「サン・テミリオン」は、パリのゴールへ向かう最終ステージの直前、今年の第20ステージの終着地点に設定されています。ワインとの関わりは深く、古くはローマ人によって導入されたものなのだそう。ぶどう畑の壮大な景色のほか、中世の石造りの街並みが残る小さな町もお散歩がてら歩くのが楽しいです。

[All photos by shutterstock.com]
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minacono

minacono ライター
日本とカナダで観光業界に勤務。旅行会社、現地ツアーオペレーター、航空会社、観光局、いろんな分野で旅と関わってきました。現在はフランス在住。美味しい食べ物とお酒がうまく出会った時すぐ感動する。犬好き。でも猫みたいな性格に憧れる。


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