加奈陀
最初は初歩的な問題から。「加奈」は人の名前にもなっていますから、容易に読み方が理解できますよね。「カナ」ときて「陀」です。「陀」と言えば仏陀の「陀」でもあります。
見慣れない字ですが、一応常用漢字です。『漢字源』(学研)を調べると、斜めにのびた地形だとか、斜めに傾いたさまを意味する漢字のようです。とはいえ、そんな意味は関係ありません。単に音を借りて当て字しているだけです。ラモス瑠偉さんの「瑠偉」と発想は一緒ですね。答えは「カナダ」です。
カナダと言えば北米の先進国で、アメリカと長大な国境線を共にする国。その意味で英語が公用語と言われても何も驚かないのですが、実はカナダ東部のケベック州ではフランスが公用語です。
むしろ筆者が取材でも訪れたケベック・シティに暮らす年配の人たちは、英語を話せない人もいると現地の人が教えてくれました。もちろん路上の看板も新聞もフランス語。
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オリンピック・パラリンピックでカナダ代表の選手がインタビュー取材を受けている時、英語とフランス語、どちらを話しているか耳を傾けてみてください。
意味はわからなくても、響きでどちらかはわかるはず。フランス語を話していたらケベック州のカナダ人の可能性が高いはずです。そんな見方もちょっと楽しいですよね。
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PROFILE
坂本正敬
Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。
翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(
https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。