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氷のホテルに砕氷船から眺める世界遺産まで!冬こそ「もっと寒い」カナダのケベック州で楽しむ旅計画8つ

Posted by: 坂本正敬
掲載日: Dec 5th, 2019.

朝晩の冷え込みが、体にこたえるようになってきました。日に日に秋が深まり、冬へと移ろっていきますが、秋冬はどこに行きたくなりますか? 温泉でしょうか。南国のリゾート地でしょうか。もしかすると家の中で、ひたすら温まっていたいと願うかもしれません。もちろんそのような過ごし方も素敵ですが、人生に一度くらいはあえて、日本よりもっと寒い場所に出かけてみてもいいのかもしれません。今回は、冬にこそあえて訪れたいカナダ東部のケベック州の楽しみ方を紹介します!

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冬こそ最大限に楽しめるのが「カナダ東部のケベック州」ってご存知!?

注目はカナダ東部のケベック州。日本の本州よりもはるかに寒い土地でありながら、この地域の人々は屋外に出て大いに冬の寒さを満喫しています。

「どうせ避けられないのならば、楽しんでしまえ」とはケベックの人たちの合言葉。日本人も見習いたい部分がたくさんありますので、今回は冬のケベックに訪れてチャレンジしたい冬旅の楽しみ方を、過去の取材記事からまとめてみました。

【1】アイスホテルのベッドに寝そべる

寒い夜は、どうしても温かい場所に逃げ込みたくなりますよね。しかし、どうせ寒さから逃げられないのであれば、あえてマイナス数十度の極寒の夜に、氷でできたホテルのベッドの上に寝泊まりしてみる夜があっても、いいのかもしれません。

もちろん、普通に寝れば死んでしまいます。マイナス50℃対応の極寒地用の寝袋を使って、壁も廊下もベッドもバーもバーのグラスも全部氷でできた本物のアイスホテルで、氷のベッドに泊るのですね。

「さすがに宿泊は・・・」という人は、昼間に見学に訪れるだけでも思い出に残ります。州都のケベックシティから足を延ばしてみてください。

【カナダ】-50℃対応の極寒地用の寝袋で寝る!? 建物全てが氷のアイスホテルの楽しみ方

【2】世界遺産の城砦(じょうさい)都市を砕氷船の上から眺める

船上から眺めるフェアモント・ル・シャトー・フロントナック

カナダの東部、ケベック州の州都はケベックシティです。フランス人たちが大西洋を渡り、セントローレンス川をさかのぼってやってきた北米大陸進出の拠点で、その旧市街地は世界遺産に登録されています。

旧市街地のシンボルはフェアモント・シャトー・フロントナックというホテル。どこから見ても絵になる建物ですが、北米で3番目に流域面積が広いというセントローレンス川の氷を砕く砕氷船の船上から眺めると、格別な景観を楽しませてくれます。特に夕暮れ時にはロマンティック。寒さを忘れて、思わず見とれてしまうはずですよ。

世界遺産の旧市街地で日本史が変わった!? 日本人がケベックシティを訪れるべき理由【カナダ】

【3】「スタバ」より人気のカフェで一服する

ケベックシティの散策に疲れたら、地元で人気のカフェに入って一服も楽しみたいです。中でもCAFÉ LA MAISON SMITHは観光客でも気軽に入れる、地元では「スタバ」より人気あるカフェチェーン店となります。

幾つかある店舗の中で、最も絵になるお店はケベックシティの旧市街地の一部、ロウア―タウンにあるPalace Royal店。世界遺産である旧市街地の必見スポットが周囲に幾つもある広場前に立地していますから、旅行者にとっても最適のお店ですよ。

「スタバ」より人気!【カナダ】ケベックシティ地元民おすすめカフェ3選

【4】氷に覆われた大河を前に露天風呂に入る

Strøm Spa Nordiqueのインフィニティスパ image by Yokoi Hiromi(撮影:横井弘海)

冬には、やっぱり温泉が恋しくなる。そんな日本人も少なくないと思います。北米の極寒の地で温泉がどうしても頭から離れなくなってしまったら、カナダでスパに入るという手もあります。

特にケベックシティの郊外にあるSTRØM SPA OLD QUEBECは、氷に覆われたセントローレンス川を目の前に、極寒の気象条件で露天風呂の入浴を楽しめます。水着着用、私語が厳禁のエリアがあるなど、ちょっと日本の温泉と風情が違いますが、温泉は温泉。真冬の旅行に水着を持参して、ぜひともチャレンジしてみてください。

スパは私語NG!?カナダの「温泉」で日本人が受けたカルチャーショック3つ

【5】モントリオールで国技のアイスホッケーを観戦する

カナダの国技と言えば、アイスホッケーです。冬はシーズンの真っ最中。カナダ屈指の名門チームの本拠地が、ケベック州の大都市モントリオールにもあります。

日本でアイスホッケーと言えば、正直マイナーなスポーツ。しかし、その盛り上がりは想像を絶するほどで、試合内容はもちろん、ショービジネスとしての試合の見せ方には、カルチャーショックを受けると思います。

スタジアムに行けないなら、せめてスポーツバーで観戦してみてください。国民のアイスホッケーに対する思いが、伝わってくるはずですよ。

「乱闘」が審判公認!? 日本人がNHL観戦で受けたカルチャーショック【カナダ】

【6】セントラルパークより「美しい」公園をスノーシューで散策する

展望台からの眺め

カナダ第2の大都市、モントリオールには小高い丘があります。丘にはモン・ロワイヤル公園(フランス語読み)があり、同公園はニューヨークのセントラルパークを手がけたアメリカ人の造園家・景観設計者、フレデリック・ロー・オルムステッドさんの「作品」でもあります。

公園内には野生のリスなどが生息するくらい豊かな森が広がっていて、その森を冬はスノーシュー(かんじき)を履いて散策もできます。とにかく引きこもりがちな冬に、どれだけケベックの人たちが寒さを満喫しているのか、肌で体感できる場所でもあります。モントリオール滞在中に、ぜひ立ち寄ってみてください。

NYのセントラルパークより美しい!?モントリオールのモン・ロワイヤル公園

【7】大聖堂を舞台にしたデジタルアートを鑑賞する

モントリオールに行ったら、ノートルダム大聖堂を舞台にしたプロジェクションマッピング『AURA』も必見です。同地に同行した日本人ジャーナリストが涙を流すくらいの大作で、モントリオールの夜には必ず鑑賞しておきたいデジタルアート作品になります。冷え込んだ夜の街を歩きながら教会に向かう時間も、どこかロマンティックでいいですよ。

涙を流す人も続出!【カナダ】モントリオールの大聖堂デジタルアートの傑作『AURA』とは?

【8】朝ごはんには本場ベーグルを食べる

せっかくモントリオールに出かけたら、ベーグルを食べてみてください。ベーグルと言えば、ニューヨークを思い浮かべる人も居るかもしれません。しかし、取材ではモントリオールのベーグルを食べて、ニューヨーカーが悔しそうに苦笑いする場面を見かけました。

モントリオールスタイルのベーグルは、ニューヨークと違ってまきを燃やした直火で焼き上げるため、香ばしさが違います。お店で、あるいはベーグルショップで、朝に昼に食べてみてくださいね。

NYは本場じゃない!? ニューヨーカーもムキになるモントリオール風ベーグル【カナダ】

以上、冬にこそあえて訪れたいカナダ東部のケベック州の楽しみ方を紹介しました。何よりケベック州の人々は、気さくで明るくホスピタリティにあふれています。日本からの旅人も大喜びで迎え入れてくれるはずですので、今から真冬の旅行を計画してみてくださいね。

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。


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