ちまきの人気店「王記府城肉粽」
台湾のちまきは、北部と南部で作り方や具材が異なります。大まかな違いは、北部はもち米や具材を炒めてから竹の葉で包んで蒸し、南部は生のもち米と具材を竹の葉で包んで煮るという点です。「王記府城肉粽(ワンジーフーチェンロウゾン)」は南部出身のオーナーが台北で出店したお店で、いただけるちまきも南部のものです。
「王記府城肉粽」は台北にいくつか店舗がありますが、筆者が今回訪れたのは台北MRT西門駅近くにある店舗です。提供されているメニューは6種類。ちまき3種類に加え、麵線や碗粿(ライスプリン)、蘿蔔魚丸湯(つみれと大根のスープ)も販売されています。
今回は、肉粽(肉ちまき)とつみれと大根のスープをテイクアウトしてみました。
それぞれ、紙のカップに入れられています。
具だくさんがうれしい!看板メニュー「肉ちまき」
では、さっそくいただいてみたいと思います。
看板メニューの肉ちまきは、既に竹の葉をはがした状態でカップに入れられています。
中を少し割って見てみると、豚角煮肉と大きな栗が顔を出します。さっそくひとくちいただいてみると、味のついたもち米からはエビの香ばしい香りと食感が広がりました。ちまきの中に入っている豚角煮肉は、口の中でほろっととろけるやわらかさ。噛むたびにジューシーな肉の旨味が広がり、ご飯がすすみます。
ほかにも、栗やピーナッツのやさしい甘さ、塩漬けされた玉子の黄身やしいたけの旨味も感じ、とにかく具だくさんで食べ応えがあります。小さく見えても、もち米なので腹持ちがよいです。
やさしい味がちまきに合う!つみれと大根のスープ
つみれと大根のスープには、つみれが2つに加えて大きな大根がゴロゴロと入っています。スープをまずひとくち飲んでみると、程よい塩気とともに大根の甘みもふわっと感じました。刻みセロリも味のアクセントになっています。
魚のつみれは日本のつみれと比べて弾力があり、噛むごとに旨味がじゅわっと広がります。大きな大根もたっぷり入っていて、みずみずしくやわらかいです。温かくてほっとする、やさしい味わいのスープでした。
実は西門町の「王記府城肉粽」は、金・土曜日は23時までですが、その他の曜日は午前11時から深夜2時まで営業しています。夜の西門町観光を楽しんだ後に、夜食として肉ちまきを味わってみるのもおすすめ。いつか台北に来られた時に、ぜひ寄ってみてくださいね。
住所:台北市萬華區西寧南路84號
[All photos by Yui Imai]
Do not use images without permission.