日田焼きそばや日田下駄も!「大分県豆田町」のおすすめ街歩きスポット4選

Posted by: Nao

掲載日: Dec 17th, 2021

江戸時代、天領として栄えた大分県日田市。中でも城下町として築かれた豆田町は風情ある町並が色濃く残る地域です。最近では「日田焼きそば」もご当地グルメとして全国的に人気となっていますよね。当時の商家や蔵屋敷をはじめ、高感度なカフェも多く、レトロとモダンが融合した雰囲気も魅力。そこで今回は、豆田町のおすすめ街歩きスポット4カ所を紹介します。

幕府の直轄地として栄えた「豆田町」


(C)大分県

大分県北西部に位置する日田市。江戸時代には幕府直轄地として栄華を極め、九州では長崎と並ぶ政治経済の中心地でした。城下町として発展した豆田町には今なお土塀白壁や蔵屋敷が立ち並び、歴史香る日田の中で最もその色合いを残します。叙情あふれる街を歩けば古の時にタイムスリップした気分になることでしょう。

豆田町 大分

碁盤目の町並には趣ある石畳も名物。かつての繁栄に想いを馳せながら、ノスタルジーなそぞろ歩きを楽しみたいところです。

香ばしさが格別!日田焼きそば「宝華」

豆田町 宝華

まずは日田を代表するご当地グルメ「日田やきそば」を紹介。昭和30年代に発祥したといわれる名物で、現在では市内の約20店舗で提供されています。豆田町で唯一楽しめるのがここ「宝華」。

アットホームな雰囲気の店内。初めてなのにどこか懐かしさも覚えます。日田焼きそばのほか、ラーメンやチャーハンとなど定番中華料理も用意。パーテーションもしっかり施され、感染対策も万全です。

豆田町 日田焼きそば

香ばしい芳香が食欲を刺激する「日田焼きそば」(750円・税込)は、茹でた麺の表面をパリッパリになるまで焼きつけ、大量のモヤシを使うのが最大の特徴。ほかの具は青ネギと豚肉のみという潔さもいい感じ。

パリッと焼かれた麺の中は意外なまでモチモチ。1度に2つの食感を堪能できる焼きそばは、そうそうお目にかかれないのでは? なんて思いつつ箸が止まりません。秘伝のソースは旨味が濃厚ながらあっさり。多彩な香りや食感が絡み合い、奥行きが感じられるのも印象的です。とにかく麺の香ばしさが絶妙で、これこそ文字通り「焼き」そば!

宝華

  • 住所:大分県日田市豆田町2−7
  • 電話:0973-22-4026
  • 営業時間:11:00〜20:30
  • 定休日:不定休

食べ歩きにピッタリなから揚げ「鳥市」

宝華からすぐの場所にある「鳥市本店」。昭和元年に養鶏場からスタートした老舗鶏肉専門店です。使用するのは純国産のみ。から揚げなどの惣菜ほか、刺身やもみじ煮などツウ好みの一品もそろいます。時の流れを感じる建物は趣たっぷり。

豆田町 食べ歩き

「から揚げ」(170円/100g)は食べ歩きにうれしい紙コップで提供。胸肉ながらもしっとり柔らかく、そのジューシーさに驚かされます。醤油ベースのたれが肉の中心までしっかり染み込んで実に美味です。夕食の一品として買いに来る地元の人も多く、地域に愛されるお店であることがうかがえます。

鳥市本店

  • 住所:大分県日田市豆田町8−38
  • 電話:0973-22-2786
  • 営業時間:9:00〜19:00
  • 定休日:不定休
  • URL:https://hk-service-jpn.com

老舗酒造が手がける「発酵舎KOGURA」

豆田町 発酵舎

パン好きにイチオシなのが「発酵舎KOGURA(こぐら)」。豆田町内にある「クンチョウ酒造」が営むカフェ&ベーカリーで、酒粕や麹を使用したパンやスイーツがそろいます。向かいには同酒造の蔵を利用したショップや資料館もあるので、あわせて立ち寄るのもおすすめです。

豆田町 パン

カウンターには常時約10種類のパンが並べられます。いずれも天然酵母と大吟醸酒粕を使用。甘酒パンナコッタや酒粕グラノーラなどが詰まった「発酵パフェ」など、酒造ならではのスイーツも勢ぞろい。

豆田町 あんぱん

「大吟醸酒粕入りあんぱん」(160円)は、ふんわりした生地と日本酒の芳醇な風味が見事にマッチ。上品な甘みのあんこは滑らかで、雪のような口溶けもまた格別です。人気商品ゆえ毎日15時ごろには品薄となるため、目当ての場合は早めの時間帯の訪問をおすすめします。

発酵舎KOGURA

日田のものづくりを伝える「エリアス」

豆田町 大分 エアリス

お土産を探すなら雑貨と家具のセレクトショップ「Areas(エリアス)」へ。趣ある町家と緑の犬が目印。

日本有数の林業地で、古くからものづくりが盛んな日田市。「地域の資源や職人の技術を、身近なアイテムを通して知ってもらえれば」とはオーナー兼デザイナーの仙﨑雅彦さん。

店内には日田杉を使った家具や工芸品から、小鹿田焼の器など、職人技が光る品々がずらり。ほとんどがオリジナルのmade in HITAだそう。

江戸時代発祥の日田市を代表する特産品「日田下駄」。レザーの切れ端を縫い合わせたものなど、ここでしか出合えないアイテムも。

日田杉を使ったキッチン雑貨など品ぞろえは多岐にわたります。伝統技法とモダンが融合したデザインは、毎日の食卓に馴染みやすいのが魅力。このほか、職人さんとのコラボ商品も多数展開。目移り必至ですよ。

Areas(エリアス)

  • 住所:大分県日田市豆田町7-20
  • 電話:050-1048-7757
  • 営業時間:9:30〜19:00
  • 定休日:不定休
  • URL:http://www.hi-count.net/

以上、豆田町おすすめスポットをご紹介しました。歴史に想いを馳せながら、風情ある街をそぞろ歩いてみてはいかがでしょうか?

[All photos by Nao]

PROFILE

Nao

Nao ライター

メーカー、ITベンチャー勤務を経てフリーランスに。
学生時代から旅を続け、渡航国は現在50カ国。
特技は陸路国境越え。グルメレポート翌日に大学の最先端研究を取材したり、ロシア州知事にインタビューしたり。幅広い対応力とフットワークの軽さが自慢。日本ソムリエ協会認定資格ワインエキスパート保有。


メーカー、ITベンチャー勤務を経てフリーランスに。
学生時代から旅を続け、渡航国は現在50カ国。
特技は陸路国境越え。グルメレポート翌日に大学の最先端研究を取材したり、ロシア州知事にインタビューしたり。幅広い対応力とフットワークの軽さが自慢。日本ソムリエ協会認定資格ワインエキスパート保有。


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