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【SUV的キャンピングカー】悪路も余裕の新型登場!女性がうれしい快適装備も

Posted by: 漆舘たくみ
掲載日: Dec 28th, 2021.

コロナ禍以降は人との接触も抑えられる「キャンプ」が人気になっていますよね。そのなかにおいて、アウトドアに慣れていない人でも快適に過ごすことができる「キャンピングカー」の需要も高まっているのだとか。そこで今回は、悪路も走れる高い走破性を持つ最新のキャンピングカーをチェックしてきました。バンライフなどにも注目が集まる昨今、こんな旅の姿もアリなのかもしれませんよね!

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最新キャンピングカー「EXPEDITION EAGL」


 


憧れますよね?「キャンピングカーの旅」


気の向くままに走ってその日の寝床を決定。食事したり、シャワーを浴びたりすることもできて、就寝時は気持ちのいいベッドで。こんな素敵なキャンピングカーの旅に憧れている人も多いのではないでしょうか? 

『キャンピングカー白書』(2021年6月発行、日本RV協会調べ)によると、国内の保有台数は2016年に10万台を突破。2020年には12万7,400台に達し、右肩上がりの増加を見せているそうです。コロナ禍による私たちの生活様式やレジャーの変化もあって、日本でもキャンピングカーの需要と生産台数が増え続けているというわけなのですよね。

走破性と居住性を高レベルで実現した新型「EXPEDITION EAGLE」

そのようななか、キャンピングカーを企画・製造する「日本特種ボディー」が、2021年12月22日に災害現場での活用を想定した新しいキャンピングカー「EXPEDITION EAGLE」(エクスペディション・イーグル)を発表し注目されました。

日本初の量産型エクスペディションビーグルとして、悪路を進みきる「走破性」と快適に過ごせる「居住性」の高さを両立。平時でも有事でも頼りになる1台は、近年盛り上がりつつある「バンライフ」「車中泊」といった旅の形に、新しい選択肢を示してくれそうですよね。

【エクスペディションビークルとは?】
険しい山道などの悪路を⾛破できる性能を持ったキャンピングカーのジャンルのひとつ。欧⽶では馴染みあるジャンルですが、⽇本では輸⼊⾞や既存車のカスタムモデルが⾛っている程度で、国内メーカーによる量産型は初めてだそうです。

今回発表された「EXPEDITION EAGLE」は、いすゞから同社が独占供給を受けるキャンピングカー⽤シャシー「新Be-cam」をベースとしています。

ホイール取り付けボルトを十分すぎるほど太く丈夫にしていたり、同型では最大級の発電力を誇る発電装置を備えたりと、普段使いでは余りある高機能にあらためて着⽬。走破性と居住性を高い次元で両立させることに挑みました。

設計面では、車両後部の路面に対する切り込み具合を、通常のキャンピングカー(同社モデル⽐)の2 倍以上で確保。急な坂道でもいわゆる「尻もち」を起こしにくくなっています。また、一体化されていることが多い運転席と居住空間部分をあえて分割させることにより、車体がねじれる範囲に余裕を持たせているのも特徴です。これらによって、でこぼこが激しい⼭道や荒れ路面でも、シーンに合わせた安定した走りを維持できるそうです。

室内空間は災害時の利用を想定した「ワイルド仕様」


居住空間部分(シェル)

可動式ベッド

室内は可動式ベッドにより最大4人が休めるスペースを用意。IHコンロや電子レンジ、冷蔵庫などの一通りの調理機能のほか、同社の主力車種「SAKURA」から続く、真冬でもTシャツで過ごせる優れた空調や、入り口の二重ロックなどの防犯機能を装備しています。さらに、ソーラーパネルなどによる発電力の向上で余裕ある電源も備えており、「自宅レベルの快適さ」(蜂谷代表談)を実現しました。


入り口からトイレまで外履きでアクセスできる

また、床部分には広く防⽔パネルを敷き、入り口からトイレまでは外履きのままで行けるようされているのもポイントです。泥の付いた外履きのまま乗り降りが可能で、「災害時使⽤も想定したワイルドな仕様」に仕上げられているのです。災害時だけでなく、キャンプや旅行に使う場合も快適に過ごすことができそうな設計ですよね。

災害復興支援団体からの意見も反映

開発にあたって今回、災害復興を支援する一般財団法人「日本笑顔プロジェクト」とタッグが組まれたそうです。EXPEDITION EAGLEには、同団体が2020年の豪雪により高速道路で立ち往生した車を救援した際に、ボランティアスタッフが仮眠を取りやすい場所がなく苦労したといった過酷な経験が反映されているそうです。

日本笑顔プロジェクト・林代表(写真左)と日本特種ボディー・蜂⾕代表(右)

日本特種ボディーによると、居住空間があり移動もしやすく、さらに予備バッテリーを搭載できるキャンピングカーは、災害支援で活躍できる機材として関心を集めているそうです。

しかしながら、一般的なキャンピングカーは、普通⾞同様に舗装した道での走行を前提とされていて、天災で破壊された道では行く手を阻まれるおそれがあります。そもそもレジャー目的の車両なので、有事を想定していない内装や装備では使⽤時に余計なストレスが発生するかもしれませんよね。

そこで前述のような特徴を持つEXPEDITION EAGLEに期待が寄せられるというわけです。普段の行楽にもいざという時にも、頼りにもなる一石二鳥の車両と言えそうです。

じつは「女性向け車両」も企画中

EXPEDITION EAGLEの運転に必要な免許は、準中型相当(2017(平成29)年3月11日以前は普通自動車免許)です。

日本特種ボディーの蜂⾕代表はTABIZINEの取材に、車格が大きいことから「女性には運転にしくにくい部分があるかもしれません」と話しますが、その一方で、キャンピングカーの近年の女性人気を踏まえて、「グループ内では女性向け車両の計画も進んでいる」とも教えてくれました。女性向けキャンピングカーといえば、運転がしやすい軽乗用車ベースのカスタムカーが人気を集めていますが、今後は頑丈さや走りやすさといった観点も選択の基準に加わるかもしれません。

EXPEDITION EAGLEの価格は2駆が895万円、4駆が945万円(ともに税別)から。昨今の国際的な物流事情の混乱を受けて部品調達にも影響が出ているそうですが、同モデルについては2021年12月から埼玉県川口市で新工場を稼働させ、約半年の短納期を目指しています。

災害大国・日本において、国内メーカーによる量産型のエクスペディションビークルの登場は、キャンピングカーがある生活をもっと身近なものにしてくれそうです。

【EXPEDITION EAGLE 仕様】

ベース⾞:キャンピングカー専⽤シャシー いすゞ新 Be-cam ハイキャブ 2.0t
駆動⽅式:2WD/4WD
⾞幅:1990mm
全⾼:2990mm
全⻑:5100mm
乗⾞⼈数:7⼈(就寝⼈数:4⼈)
ソーラーパネル最⼤能⼒:600W(300W モジュール×2台)
バッテリーの種類と容量:鉛105Ah×2台〜リチウム10kW
最低地上⾼:約170 mm(キャビン下実測)※⾞⾼上げて200mm
⾞両価格:2WD 895万円(オプションなし・税抜・諸費⽤別)、4WD 945万円(オプションなし・税抜・諸費⽤別)

<標準装備>
鉛バッテリー×2台(鉛105Ah×2台)/バックアイカメラ(モニター別)/充電器(外部充電コード込み)/DC・DC コンバーター(40アンペア)/冷蔵庫 88L/電⼦レンジ/マルチルームバケッジドア/ダイネット換気扇/エントランスドア/ハイマウントストップランプ/2点式シートベルト 4名/室内コンセント/室内 LED 照明/キッチン LED ダウンライト/室内間接照明/ガラスシンク/清⽔タンク 19L・排⽔タンク 19L・ポリタンク式/エントランス・マルチルーム防⽔パン/電圧計

<オプション装備>
フォグライト(作業灯)/ソーラー(300W×2)/FF ヒーター/オーニング/テレビ・アンテナ/ナビ(パナソニック・カロッツェリア)/ETC(ナビに準ずる)/トイレ:ラップポン/その他

 

漆舘たくみ

Takumi Urushidate ライター/エディター
長く物書きの業界にいます。上京して数年経ちますが、未だに垢抜けられません。読者の方々にお役に立てれば幸いです。


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