第1問
まずは初級編から。この国はフライドポテト発祥の国とされており、独自の名称で呼ばれています。老若男女に親しまれる国民食で、どんな小さな町にも専門店があるほど。2度揚げしてカリッとさせるのが特徴で、大量のマヨネーズとともに楽しむのがご当地スタイル。
2品目はこちら。もう国名がわかった人も多いかもしれませんね。補足的な説明を加えると、同国にこのスイーツは2種類あります。こちらはサクサクした軽いタイプ。生地自体は甘さ控えめなので、チョコレートソースやホイップクリーム、果物をトッピングをして味わうのが一般的。さて、どこの国か想像つきますか?
正解は「ベルギー」でした。現地では「フリッツ」と呼ばれ、週に1度食べる人が6割を超えるとか。17世紀に不漁に困った人々がジャガイモを刻んで揚げたのが起源とされます。一方で、なぜフレンチフライが世に普及しているかというと、第一次世界大戦中にベルギーのフランス語圏に駐屯した米兵がフリットが作られている現場を目にし、人々が話す言葉がフランス語だったためフランス料理と勘違いしフレンチフライと呼びはじめた……という説が濃厚だそう。
ベルギーワッフルには「ブリュッセルワッフル」と「リエージュワッフル」との2種類があり、前者は炭酸水を入れてサクッと仕上げるのが特徴。後者は日本でもお馴染みのタイプでむっちりした弾力があります。街のスタンドではリエージュワッフルが主流。
第2問
この国は西と南すべてが海に面していて、漁業も盛んに行われています。春夏の名物といえばイワシの炭火焼。塩を振って炭火で焼き、レモンとオリーブオイルをかけて食すのが現地流です。付け合わせは茹でたジャガイモが定番。
2品目はこちらのスイーツ。マカオの名物でもありますが、発祥は旧宗主国であるこの国。18世紀以前に修道院にて考案されたと伝わります。さて、どこの国かわかりますか?
正解は「ポルトガル」でした。欧州有数の魚介類の消費国であり、新鮮な海産物をシンプルに調理するのが特徴。シーズン中の海辺の街では、屋外で煙をモクモク立たせながら豪快にイワシを焼く光景が見られます。日本のイワシよりふっくらしていて脂のノリが抜群。レモンの清涼感とも絶妙にマリアージュ。
2品目はポルトガルで「パステル・デ・ナタ」と呼ばれるエッグタルト。リスボンのベレン地区にある「ジェロニモス修道院」の修道女が発明したとされ、今や全国どこへ行っても食べられる国民的スイーツです。ザクっと香ばしい生地と濃厚なカスタードクリームのハーモニーは魅惑のおいしさ。
第3問
この国の料理に欠かせない食材といえば「パプリカ」。スパイス用の品種を乾燥させ、粉末状にしたものを実に多くの料理に使います。牛肉や玉ねぎ、パプリカを煮込んだスープは代表的な郷土料理のひとつ。
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またこの国は長いワイン造りの歴史を有し、19世紀には世界第3位のワイン生産国として繁栄しました。北東部は世界的に有名な貴腐ワインの名産地として名を馳せます。さて、どこの国かわかりますか?
正解は「ハンガリー」でした。大航海時代に伝わったパプリカは辛味のあるものでしたが、その後品種改良が行われ、辛味のないタイプが主流になったそう。市場では大量のパプリカが干されている光景がそこかしこに見られます。牛肉などの具材とパプリカを煮込む「グヤーシュ」はハンガリーの家庭料理の代表格。日本でいうお味噌汁のような存在です。
北東部で生産されるのは「トカイワイン」。独特の地形と気候により秋の早朝に濃い霧が発生し、葡萄に貴腐菌が付着。これにより芳醇な香りとふくよかな甘味の貴腐ワインが作られるのです。「トカイワイン」はフランスのソーテルヌ、ドイツのトロッケンベーレンアウスレーゼと並んで世界3大貴腐ワインに数えられます。
以上、ご当地グルメの写真から推察する世界都市クイズでした。気になる国があったら、ぜひ旅先リストに加えてみてはいかがでしょうか?