勾玉に願いを込めて川辺をボードウォーク
まっすぐ伸び川る玉湯に沿って、約1kmに渡って続く玉造温泉。川沿いには旅館やホテル、飲食店、みやげ物店などが点在し、そぞろ歩くにはぴったりの雰囲気。1時間もあればひと回りできる距離感で、日帰り入浴施設や日帰り入浴可能な宿泊施設も。
三種の神器のひとつである勾玉(まがたま)作りの産地であったことから、地名も“玉造”なのですが、勾玉をあしらったオブジェなどが各所に。ちなみにこの勾玉は、月や胎児、魂などを表し、ふたつ合わさることにより“円”になることから、縁結びのご利益もあるんですよ!
川辺まで下りることができる遊歩道が設けられており、清らかな水を感じながらのお散歩が気持ちいいこと。
川の中にあるような「川辺の足湯」(無料)などもあるので、ひと休みしながら、先を急がずのんびりと楽しみましょう。
基礎水分量を165%もアップさせる高級化粧水のような温泉!
足湯から5分ほど歩いたところに、何やらたくさんのボトルが用意されているスポットが! ここは「湯薬師広場」と呼ばれ、大きな甕には源泉があふれだしています。
玉造温泉の泉質は、無色透明のさらりとした硫酸塩泉。製薬会社にその調査を依頼したところ、基礎水分量を約165%もアップさせる、高級化粧水レベルの温泉との評価を得たのだとか。そのもちもち・しっとり肌をつくる保湿成分のひとつがメタけい酸。この成分がたっぷりと含まれているんです。
試してみたくなったでしょ! ひしゃくで温泉をすくってボトル(200円)に入れて、シュッシュとやってみてください。うるおうぅぅぅ~! 島根県はなんたって、化粧品会社ポーラの「ニッポン美肌県グランプリ」で、日本で一番美しい肌をもつ都道府県のグランプリに5回も輝いているんです。
魚のコイで恋占いができる井戸
お店なども少なくなり、だんだんのどかな風景になっていく玉湯川の上流。
川沿いには「湯閼伽(ゆあか)の井戸」が。別名「恋来井戸(こいくるいど)」のほうが有名かもしれませんが……
東屋の中にあるエサ(100円)を川面に投げて……
コイ(恋)がすぐに現れると、思い人も早く現れ、なかなかコイが近づいてこないと、ご縁もまだ先なのだとか。あれ~、スンゴイたくさんのコイが近づいてきてるッ!!
“願い石”と“叶い石”は玉造温泉きってのパワースポット
恋来井戸からも見えていた赤い太鼓橋は「宮橋」。こちらにも別名があり「恋叶い橋」と呼ばれることも。
この先には、玉造温泉はもちろんのこと、松江きってのパワースポット「玉作湯神社(たまつくりゆじんじゃ)」があり、その鳥居を含めて写真を撮ると恋が実るとか実らないとか。
その「玉作湯神社」がこちら。玉作りの神様と温泉の神様が祀られ、願いごとが叶う“願い石”があるんです。まずは、社務所で“叶い石”(600円)を授かって長い石段を上り拝殿へ。
“叶い石”のセットには、叶い石・お守り袋・願い札(2枚)が入っていて、拝殿の右裏手にある“願い石”のご神水で“叶い石”を清めてから、願いごとを心で唱えながら“願い石”に直接触れさせます。
再度、拝殿に戻って願い札に、お願いしたこと、名前、住所を記入して納入箱へ。複写式なったもう1枚の願い札と叶い石はお守り袋へ。さて、どんなお願いごとをしましょうか。世界にひとつだけのお守りにもなるので大切にしてください。
出雲神話をモチーフにした街灯を利用した影絵や、温かみのある光で包まれる夜の玉造温泉も素敵です。
※2022年2月現在、新型コロナウイルス感染症対策のため営業時間やサービス体制などが通常と異なることがあります
[Photos by (C)tawawa]