山口県・下関のコミュニティー施設「BRIDGE」プロジェクト
本州の最西端にあり、関門海峡を隔て九州と隣接する、山口県下関市。源平合戦最後の「壇ノ浦の戦い」の舞台となった地であり、江戸末期には討幕運動が起こるなど、歴史深い観光名所も多くあることで知られています。
圧倒的に有名な下関の「フク(フグ)」や、新しい名物として注目される「瓦そば」など、ご当地グルメも豊富。この地で、「地元の人と観光客が気軽に触れ合えるような空間をプロデュースしたい」というプロジェクトが立ち上がりました。
「人と人をつなぐ橋渡しをする家」を目指し、関門橋になぞらえて「BRIGE(ブリッジ)」と命名された施設を作り上げていくプロジェクトです。
元旅館をDIYでリノベーション
今回のプロジェクトの舞台となるのは、下関駅から徒歩すぐの場所にある旅館として使われていた物件。空き家になってしまった古い住宅のような建物を、今回のプロジェクト発案者である木村智史(きむらさとし)さんが譲り受け、2020年3月に旅館業の許可を取得しました。
その後、コロナ禍の影響で開業できずにいたものの、地元の人の意見を聞く場として内覧会やイベントを開催。地元の町づくりチーム「FIVE STAR(ファイブスター)」との出逢いもあり、手作りで修繕や改装を始めてきたのだといいます。
さまざまなコミュニケーションの場に
下関駅西口からこの建物までの付近は、古い町並みの中に韓国の要素がミックスされたエリアで、日本語学校に通うアジア圏の学生がいたりと、多文化が混在しているのだそう。
そんな立地条件を活かし、地元の人と観光客、さらには多国籍な交流ができるコミュニティの場をつくり、ここを拠点に「まちづくり」「エリア再生」「空き家再生」に発展させていきたいというコンセプトです。
1階:イベントができるラウンジ
2階建ての建物の1階部分は、ここに住んでいる人や旅行で訪れた人、地元の人が集まって交流できる空間を演出。音楽ライブやマルシェ、お話会など、各種イベントができるようなスペースとして充実させる予定です。
デスクワークができるコーワキングルームや、図書室、キッズルームなどの構想も。2022年現在、ラウンジの照明や家具、壁のリノベーションがDIYで進行中なのだそうです。
2階:多国籍なシェアハウス&ゲストハウス
2階はアパートのように住めるシェアハウスとして、また、観光客がリーズナブルに泊まれるゲストハウスのような役割も担う宿泊エリアに。シェアハウスの改装は、これから住む仲間たちがアイディアを出しあい、形になっていくようですよ。
2022年2⽉28⽇(月)まで⽀援募集︕
今回紹介した、山口県・下関のコミュニティ施設「BRIDGE」プロジェクトの応援募集期限は、2022年2⽉28⽇(月)までです。地元の人と旅行で訪れた人、海外からの学生たちなど、異文化が交流できる施設をつくるプロジェクトを応援したい⼈は、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」でチェックしてみてください。
・⽀援⾦額︓税込3.000〜500,000円
・リターン:ラウンジ貸し切りや宿泊、シェアハウスお試しなどの施設利用や、ヨガやヘルパー研修などのアクティビティなど、さまざまなリターンが用意されています。
詳細はこちらから︓https://camp-fire.jp/projects/view/546046
クラウドファンディングとは︖
「群衆(クラウド)」と「資⾦調達(ファンディング)」、2つの⾔葉を組み合わた「クラウドファンディング」という新しい仕組み。発案者がウェブサイト上でプロジェクトを発信し、それを応援したいと思ったら⽀援者となって応援購入できます。
新しい事業を始めようとしたり、個⼈的に考えたプロジェクトを実現させるために、⾦融機関からの融資や投資家からの出資に頼っていた時代から、スピーディに資⾦調達できる⼿段へと進化した現代の新しいツール。⽀援者にとっては、今まで知らなかったような新しい製品に出合えるきっかけにもなりますよね。
取材協⼒︓CAMPFIRE